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七つの海を照らす星 の商品レビュー

3.7

108件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

    39

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2011/12/17

児童養護施設を舞台に繰り広げられる『日常の謎』が主人公達によって紐解かれるミステリー。 設定や構成が意外で面白い。テンポがよく、作者さんの頭の回転の早さや知識の広さがうかがえそうな作品。中盤からちょっとストーリーが疲れ気味だけど、最終的にはまるく収まり、大団円で好感もてます。

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2011/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

児童養護施設が舞台の日常ミステリ短編集。六つのそれぞれの短編が最後の話に繋がっていく。 最後まで読んで作者の名前を確認して納得。佳音ちゃんがこの小説を書いたって設定になるのか、な? 第五話が一番好き。 明くんも瑞枝ちゃんもいい子・・・。加奈子ちゃんとくっついてほしいような、吹っ切れて瑞枝ちゃんと新しい恋をしてほしいような。

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2011/11/24

2011.11.23 初読 市立図書館 感動した。 社会的なテーマで、重たくなりそうな小説なのに、むしろ文章は軽やかですらすらと読めてしまった。 1章ごとの物語に出てくる子どもたちが「本当にいいこ」に描写されていて、なんだか胸を熱くさせた。 もちろん作中の謎ときもおもしろかっ...

2011.11.23 初読 市立図書館 感動した。 社会的なテーマで、重たくなりそうな小説なのに、むしろ文章は軽やかですらすらと読めてしまった。 1章ごとの物語に出てくる子どもたちが「本当にいいこ」に描写されていて、なんだか胸を熱くさせた。 もちろん作中の謎ときもおもしろかった。 そして、海王さん素敵すぎる!! こんな人が現実にもいてくれますように・・・。 そして、第7章でのまさかの展開。 ちょっと泣きそうになるくらい物語にのめり込んでたみたい。 今までの謎がすべてつながっていたことにもびっくりさせられた。 これで、デビュー作とは・・・。すごいなぁ。 かなり好きなタイプの作品です。

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2011/10/26

日常の謎系。第18回鮎川哲也賞。 面白かったか?と聞かれれば「面白かった!」と答えるけど、好きか?と聞かれると「うーん…」となる本。ほんわか日常系と思わせつつ、社会派なエピソードを絡めてくる雰囲気は『退出ゲーム』とかのチカ・ハルシリーズに似ていると思う。でも、チカハルと比べて苦...

日常の謎系。第18回鮎川哲也賞。 面白かったか?と聞かれれば「面白かった!」と答えるけど、好きか?と聞かれると「うーん…」となる本。ほんわか日常系と思わせつつ、社会派なエピソードを絡めてくる雰囲気は『退出ゲーム』とかのチカ・ハルシリーズに似ていると思う。でも、チカハルと比べて苦味が浮いた感じがしてしまって…。なんていうか、全体的に模範的過ぎるように感じてしまった。登場人物も、作風も。

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2011/09/19

第18回鮎川哲也賞受賞作。 次作となる「アルバトロスははばたかない」を先に読んでしまったので、この作品を読んで、話がやっと繋がった感じ。 七海学園で起きる日常の謎を一話ずつ、短編で繋いでいき、最終章でまとめる作風はなかなか楽しめる。 子供たちの今後も楽しみ。

