七つの海を照らす星 の商品レビュー
日常の謎たくさんのミステリー。第18回鮎川哲也賞受賞作。 児童養護施設で働く北沢春菜という若い女性が主人公。 途中何故か読むのが辛くなってきたのですが最後まで読みきってよかったなぁと思います。 私も春菜と同じく伏線に全く気付きませんでした……(笑) これ続編があるんですね!読み...
日常の謎たくさんのミステリー。第18回鮎川哲也賞受賞作。 児童養護施設で働く北沢春菜という若い女性が主人公。 途中何故か読むのが辛くなってきたのですが最後まで読みきってよかったなぁと思います。 私も春菜と同じく伏線に全く気付きませんでした……(笑) これ続編があるんですね!読みたい。
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様々な事情から、家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」。ここでは「学園七不思議」と称される怪異が生徒たちの間で言い伝えられ、今でも学園で起きる新たな事件に不可思議な謎を投げかけていた。孤独な少女の心を支える“死から蘇った先輩”。非常階段の行き止まりから、夏...
様々な事情から、家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」。ここでは「学園七不思議」と称される怪異が生徒たちの間で言い伝えられ、今でも学園で起きる新たな事件に不可思議な謎を投げかけていた。孤独な少女の心を支える“死から蘇った先輩”。非常階段の行き止まりから、夏の幻のように消えた新入生。女の子が六人揃うと、いるはずのない“七人目”が囁く暗闇のトンネル…七人の少女をめぐるそれぞれの謎は、“真実”の糸によってつながり、美しい円環を描いて、希望の物語となる。繊細な技巧が紡ぐ短編群が「大きな物語」を創り上げる、第十八回鮎川哲也賞受賞作。 (紹介文より) *** 初七河作品。 少し前にいろんなとこ(読メや読書ブログさんなど)で目にして気になっていた本です。 たまたま続編とともに図書館にあったので、借りてみました。 7つの連作短編で、正直全部続けて読むにはちょい飽きてしまう部分もありました。 でも最後の話を理解して読むためには続けて読んでいて良かったなぁと思いました(すぐ詳細を忘れちゃうので)。 特に第二話や最終話は読むのが辛いお話でしたが、こういう現実があることも知らなきゃいけないんだよね。。。 個人的には彼と彼女が再会して…っていう展開もありだなぁと思ったんですが。残念。 あとは、主人公が子どもたちをあんたって呼ぶのがちょっと違和感。 あんまりそういう描写をしている本がないせいかな?とも思うけど…。 表紙とタイトルが素敵な本です。 回文には思い入れがある作者さんなんでしょうか。
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おもしろかったです! 読後感のいい日常ミステリー詰め合わせ。 謎解きも楽しいし、なんだか癒されました。
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児童養護施設を舞台に起こる、さまざまな不思議な事件を解き明かしていく連作短編。哀しいいわれを持つ子どもたちが出てくるも、それに(過剰な意味で)重きを置いた作品ではないので、それほどヘビーに感じることなく、むしろ彼ら彼女らの明るさにも助けられテンポよく読みすすめられました。最後には...
児童養護施設を舞台に起こる、さまざまな不思議な事件を解き明かしていく連作短編。哀しいいわれを持つ子どもたちが出てくるも、それに(過剰な意味で)重きを置いた作品ではないので、それほどヘビーに感じることなく、むしろ彼ら彼女らの明るさにも助けられテンポよく読みすすめられました。最後には物語すべてを大きくくるむ展開が待ち受けていて、その手際の軽やかさが良かったです。 二作目の表紙を店頭で見て気に入っての今回の「ためし読み」でしたが、思った以上に楽しめました。二作目も期待しつつ読みます!
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様々な事情から、家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」。そこで働く北沢春菜が、学園に言い伝えられている七不思議を解き明かしていく連作短編。解き明かすのは春菜でなく、児童福祉士の海王さんだけど。各短篇では、こういう事実だと思っていたことが、見方を変えるだけで...
様々な事情から、家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」。そこで働く北沢春菜が、学園に言い伝えられている七不思議を解き明かしていく連作短編。解き明かすのは春菜でなく、児童福祉士の海王さんだけど。各短篇では、こういう事実だと思っていたことが、見方を変えるだけでひっくり返されるというのは教訓的だった。噂に流されたりステレオタイプな思考になりがちな自分だから。児童養護施設や子供たちを取り巻く環境もていねいに描かれていて、謎が子供たちの切実な事情に絡んでいるところもいいと思う。やや不自然なところや読みにくいところもあったけど、それが最後になってまたまたひっくり返されるのだからびっくり。七河迦南さんの筆名の由来もナルホド!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
こないだ読んだ「アルバトロスは羽ばたかない」の前作。第18回鮎川哲也賞受賞作。面白かった。児相・海王さん大活躍。こんながんばってる春菜を次作で意識不明にさせちゃうとは。しかし、人間の入れ替わりなんて、できるもんだろうか。性的虐待はどれほどあることか。作者は会社員となっているけど、こういう仕事なんだろうか。なぜ児童養護施設にスポットを当てたのか。帯の言葉がいい。「日々願う。真実が、より私たちを幸せにしてくれることを。」自分の物語を語ることがどれだけ大切か。ナラティブセラピー。これは私のモットーでもある。
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様々な事情から、家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」。ここでは「学園七不思議」と称される怪異が生徒たちの間で言い伝えられ、今でも学園で起きる新たな事件に不可思議な謎を投げかけていた。孤独な少女の心を支える“死から蘇った先輩”。非常階段の行き止まりから、夏...
