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シャングリ・ラ(上) の商品レビュー

3.5

98件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

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2024/01/31

近未来を舞台にしたストーリーで、細部までこだわった設定が本当に見事。 加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。 しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった…。 CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減するこ...

近未来を舞台にしたストーリーで、細部までこだわった設定が本当に見事。 加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。 しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった…。 CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。 一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。 この世界で徐々に頭角を現してきた、2人のAAAランクを持つ少女たち。 上巻は彼女たちの力が目覚めたところで終わります さて、これから2人がどう成長し、関係してくのが非常に楽しみです。 読むとハマる壮大なストーリーです。

Posted byブクログ

2023/06/01

 普段あまり読まないけれどSF面白い。最初世界に入り込むのに時間がかかったが、気づくと一気に上巻読了。設定が面白く、地球温暖化対策のために炭素経済へ移行した近未来。東京は地上を森林化し、超高層建造物アトラスへ人々は移り住み暮らしているところから物語はスタート。最初少し戸惑ったけど...

 普段あまり読まないけれどSF面白い。最初世界に入り込むのに時間がかかったが、気づくと一気に上巻読了。設定が面白く、地球温暖化対策のために炭素経済へ移行した近未来。東京は地上を森林化し、超高層建造物アトラスへ人々は移り住み暮らしているところから物語はスタート。最初少し戸惑ったけど、キャラが魅力的。トンデモ設定も多いけれどSFだからアリなのかな?少々グロ描写ありなので苦手な方はご注意。

Posted byブクログ

2022/02/19

近未来のディストピアSF。 炭素社会という新しい価値観が支配する時代、世界や日本の立ち位置や権力構造も大きく変化しています。 政府、ゲリラ、アトラス公社、炭素社会にマネーゲームを仕掛ける人、太陽と月、更に思惑をもった黒幕と思われる人など、様々な要素が複雑に絡んで物語を構成していま...

近未来のディストピアSF。 炭素社会という新しい価値観が支配する時代、世界や日本の立ち位置や権力構造も大きく変化しています。 政府、ゲリラ、アトラス公社、炭素社会にマネーゲームを仕掛ける人、太陽と月、更に思惑をもった黒幕と思われる人など、様々な要素が複雑に絡んで物語を構成しています。 主人公を取り巻く登場人物も実に個性的です。 物語を読み進める中でのイメージは、モモコの精神性とミーコはマツコデラックスさん、小夜子が小池栄子さん(^^)。感想は下巻にて。 作者は「テンペスト」の方だったのですね。 守備範囲の広さに驚き(^^)。

Posted byブクログ

2021/05/06

アトラスという巨大な居住区が建設される一方、過剰な緑化で都市部が森に沈んだ東京が舞台となるSF。 炭素社会、マネーゲーム、国生みの神話、不死身の性悪女が入り乱れ、エネルギッシュな展開が進んでいく。

Posted byブクログ

2020/06/11

書き出しは政府VS反政府ゲリラでロースタートの印象。 徐々に話が動き始め、政府VS反政府ゲリラVSアトラス公社VSカーボニストとスピード展開に‥。 個々のキャラも強く下巻に期待。

Posted byブクログ

2020/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった!CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった。(上巻) ついに反政府ゲリラは政府に宣戦布告。國子はブーメランひとつで戦車部隊に立ち向かう。だが地上の森では政府とゲリラの戦争をあざ笑うかのように、想像を超えた進化が始まっていた。究極のエコロジー社会がもたらす脅威とは?國子たちは生き残れるのか?アトラス計画の真の目的とは?(下巻) 近未来的なSF小説。2004年につくられた作品とは思えない、2020年現在で起きているゲリラ豪雨や気温上昇による地球温暖化。さらには、石油価格の上昇などなど、予言にも近い小説で非常に面白かった。 アトラス計画が、江戸・東京に隠されているとされる霊的な結界が元ネタだったり、日本神話がモチーフにもしてたりと面白かった。

Posted byブクログ

2019/08/26

複数巻を平行に読了する祭。この作家については初読だが、超大作。 経済が炭素の排出量によって左右される世界において、東京に炭素排出を最低限に抑えるため、AIがデザインした空中都市「アトラス」が建造される。アトラスへの入居はもちろん、アトラス内での上層への移住には、住民の格付けと高...