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2011/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第18回鮎川哲也賞受賞作、続篇「アルバトロスは羽ばたかない」は2011年度このミスにて第9位にランキング。注目の新人作家さんのデビュー作です。 しかしここ2~3年にデビューしたミステリ作家さんはネームに『七』が含まれるのが多いのは偶然でしょうか?七尾与志、中山七里、そして七河迦南…今作の七河氏のネームの由来は他の七の作家さんを意識したものなのか?もし意識されてたなら、恐ろしいミスリードと言えます。 以下ネタバレあると思われますのでご注意ください! ジャンルとしては「日常の謎」になります。ただし舞台として児童養護施設「七海学園」を創造したこと、そして主人公北沢春菜を学園で働く2年目の保育士としたことが大きなポイントでありましょう。 児童養護施設:児童福祉法に定める児童福祉施設の一つ。児童福祉法41条は、「児童養護施設は、保護者のない児童[1]、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設」と定義する。 wikiにはこうありました、作中でも様々な理由によって学園に身を寄せることになった子供達が登場します。主人公春菜のキャラとして、2年目の若手ながらも決して子供達に舐められてない、それでいて真剣に子供達と向き合い子供達の幸せを願って行動する、ドスの効いたお姉さんという描かれ方で好感が持てました。そして探偵役として登場するのが児童相談所の児童福祉司の海王さんです(なぜかワンピースの海王類を思い出してしまった)このキャラもなかなか秀逸だったと思います。 学園に伝わる「七不思議」をめぐる短編集となってます、日常の謎ゆえ人が死んだり犯罪的な事件は起こりませんが、ミステリの定番というか古典というかトリックと謎解きは緻密な伏線とともに上手く仕上がっています。さらに特殊な環境において登場する子供達は、いずれも心に傷を負っていて、接する大人たちとの葛藤、友達同士の友情などのドラマが描き込まれています。この物語において悪人と呼べる人はほとんど登場しませんが、まぁそれはそれでいいと思えます。 心温まる謎解きの連鎖の後に、大きな仕掛けが施されていたとは全く気付かずやられました。 実は中盤において主要人物についての仕掛けは気付いていたんですが、深く考えることをせず読み進めたというか、ページをめくる手がとまらず引き込まれたというのは言い訳でしょうか…回文が大きなヒントになっていて、このあたりは故泡坂妻夫氏の影響を濃く受けてるんじゃないかと感じました、ラストのくだりはそのまま泡坂氏の「亜愛一郎の逃亡」のラストを彷彿させるものでした。 そして最も大きな衝撃は表紙に…これは自分の思い込み「七」の作家さんが大きなミスリードになっていて全く気付きませんでした、トホホ。 この作品自体が続篇「アルバトロえスは羽ばたかない」の伏線になっているとのことですごく楽しみになりました、図書館で予約済み、来週中には手元にあるんじゃないかな?

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2011/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

児童養護施設を舞台にしたミステリー。 施設について、児童相談所について、それにまつわる法律について本当によく調べているな、と思った。 そのあたりの土台がしっかりしているので、子供たちのおかれた環境がリアルに感じられる。 様々な事情(家庭内暴力や両親の離婚など)で家庭では暮らせなくなった子供たちを扱いながらも、暗さや悲惨さを感じさせないさわなかな文体でまとめているのは好感が持てた。 児童養護施設、七海学園を舞台に、学園に伝わる七不思議の謎を解く、「日常の謎」モノ。 伏線が分かりやすく配置されており、それでいてすぐに真相が読めるほど分かりやすいわけでもなく、謎が解けてところで思わず膝を叩いてしまうような絶妙なバランス(あくまで僕にとって、ですが)が良い。 只、最終章は無くても良かったかな、と思った。あまりにも不自然で強引にこじつけた感じがしたので・・・

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2011/09/04

七不思議と書いてあってビビりつつ読んだけどおもしろかった。一つ一つの謎はあまり難しくもなかったけれど、最後の最後の展開にはやられた。そこにくるとは全く気づきませんでした。

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2011/08/13

7つの連作ミステリー短篇。児童養護施設に伝わる7つの謎がひとつひとつ明らかにされていくだけでも面白い。ラストの伏線の回収もお見事!ただ、せっかくの舞台設定を生かしきれてないのがちょっと残念かな。希望あるラストで読後感は良い♪

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2011/08/03

児童養護施設でおきる事件が 学園七不思議とリンクして 解き明かされていく 日常の謎系です 第18回鮎川哲也賞受賞作品

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