シャングリ・ラ(上) の商品レビュー

池上永一【著】

2012/05/27

世界観としては、リアリティがありつつも少々ファンタジック気味に感じますが、そういうものだと受け入れてしまえば、素直に楽しめる気がします。
なかなかイメージしにくくて理解しづらい炭素経済も、なんとなくの流れを感じる程度で、十分ストーリーは楽しめます。
実際、私もあまり理解できていませんw
経済用語、難しい...。
物語の展開としては、主要人物個々の人間関係を書き、伏線も多く出てきたところで...下巻でそれぞれがどう繋がるのか、伏線にまつわる謎がどう明かされるのか、期待が膨らむところです。

2012/01/20

So once again, I have tried reading another book from this author and once again, I am disappointed. Am I surprised? No, I am not.

I don't think I want to say anything further here. I'll write the rest after I finish reading the second half.

2012/01/06

「テンペスト」でファンになり買ったのですが・・・・
うーん・・・　ガッカリ＞＜

事前に弟からガッカリと聞いていたので、下巻あたりから徐々に
読むのが苦痛にorz

なんだろう？物語の着眼点とか細かいディテールは好きなのです
が、色々ムリがありすぎる展開。
そして、最後ちょっと雑な感じでそれがまた残念。

2011/12/14

読むのが辛くなって途中で投げました。
表紙を見て重厚なSFだと思ってたら、薄っぺらなラノベでした・・
こういう本は表紙にアニメ絵でも付けて売って欲しい、そしたら買わないのに・・

基本設定は好きなんですが、基本しかない・・って感じ。基本の上にあるものが全部薄っぺら・・展開も薄っぺら・・心理描写も薄っぺら・・

※他の方のレビュー見ると、みなさん下巻で失速しているようですね・・自分も下巻の前半で投げました・・

2011/11/04

SF作品だ。それもなかなかいいSF作品。「SF小説」の何たるかは、具体的にわかってないが、それでもなぜか、いいと断言できる。
「ECO」が、エコロジーより、エコノミーである現実、その「ECO」の名のもとに、虐げられる持たざる者たち。その中にあっても、一概に割り切れない、思惑や、魂胆、人間関係の複雑に絡み合う状況。超現実的な部分や、コメディタッチな部分もあるが、やはりどこか現実に根を下した、現在の延長線上にある物語は不思議なリアリティを持って恐怖や不安、時に感動すら与える。おもしろい作品というものがどういったものか、ということも同時に気付かせられた。

2011/10/02

この人は『テンペスト』を書いて話題になった人です。
まだ読んだことはないので、ものは試しということで読んでみました。

この作品は設定が未来のSFファンタジーです。
地球温暖化を阻止するために、政府は東京をそのまま超高層建築物である『アトラス』に移行して、地上を森林化する政策を取ります。
世界は炭素排出量を証券化して、それを指標とした経済である炭素経済へ移行し、炭素を削減することで利益を生み出し、日本はいつの間にか資源国となっております。
東京は森林化で難民が続出して、その難民が政府と激突します。
難民のリーダーが、元女子高生、少年院から出所したばかりの少女です。
その少女が実は…、というお話です。

結構設定が凝っております。
主人公の少女の育ての親が、実は伝説のニューハーフ。
お祖母さんが難民の反政府組織のリーダー。
いろいろなキャラが出てきて話を盛り上げるのですが、実はそんなに盛り上がらないっていうのが問題です。引き出しは多いのですが上手く料理出来ていないっていう、新人作家にはよくあるパターンです。
解説でも、かなりオブラードに包んで、そのようなコトは言っておりましたが…。これ、上手い作家がマンガの原作にしたら結構良いのでは？と思ってしまうのでした。

ひとつ一つのエピソードをもう少し突っ込んで書いて、更にキャラをもう少しだけ追っていけば、ずっと良い作品になったのでは？と思います。

ホント、もうちょい！ってかんじの作品なのでした。

2011/09/23

難解＆リアルでグロテスクな描写が特徴的なお話でした。
ただ、「炭素税」という今最も地球全体として話題になっていることがメインテーマとなっていて、感心する場面も多々ありました。
経済の勉強にもなるような、ならないような・・・

アニメ化もされているみたいなので、ちょっと見てみようかと思います！！

2011/07/18

森林化した今わたしたちが暮らす東京。
超高層建造物を造り、そこに都市を創りはじめた人類。
上にいけば行くほど個人の持つ位も高くなっていく。

今ある価値がなくなり、今ない価値が存在する。
そして結局技術文明を求めた先にあったものは未開文明の文化だった。
なーんていう環境問題を書いてるかと思えば、経済、社会、文化、人間心理のお話へと転がっていく。
現実的で非現実的なおはなし。

2011/06/26

ストーリーはテンポ良く、引き込まれる。経済炭素のカラクリも、少し難解だが、適度なリアリティがあって面白い。格闘シーンが何でもあり過ぎて、情景が想像できない。

2011/06/30

設定はともかく、人物の設定と言うか語りと言うかなんというかにたいへん違和感があって、どうも私には馴染めない。映画だったらまだマシだったのかな。小説だからひどくわざとらしさがぬぐえない。演劇的というか漫画的というか。下巻もあわせて買ってしまったのでもったいないが、たぶん続きは読まない。残念。