14歳からの社会学 の商品レビュー
大人でも生きるのが難しい世の中。社会の考え方・捉え方のヒントになる。本書では「日本人は仕事に期待しすぎ」「仕事で自己実現という考えを捨てろ」と書かれており、少し肩の力が抜けた。 2013年の本なので、やや古い。巻末のあとがきに大抵「これからは未来が予想しにくい世の中になっていく...
大人でも生きるのが難しい世の中。社会の考え方・捉え方のヒントになる。本書では「日本人は仕事に期待しすぎ」「仕事で自己実現という考えを捨てろ」と書かれており、少し肩の力が抜けた。 2013年の本なので、やや古い。巻末のあとがきに大抵「これからは未来が予想しにくい世の中になっていく」的なことが書かれているが、いつの時代もみんな迷うし悩むよね。いまもAI時代が到来し先が見えないよ。 生活の悩みに対しては高い視座で考えれば、少しラクになるかな。
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執筆時に小さな娘さんを育児中だった著者。いつか娘さんに伝えたい想いをのせて「14歳からの社会学」の中で丁寧にやさしく個人や集団が形成する社会の仕組みや人間関係について語りかける。 朝生の眼光鋭い宮台真司氏のイメージはマイルドに中和された。 巻末、メモに最適なノートまで準備してく...
執筆時に小さな娘さんを育児中だった著者。いつか娘さんに伝えたい想いをのせて「14歳からの社会学」の中で丁寧にやさしく個人や集団が形成する社会の仕組みや人間関係について語りかける。 朝生の眼光鋭い宮台真司氏のイメージはマイルドに中和された。 巻末、メモに最適なノートまで準備してくれており、備忘録として、また繰り返し読むための指標として下記に標す。 ①〈自分〉と〈他人〉 「自由」→「承認」→「尊厳」 ↑ ↓ 「尊厳」←「承認」←「自由」 →試行錯誤(自由)を他者が認めてくれて(承認)、失敗しても大丈夫感をいだける(尊厳)の循環 ②〈社会〉と〈ルール〉 「行為功利主義」: どんな行為をすれば、人が幸せになる(=功利)か? 「規則功利主義」: どんな規則が、人々を幸せにするか? →「規則功利主義」で考えなければいけないが、それをできる「エリート」の育成が必要。 ③〈こころ〉と〈からだ〉 「期待水準」:現実に何が期待できるのか? 「願望水準」:自分が心の奥底で何を望んでいるのか? →期待水準と願望水準をわける、複素数的恋愛のすすめ! ④〈理想〉と〈現実〉 「近代過渡期」: いい学校・いい会社・いい人生が通用した。 「近代成熟期」: 何が幸せかは人それぞれ。 →「これさえあれば自分は幸せ」をつかんでおく ⑤〈本物〉と〈ニセ物〉 「感染動機」:自分もこういうスゴイ人になってみたいと思うこと →「競争動機」や「理解動機」でものを学ぶより、知識が血肉化しやすい。 ⑥〈生〉と〈死〉 〈世界〉:ありとあらゆるもの全体 〈社会〉:コミュニケーション可能なものの全体(今日では人間界) →社会に関わって生きてきたこと自体を福音だと感じながらも世界の中に直接たたずんで死んでいくことが幸せな死に方ではないか。世界と自分の在り方が仏教的な死生観にも近い ⑦〈自由〉への挑戦 「純粋理性批判」: 自然界の原理についてのカントの考察(因果論) 「実践理論批判」: 人間界の原理についてのカントの考察(意思論) ⑧Book & Movieガイド 「世の摂理は人智をこえる」 →良かれと思ってやったことがとんでもない結末をもたらす。とんでもない結末が人々を不幸にするかというと、それも一口にはいえない。すべては「時間」がたたないとわからない 終盤に入り〈自由〉への挑戦の章で社会学者の教科書的な内容に展開されていき深みが増す。「時間」歴史の流れをもちいた思考はかなり難しい内容に感じた。 歴史のイフを検証して今を見つめ、自由意思に繋げるなど、ところどころは理解した気になってみる。 理解が浅いから意思がくじかれると認識し、単純さが不快になるくらい徹底的に考える癖をつけたい。
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20代後半ですが、とても為になりました。14歳と書いてありますが、大人の読者にもおすすめ出来る内容です。
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宮台さんの「性愛」の章が最も心に残った。 私自身、気になる人にどうやってアプローチすれば良いのかわからず、変にカッコつけたり気持ち悪い誘い方をしたことがあり、自分の言動の至らなさに後になって悩んむことがあった。 しかしこの本を読んで、相手は「承認」を求めているので、こちら側が...
