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14歳からの社会学 これからの社会を生きる君に
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 世界文化社 |
| 発売年月日 | 2008/11/12 |
| JAN | 9784418082186 |
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14歳からの社会学
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執筆時に小さな娘さんを育児中だった著者。いつか娘さんに伝えたい想いをのせて「14歳からの社会学」の中で丁寧にやさしく個人や集団が形成する社会の仕組みや人間関係について語りかける。 朝生の眼光鋭い宮台真司氏のイメージはマイルドに中和された。 巻末、メモに最適なノートまで準備してく...
執筆時に小さな娘さんを育児中だった著者。いつか娘さんに伝えたい想いをのせて「14歳からの社会学」の中で丁寧にやさしく個人や集団が形成する社会の仕組みや人間関係について語りかける。 朝生の眼光鋭い宮台真司氏のイメージはマイルドに中和された。 巻末、メモに最適なノートまで準備してくれており、備忘録として、また繰り返し読むための指標として下記に標す。 ①〈自分〉と〈他人〉 「自由」→「承認」→「尊厳」 ↑ ↓ 「尊厳」←「承認」←「自由」 →試行錯誤(自由)を他者が認めてくれて(承認)、失敗しても大丈夫感をいだける(尊厳)の循環 ②〈社会〉と〈ルール〉 「行為功利主義」: どんな行為をすれば、人が幸せになる(=功利)か? 「規則功利主義」: どんな規則が、人々を幸せにするか? →「規則功利主義」で考えなければいけないが、それをできる「エリート」の育成が必要。 ③〈こころ〉と〈からだ〉 「期待水準」:現実に何が期待できるのか? 「願望水準」:自分が心の奥底で何を望んでいるのか? →期待水準と願望水準をわける、複素数的恋愛のすすめ! ④〈理想〉と〈現実〉 「近代過渡期」: いい学校・いい会社・いい人生が通用した。 「近代成熟期」: 何が幸せかは人それぞれ。 →「これさえあれば自分は幸せ」をつかんでおく ⑤〈本物〉と〈ニセ物〉 「感染動機」:自分もこういうスゴイ人になってみたいと思うこと →「競争動機」や「理解動機」でものを学ぶより、知識が血肉化しやすい。 ⑥〈生〉と〈死〉 〈世界〉:ありとあらゆるもの全体 〈社会〉:コミュニケーション可能なものの全体(今日では人間界) →社会に関わって生きてきたこと自体を福音だと感じながらも世界の中に直接たたずんで死んでいくことが幸せな死に方ではないか。世界と自分の在り方が仏教的な死生観にも近い ⑦〈自由〉への挑戦 「純粋理性批判」: 自然界の原理についてのカントの考察(因果論) 「実践理論批判」: 人間界の原理についてのカントの考察(意思論) ⑧Book & Movieガイド 「世の摂理は人智をこえる」 →良かれと思ってやったことがとんでもない結末をもたらす。とんでもない結末が人々を不幸にするかというと、それも一口にはいえない。すべては「時間」がたたないとわからない 終盤に入り〈自由〉への挑戦の章で社会学者の教科書的な内容に展開されていき深みが増す。「時間」歴史の流れをもちいた思考はかなり難しい内容に感じた。 歴史のイフを検証して今を見つめ、自由意思に繋げるなど、ところどころは理解した気になってみる。 理解が浅いから意思がくじかれると認識し、単純さが不快になるくらい徹底的に考える癖をつけたい。
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20代後半ですが、とても為になりました。14歳と書いてありますが、大人の読者にもおすすめ出来る内容です。
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宮台さんの「性愛」の章が最も心に残った。 私自身、気になる人にどうやってアプローチすれば良いのかわからず、変にカッコつけたり気持ち悪い誘い方をしたことがあり、自分の言動の至らなさに後になって悩んむことがあった。 しかしこの本を読んで、相手は「承認」を求めているので、こちら側が...
宮台さんの「性愛」の章が最も心に残った。 私自身、気になる人にどうやってアプローチすれば良いのかわからず、変にカッコつけたり気持ち悪い誘い方をしたことがあり、自分の言動の至らなさに後になって悩んむことがあった。 しかしこの本を読んで、相手は「承認」を求めているので、こちら側が相手を「理解」することが必要と宮台さんは言っていた。 最初読んだ時はどういうことか飲み込めなかったが、宮台さんの教えを自分なりに解釈して実践してゆく中で徐々に自分の中に落とし込むことができた。 つまるところ、相手の人も私が魅力的に思った部分以外にも何かしら自分への欠点(と相手が認識している)ところがある。人間なのだから、長所と短所があるのが当然だ。 そこで大事になるのは相手の「短所」を受け入れることだ。この受容があって始めて相手は安心感を得ることが出来て、一緒にいると心地よいという感覚に至る。 そのためには、相手とのコミュニケーションによって相手が何に対してどういう感情を持つのか把握するのに努めることが大事である。 とまあつらつらと高説を垂れたが、自分を振り返っても完璧に出来ているとは言えないので日々ブラッシュアップが必要であろう。
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