様々な事情から、家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」。ここでは「学園七不思議」と称される怪異が生徒たちの間で言い伝えられ、今でも学園で起きる新たな事件に不可思議な謎を投げかけていた。孤独な少女の心を支える“死から蘇った先輩”。非常階段の行き止まりから、夏の幻のように消えた新入生。女の子が六人揃うと、いるはずのない“七人目”が囁く暗闇のトンネル…七人の少女をめぐるそれぞれの謎は、“真実”の糸によってつながり、美しい円環を描いて、希望の物語となる。繊細な技巧が紡ぐ短編群が「大きな物語」を創り上げる、第十八回鮎川哲也賞受賞作。
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児童養護施設「七海学園」で働く、北沢春菜が出逢う学園七不思議。 七人の少女と七つの不思議。そして、それらは繋がってひとつの物語に… 続編の「アルバトロスは…」に比べるとインパクトは低め。 日常ミステリーとしては、凄くおもしろかったです。 ※図書館
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読了、80点。 ** 児童虐待や片親など様々な事情により、親元を離れ生活を送る子供たちの集まる、児童擁護施設の七海学園。 そこで勤務2年目となる北沢春菜は日々の業務に悪戦苦闘しながらも子供たちの持ち込む学園七不思議の真相を知っていく事になる… 児童養護施設とそれに関係する社会事...
読了、80点。 ** 児童虐待や片親など様々な事情により、親元を離れ生活を送る子供たちの集まる、児童擁護施設の七海学園。 そこで勤務2年目となる北沢春菜は日々の業務に悪戦苦闘しながらも子供たちの持ち込む学園七不思議の真相を知っていく事になる… 児童養護施設とそれに関係する社会事情に触れながら日常の謎を描く連作短編集。 ** 『アルバトロスは羽ばたかない』(http://booklog.jp/asin/4488024580)の七河伽南さんのデビュー作です。 『アルバトロスは~』のレビューで書いた不満点として、児童養護施設の諸々の状況(児童相談所との関係、他の施設と開催する運動競技会など)に関してはこちらを読んでみるとだいぶすっきりしました。 またこの作品の最後の短編で明かされる事実に関して、「アルバトロス~」でネタバレを含まれているので、これから七河さんの作品を読んでみるという人は先にこちらの小説を読んでみることをお勧めいたします。 小説として良かったのは何と言ってもこの主題、児童養護施設という勝手な思い込みによるイメージ、それもどちらかと言えばネガティブなもの、が先行しそうな舞台で、今までは良く知らずに来た内容について触れている事には非常に感心させられました。 それこそ今までのイメージだと虐待された子ばかりが入っているような施設をイメージしていましたが、作中の説明によれば、片親になりどうしても生活が困難な子供が普段施設で生活しながら、週末には親と実家へ帰りったり、とそういうのもあるのかと知りました。 もっとも実際には知らないのでここで書かれているのがどこまで本当かは分からないんですが。 あとは『アルバトロス~』のレビューでも書いたとおりテキストそのものや作風が非常にやわらかく暖かく好みなのも改めて確認。 欠点としては、1つの短編でほぼ1人の子供の問題点が浮き彫りになって春菜が問題解決に動くと言う形式の為に施設内の子供同士の人間関係が不足している印象なのと、 こちらは読み手の問題化と思いますが、上記のスタイルの為にキャラの設定ばかり優先されて性格や人となりの点がちょっとロスされている印象。 別の作品で名前だけ出されてもどういう子だったのかちょっと思い出せなかったりしました。 あとはミステリー的な部分としては実質的に探偵役を勤める事の多い海王さんが凄過ぎて、この日常の謎、生活臭溢れる施設を書く物語の中では少しだけ違和感が残ります。 印象に残った短編は、最後で表題作でもある「七つの海を照らす星」は別として、、、、目次見直してみたけど何と言うか個々の作品のトリックというか謎の真相部分は本当にパッとしないなぁ。 一連の作品として最後にあの真相を持ってきたからこそミステリー的な評価は高くなったけど個別に見るとちょっとキツイですね。 謎解きの取っ掛かりがふとした会話からということで、「滅びの指輪」は上手かったかな、真相もかなり凄いものでしたし。 ということでこの『七つの海を照らす星』、続編の『アルバトロスは羽ばたかない』と続くんですが、このシリーズここで終わってもらうと消化不良になるなと、是非とも3冊目が刊行されるのを期待しています。
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自分は凄く好きな感じの小説でした。いろんな事がおこるけどどれも登場人物の大切な事などに繋がっていて優しい気持ちになれた♪あと回文が凄かった!!それに著者の名前をローマ字にすると結局そうするのねって思った!つか終わってやっと気づいたよ
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