宮台さんの「性愛」の章が最も心に残った。 私自身、気になる人にどうやってアプローチすれば良いのかわからず、変にカッコつけたり気持ち悪い誘い方をしたことがあり、自分の言動の至らなさに後になって悩んむことがあった。 しかしこの本を読んで、相手は「承認」を求めているので、こちら側が相手を「理解」することが必要と宮台さんは言っていた。 最初読んだ時はどういうことか飲み込めなかったが、宮台さんの教えを自分なりに解釈して実践してゆく中で徐々に自分の中に落とし込むことができた。 つまるところ、相手の人も私が魅力的に思った部分以外にも何かしら自分への欠点(と相手が認識している)ところがある。人間なのだから、長所と短所があるのが当然だ。 そこで大事になるのは相手の「短所」を受け入れることだ。この受容があって始めて相手は安心感を得ることが出来て、一緒にいると心地よいという感覚に至る。 そのためには、相手とのコミュニケーションによって相手が何に対してどういう感情を持つのか把握するのに努めることが大事である。 とまあつらつらと高説を垂れたが、自分を振り返っても完璧に出来ているとは言えないので日々ブラッシュアップが必要であろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
<本物>と<ニセ物>、これはよく考える。人と会っても本を読んでも考えるし、自分の中で判断する。その基準を言葉で説明するのは難しいけれど、ムズカシー専門用語を振り回す人は<ニセ物>のにおいがする。「感染同期」ストンと腑に落ちた。「競争動機」「理解動機」より知識が血肉化する…深く同意。14歳に向けて…深い人間関係、恋愛をしないと「孤独死」することになる、それでいいのか…と受け取った部分だけモヤっとした。
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子供が近い年頃なのでふと手に取りました。 30年以上前の教育を受けた大人(40代以上)も読むべき本だと思います。小学校、中学校で「みんな仲良く」と教えられ育ってきたが、当時の「みんな」と現代の「みんな」が変わってきているので、昔のきれいごとが通用しなくなっている背景がよくわかりま...
子供が近い年頃なのでふと手に取りました。 30年以上前の教育を受けた大人(40代以上)も読むべき本だと思います。小学校、中学校で「みんな仲良く」と教えられ育ってきたが、当時の「みんな」と現代の「みんな」が変わってきているので、昔のきれいごとが通用しなくなっている背景がよくわかります。
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私はずっと、「感染動機」で生きている。 「この人みたいになりたい」って、ある意味白旗をあげることだと思った。「なりたい」けど「この人はスゴすぎる」という自分との差に驚愕するということ。この人にはなれないという事実に憤りを感じるということ。自分とその人との距離を何とかして縮めよう...
私はずっと、「感染動機」で生きている。 「この人みたいになりたい」って、ある意味白旗をあげることだと思った。「なりたい」けど「この人はスゴすぎる」という自分との差に驚愕するということ。この人にはなれないという事実に憤りを感じるということ。自分とその人との距離を何とかして縮めようとするけれど、抜かせない。 そういう人に出会うことが、人生において大事なのかなと思う。 本を読めば読むほど、そういう人が出てきて、「好きな人の集合体」が私になれることって、すごいことじゃない?とも思い始めているし、その集合体になりたい。
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14歳ではないが 社会に対して水溶性の膜につつまれた個体を川に落とす感覚を持った 社会の空洞化について,高校までの”クラス”と大学という”クラス”の違いを対応させるとしっくりきた. 現代,推しを持つ人が増えてるが,オタクに成れれば生存戦略として最適なのか? あとやはり大体の問...
14歳ではないが 社会に対して水溶性の膜につつまれた個体を川に落とす感覚を持った 社会の空洞化について,高校までの”クラス”と大学という”クラス”の違いを対応させるとしっくりきた. 現代,推しを持つ人が増えてるが,オタクに成れれば生存戦略として最適なのか? あとやはり大体の問の答えはプラトン,アリストテレスに行きつくような 取り敢えず自分の思考の贅肉と削いで,必要な筋肉をつけるところから始めたい.社会性を持つことは自分には厳しいが...
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宮台真司先生の本を読んだのは初めてでした。 それまでは斜に構えて社会を切る左派知識人なのかなと勝手なイメージを抱いていました。 この本を読んで宮台先生の本をもっといろいろ読んでみたいと思いました。 専門分野について、様々な切り口から語れるだけの視野の広さと知性を持てるよう、自...
宮台真司先生の本を読んだのは初めてでした。 それまでは斜に構えて社会を切る左派知識人なのかなと勝手なイメージを抱いていました。 この本を読んで宮台先生の本をもっといろいろ読んでみたいと思いました。 専門分野について、様々な切り口から語れるだけの視野の広さと知性を持てるよう、自分ももっと勉強したいと思います。 語り口は易しいですが、内容は深くて面白かったです。 本の中の言葉で言うなら、私はまんまと宮台先生に「感染」させられてしまったようです。 今後は、宮台先生を「感染」させたという小室直樹先生などの本も読んでみます。
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中学生に書いた本だけど、大人にも響く言葉が書いてあった。社会のルールは卓越主義的リベラリズムの考え方で、エリートが社会にとっていいルールを考えることが、多くの人に理解されないことがあっても大切というのは学びになった。この考え方はもっと勉強してみたい。 人に対しては願望水準を下げず...
中学生に書いた本だけど、大人にも響く言葉が書いてあった。社会のルールは卓越主義的リベラリズムの考え方で、エリートが社会にとっていいルールを考えることが、多くの人に理解されないことがあっても大切というのは学びになった。この考え方はもっと勉強してみたい。 人に対しては願望水準を下げずに、期待水準は低く持っておくというのも参考になった。願望は強く持って人に踏み込んで接することは大切で、でも思ったようにいかないことは普通にあると思っておくことで、人間関係もよくなるのかなと思えた。 誰かに「感染」して学ぶというのも共感できて、いろいろな人に会って、その人の魅力を学んで知識でない人間力を磨くことも頑張りたいと思った。
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