七つの海を照らす星 の商品レビュー

七河迦南【著】

2012/07/16

たいへん結構な作品。海王氏がオールマイティーに謎を解くのが気になったが、物語を展開して最後には主人公の近くの人物に帰着させる手法は流石だと思う。それにしてもよくこんなに回文作れるなあ。

2012/07/06

途中で飽きてしまった・・・・・

最初はとっても面白かったけど、
友達に話すシチュエーション当たりから、
さめてしまう展開になってしまいました。
新人さんとのことで、これからに期待！

2012/07/02

辻村さんの作風に似ているという事から、勧められていた本です。

タイトルの言葉の響きも素敵で、各章のサブタイトルも

とても奇麗な響きです。

基本のお話としては、児童養護施設の子達がメインで出てくるので

少し辛いような内容もあります。

各章で、最後にあっというどんでん返しがあるので、とても楽しく読めましたが、最後の複線には気付かなかった。

確かに主人公の友達がとうとつにでてきたなとは思ったけど、

まさか、全てに関係しているなんて…

そして、最後の最後の作者の遊び。

作者の名前をローマ字読みすると回文になってる。。

…全く気付きませんでした。

2012/07/02

鮎川哲也賞受賞作品。連作集形式。それぞれの章の謎は小粒だけど、ラストの章でうまくまとめたと思う。日常の謎系だけど、舞台が児童養護施設なので若干重めなトーン。

2012/05/15

児童養護施設を舞台とした物語。

連作短編。

ラストはひとつに物語は終息し、切ないけれど心暖まる作りになっています。

2012/05/11

購入してから大分時間がたってしまったけど読了。児童養護施設を舞台にした日常系ミステリー。加納朋子の「ななつのこ」から影響を受けてる気がして、加納ファンなら読みやすいと思う。子供達が主役と言えど、児童養護施設の役目や子供が置かれる立場を思うと考えさせる一冊。最後、アッと驚くどんでん返しもあって読みごたえ十分。読後感はほっこり。

2012/04/03

人は物語なしでは生きて行けない、とは誰の言葉だったか。

全七話からなる連作短篇。
学園の七不思議的謎とそれにまつわる騒動。しかし、別の角度から光を当てれば違った事実が浮かび上がってくるという仕掛け。

分類すれば『日常の謎』系ミステリになるのだろうが、児童養護施設が舞台ということもあって、背景がヘヴィな話もいくつかある。
子供達がつらい現実を受け入れるためには謎や不思議に満ちた『物語』が必要なのだ。だから、時には真相が分かってもそれを伝えない場合もある。そこが面白い。『真実』とは人それぞれなのだ。

とは言え、重いテーマを重く描くのでは芸がない。これを明るくさわやかなミステリに仕立てる作家の手腕が素晴らしい。連作短篇ならではのサプライズもいい。これがデビュー作なのだから今後が期待できるというもの。

可愛らしい装丁とは裏腹に、児童福祉法や行政の対応などが丁寧に取材され、それがファンタジックな謎の解明に活かされているのにも驚いた。もっと多くの人に読まれればいいと思う。この『物語』を必要とする人はたくさんいるはずだから。

2012/04/02

第１８回鮎川哲也賞受賞作。
児童養護施設を舞台にした、日常の謎系ミステリ。
シリーズの２冊目から読んだのはやっぱよろしくなかったな。
２冊目→http://booklog.jp/users/dolly001/archives/1/4488024580
ちゃんとこっちから読むべきだったー^^;
だって２冊目でネタバレしちゃってるから、こっちのメイントリックが早ばやと見当ついちゃうんだもorz
これからこのシリーズ読まれる方は、ぜひこちらから～

2012/03/25

児童養護施設「七海学園」にて起こる七不思議。
決して殺人事件や捕り物があるわけではないけれど面白いミステリ作品だと思う。子供らの事情がどれも辛いけど、暖かい気持ちになった。

最後が見事。思わず表紙を見た(笑)

2012/03/16

児童養護施設が舞台で、そこで起こった出来事の謎を明らかにしていくミステリー。
七話の短編で、連作になっている。

ミステリーでは珍しい人が死なない作品。

最後には仕掛けもあって面白かった。

次作「アルバトロスは羽ばたかない」はさらに評判がいいので期待。