モンタギューおじさんの怖い話 の商品レビュー

クリスプリーストリー【著】,デイヴィッドロバーツ【画】,三辺律子【訳】

2012/07/11

一連の物語が“続く”という形をとっているが、個々に独立した短編の集まりである。どれも怖い話だ。怪談のように人を怯えさせる恐ろしい話ではなく、ちょっと怖い話である。私が大人だから「ちょっと」と思えるのかもしれない。こどものココロがなくなってしまったのかな？
教訓という内容とも取れず、童話というには粗末であり、共感を呼ぶ内容でもない。しかし、次の話が読みたくなる。本書の構成のうまさと、独特の挿絵のせいかもしれない。最後の、おじさんの話が、全編を通して不釣合いだ。最後はやはり、つづく…としてほしかった。

2010/10/26

小さな森の中を通ってぼくはモンタギューおじさんの家へ行く。おじさんの家の書斎のものたちはなにもかもがみょうな感じでふしぎな雰囲気に満ちている。おじさんが語る物語も・・。
怖い話がきらいな人は決して読んではいけません！

2010/09/30

先に船乗りサッカレーの話を読んでしまったので、こちらの怖さは五割減のようだったが、子どもたちが怖い目にあって… という話なので、同じ年齢の子どもはたまらない魅力があるのかも。怖いもの見たさで…。モンタギューおじさんも謎めいた存在で想像するだけでドキドキすると思う。それぞれの話もまとまっていて、いかにもという感じにも関わらず飽きずに読めた。

2010/06/07

長く読み応えがあるけれど、一応児童文学セクションで発見。

子供向けにしては、ショッキングで、恐ろしい。

2010/09/29

おじさんの語るお話は、正統派怪談といった趣で楽しめる。
デイヴィッド・ロバーツの挿絵も素敵。

面白いのは、怖い話を聞いて「あぁ、良かった。これがお話で」と聞き手のエドガー少年が安心できないところ。
なにしろおじさんは、「ほんとうにそうかな」なんて意味深なことを言うし、
おじさんの屋敷自体も闇に沈み、得体の知れないものの気配や物音に満ち満ちているのだから。

いくつもの話を聞いているうちに、安全なはずのエドガー少年の世界にもその怖さが侵食してくる。でも、最後のおじさんのお話で、またいつも通りの自分の世界に戻っていける・・・・
子どもの本の構成として、なかなかのものではないだろうか。

訳者の三辺律子さんの名前を見て、以前読んだジャン･マークの短篇集『バスにのらないひとたち』『てのひらに毛がはえるとき』を思い出した。
こちらも子どもを主人公とした、ちょっと怖くて不思議なお話。

　Uncle Montague's Tales of Terror by Chris Priestley

2010/01/22

表題の通り、怖い話の連作集。

主人公の少年(何だっけ、名前忘れちゃった)がモンタギューおじさんの家にある色んな雑貨に纏わる不思議でゾッとする話を聴く話。

怖い話と言っても死霊のはらわた的な、ぎゃ〜ッて感じではなくて、しっとりしているというか。そう、怖いというより不思議。すごく雰囲気が良い。こういうの大好き。

一本ごとの話は短いんだけど、次の話はどんなのどんなの？と案外病み付きになって読めました。

強いて言えばもっとアクが強くても良いけど、そこは児童書なので。
勿論大人が読んでも面白いです。

2巻、船乗りサッカレーの怖い話も大変素敵。

2012/10/24

表紙と題名を見た瞬間びびっときた！

主人公がなんだか子供の頃の自分と重なるところがいろいろあった
怖いけど「怖いもの見たさ」の好奇心の方が勝っている、そんな矛盾した子供らしい心理描写がとてもよかった

あと挿絵が個人的にすごく好き

2009/11/12

面白かった！！！！！
タイトル通り怖い話なのですが、気持ちよいです。
ニック・シャドウとは違う…なんでやろ？？
雰囲気がよいんやな、多分。

2011/10/11

語られていないところに陰影があって、確かに怖いです。イギリスのホラーって、どこか日本の怪談に似てますね。

2009/10/04

面白かった。
短編というよりは連作短編。
モンタギューおじさんがエドガー少年に語って聞かせる
怖い話がとても面白い!!
連作になっており最後にはモンタギューおじさんの
秘密も明らかに...
表紙カバーやイラストも内容にマッチした雰囲気が
あってすごく良い。
子供が読めば凄く面白いと思う。