複数巻を平行に読了する祭。この作家については初読だが、超大作。 経済が炭素の排出量によって左右される世界において、東京に炭素排出を最低限に抑えるため、AIがデザインした空中都市「アトラス」が建造される。アトラスへの入居はもちろん、アトラス内での上層への移住には、住民の格付けと高額な投資が必要である。そんな中、アトラス外の「ドゥオモ」に住むレジスタンスの女子高生、北条國子が立ち上がるが…。 のっけから、オタク向けアニメか何かの設定のように、「名字知ってるよね」「東京が大変なのも解ってるよね」「いきなり変な連中が出てきたほうが印象深いよね」と理解を読者に丸投げなのが気にかかりつつスタート。少年院の看守や、警察関係者が「國子」とファーストネームで呼ぶ状況は、やっぱりちょっとやそっとでは受け入れられない。 世界の秩序について、炭素排出量と炭素税から経済が回っているという部分など、かなり執筆前から練って固めた部分があるのであろうということは理解ができ、その辺りは、ストーリーをなんとか維持できているように感じる。一方で、素材に関する理解や、もう一つの大きな軸となるテクノロジーである、コンピューターに関しては、なんというか、思いつきで書いてるやろ?と言いたくなる。 ほんとにさ、東野圭吾のときにも書いたけど、スーパーコンピューターを起動したら3Dの謎の映像(ホログラム)が現れて、音楽が流れる、なんて言うのは1980年代のSF映画の中にしか無い。未来であるからこそ、もっと無機質に記載してくれたほうが、現実味が有る。 また、アトラスの階層構造については、岩岡ヒサエ「土星マンション」のオマージュかな。出てくるキャラクターも若干どころでなく重複しているように感じる。 つまり、アニメや漫画を読んで作り上げたストーリーという感じがして、取材の足らなさがどうしても露呈してしまうのが欠点。また、上層部で日本の古式ゆかしき生活と魑魅魍魎ってのも、なにかのアニメであったよなあ、というところ。 長い小説なので仕方がないところはあるが、周りから固めて強いストーリーにできておらず、全体に思いついたことを上に積んでいくという書き方がなされており、上巻だけでも長いという感覚しか無かったのが残念。下巻はいつ読むかねえ。しばらく読みたくない。

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2019/01/12

法螺の広げっぷりは素晴らしいが 文章が酢薔薇しい まとものキャラ造形ができて風呂敷をたためるなら凄いが 下巻はどうかな

Posted byブクログ

2018/11/11

圧倒的スピード感。環境破壊の進んだ未来で編み出されたカーボンテクノロジーとそれを軸とした炭素経済が支配する世界。発想とその設定もしっかりしているが、何よりキャラクターの多様性とエンターテイメント性が素晴らしいの一言。 キチンと映像化されるなら観てみたいと思える作品です。

Posted byブクログ

2018/01/29

哲学とか思索のあるSFというのではなく、エンターテイメント作品。ラノベのようなというか、角川ぽいというか、親しみやすさがある。 内容については、國子のアイデンティティがよく分からないのと、戦闘シーンの稀有壮大さにあっけにとられて、ちょっと入り込めない。。色んなことが端折られてい...

哲学とか思索のあるSFというのではなく、エンターテイメント作品。ラノベのようなというか、角川ぽいというか、親しみやすさがある。 内容については、國子のアイデンティティがよく分からないのと、戦闘シーンの稀有壮大さにあっけにとられて、ちょっと入り込めない。。色んなことが端折られている感があり、キャラの言動とかに唐突さを感じる。 「黙示録」でも同じようなことを思った気がするが、書きたいのは話の筋自体で、だから展開がスピーディなのかなあ。 ゼロ年代SFで面白いもの、という選定基準で手に取ったのだが、うーん。

Posted byブクログ