モンタギューおじさんの怖い話 の商品レビュー
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モンタギューおじさんの怖い話 ゴシックホラーの定石を踏んだ”安心して読める?”怖い話です。暗い森を抜けたところにあるモンタギューおじさんの家。古くて不気味な品々に囲まれたおじさんの書斎でおじさんから語られる数々の怖くて不思議な話。そして、最後にモンタギューおじさんの過去とその品々との関係が明かされます。一つ一つの話が終わる度に、おじさんの家では奇妙な影がよぎったり、奇妙な音がします。主人公の少年が、そういった不思議なことをなんとか常識的なこととしてごまかそうとするところが、子供の感じる怖さと”決して怖がっているわけではない”というプライドのバランスを再現しているのがとてもリアルです。実際のお子さんが小さいかたは、是非読んであげて下さい。 あと、「Nightmare Before Christmas」を彷彿とさせる挿絵がとてもシックで好きです。 竹蔵
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図書館。読書好きの方がお勧めしていた本。 子どもの本にしてはかなり怖かった。結末も。ハロウィン時期に読むにふさわしい作品だったかもしれない。
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恩田陸さんが「子供の頃に読んでいたら絶対トラウマになっていた怖さ」とおすすめしていた作品。 不気味で重厚、陰鬱なゴシック調、でも怖いもの見たさで目が離せない雰囲気は、ディズニーランドのホーンテッドマンションのよう。挿絵も含めて大好物。 特に好きなのは『精霊』『毛布箱』『道』。ラス...
恩田陸さんが「子供の頃に読んでいたら絶対トラウマになっていた怖さ」とおすすめしていた作品。 不気味で重厚、陰鬱なゴシック調、でも怖いもの見たさで目が離せない雰囲気は、ディズニーランドのホーンテッドマンションのよう。挿絵も含めて大好物。 特に好きなのは『精霊』『毛布箱』『道』。ラストで近づいてくるマシュー、怖かった。
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モンタギューおじさんの家を訪ねたエドガー。おじさんの家には奇妙な数々のものがあり、おじさんはそのものにまつわる怖い話をしてくれる。少年少女たちが味わった恐怖の物語の数々を。だけどそれはすべて、ただの作り話に過ぎないのか……? 一応児童書のカテゴリではあるのですが。大人が読んでも充...
モンタギューおじさんの家を訪ねたエドガー。おじさんの家には奇妙な数々のものがあり、おじさんはそのものにまつわる怖い話をしてくれる。少年少女たちが味わった恐怖の物語の数々を。だけどそれはすべて、ただの作り話に過ぎないのか……? 一応児童書のカテゴリではあるのですが。大人が読んでも充分に怖い物語の数々には油断ができません。個々の物語も怖いけれど、物語が進むにしたがって深まっていくエドガーの不安感にも共感してびくびくさせられました。 お気に入りは「元ドア」と「額ぶち」。どちらもわりかし単純でありがちなホラー、と思いきや、ひねりのある真相にぞくっとさせられました。特に「元ドア」でのモードの叫びの正体が分かったときといったら……!
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★3.5 子供の頃に読んだら、間違いなく★5だっただろうミステリー調ホラー。 短編がうまくつながっている。子どもを主人公にしているから子ども目線の恐怖を味わえる。
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親戚のモンタギューおじさんは不気味なたたずまいの洋館に、召使と一緒に住んでいた。彼はその洋館に負けず劣らずの不気味な品々と、怖い話をたくさん知っていおり、その話を聞くのがエドガーは好きだった。今日もエドガーは話を聞くために森を抜け彼の屋敷を訪ね、いつもどおりに話を聞いていた。そう...
親戚のモンタギューおじさんは不気味なたたずまいの洋館に、召使と一緒に住んでいた。彼はその洋館に負けず劣らずの不気味な品々と、怖い話をたくさん知っていおり、その話を聞くのがエドガーは好きだった。今日もエドガーは話を聞くために森を抜け彼の屋敷を訪ね、いつもどおりに話を聞いていた。そう、その日もいつもどおりの筈だった……。ある一つの話を聞くまでは。 他愛の無い会話から始まった一つの怖い話。その話を皮切りに、書斎に飾られた品々にまつわる恐ろしい話を始めた。 作中に出てくる人物も、品々もどれも全部怖い。
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※このレビューにはネタバレを含みます
『子どものころ読んで、ひたすら不気味だった本』の一冊。 ・まずモンタギューおじさんの話す内容が不気味。 ・(それほど)教条主義的ではない。『動きの悪魔』などのように、醜かったり、共同体から弾きだされたり、といった「非道な目に遭う理由」は、それほどあからさまではない。 ・最後の一話が一番救いようのない怖さ。 未読の向きにはぜひお勧めしたい。ホラーものを読みふけったため、だいたいの伏線が判る人は、プリーストリーの叙述の妙を味わっていただきたい。
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児童書だけど、結構ホラー・ミステリー度も高し。最終的に語り手の叔父さんに関する謎も解き明かされるから、緩い意味ではひとつながりなんだけど、基本的には怪奇短編集。日本の幽霊モノと違い、カラッとしててジメジメ気持ち悪くないのが洋物ならではか。スーパーナチュラル系に恐怖感じない以上、む...
児童書だけど、結構ホラー・ミステリー度も高し。最終的に語り手の叔父さんに関する謎も解き明かされるから、緩い意味ではひとつながりなんだけど、基本的には怪奇短編集。日本の幽霊モノと違い、カラッとしててジメジメ気持ち悪くないのが洋物ならではか。スーパーナチュラル系に恐怖感じない以上、むしろこっちの方が読み心地は悪くなくて良いかも。映像に関しては、圧倒的に邦モノだと思ってるんですがね。
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デイヴィッドロバーツの絵が最高!!!!表紙から惹かれるし、挿絵も雰囲気をだしてくれている! 世にも奇妙的、ポーの作品のように吸い込まれるゾクゾクした怖さを与えてくれる だからホラー本は素晴らしい!
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エドガーは、遠縁のモンタギューおじさんの屋敷で怖い話を聞かせてもらう。部屋の中にあるモノ一つ一つにエピソードがあり、次第に不穏な空気が漂い始める。おじさんがおかしいのではないか、とエドガーが思い始めてからが面白い。怖いが、聞きたい。だが怖い…
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