七つの海を照らす星 の商品レビュー
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注)ネタバレ有。まずひとこと、回文って面白いですね。こんなにうまく文を作れるものなのだなと感心しました。『最大の伏線』は見事に見逃しました。『本当にバカな男』です。さて、本著は6つの別々の独立した短編とそれらをつなぐ最終話からなっているのですが、なかでも私は「血文字の短冊」が気に入りました。叙述はまったく警戒していなかったので見事にやられました。ただ、竹に短冊を付けたのが数年前なら、既に切ってきて飾ることなどできないぐらいになっていそうなものですが。全体的には暗めの話ですが、温かい気持ちになれました。
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短編集として読んでも面白いミステリーだし、最後の最後で[この人こんな風に関わってたの!?]という、展開もありで面白かった。 児童養護施設ものは初で、色々知識が増えた感もあった。
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初読みの作家さん。 それぞれの子供達の事件や想いを強く感じる物語でした。 最後に向かっていくのにあの人は関わるんだろうとは思ったけど、 そうくるのか。 選評もいろいろあって面白く読みましたが、 ほかの作品が分からないからなあ。 日常的七不思議で、面白く読みました。 作者名をある文...
初読みの作家さん。 それぞれの子供達の事件や想いを強く感じる物語でした。 最後に向かっていくのにあの人は関わるんだろうとは思ったけど、 そうくるのか。 選評もいろいろあって面白く読みましたが、 ほかの作品が分からないからなあ。 日常的七不思議で、面白く読みました。 作者名をある文章を読んだとき見直してしまいましたけど。 続編も、読もう。
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85:新聞の広告欄で「空耳の森」を知り、とりあえずデビュー作から……と借りてみましたが、なかなか面白かったです。 訳あって親元を離れて暮らさざるを得ない子どもたちが生活する「七海学園」。子どもたちの間で語られる七不思議を巡る、七つのお話。 設定は重いのですが、学園で生活する子...
85:新聞の広告欄で「空耳の森」を知り、とりあえずデビュー作から……と借りてみましたが、なかなか面白かったです。 訳あって親元を離れて暮らさざるを得ない子どもたちが生活する「七海学園」。子どもたちの間で語られる七不思議を巡る、七つのお話。 設定は重いのですが、学園で生活する子どもたちの明るさと、語り手の春菜たち職員が子どもたちを思いやる心に救われるような物語でした。 謎の提示と解決法がワンパターンなことがひっかかりましたが、最終話でその不満も一気に解決される(かもしれない?)仕掛けになっています。 他の本も読んでみよう、と思わせる作品でした!
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七不思議が言い伝えられている児童養護施設「七海学園」。 複雑な事情を抱えて学園に入所している子どもたちを巡ってこの七不思議にまつわる事件が起こり、それを職員の北沢春奈がベテラン児童相談員の海王さんの力を借りて、優しく解きほぐしていく。 児童養護施設が舞台なのですが、行政や社会的な問題に迫るような視点は希薄で、あくまでも物語としてのテイストは日常の謎系ミステリ。 もちろん事件の背景には児童虐待などの重い問題が見え隠れしているのですが、穏やかな雰囲気の中、過度な悲観さも無く物語が進行するので読みやすいです。 ミステリとしてはちょこっとご都合主義的でアナグラムに凝りすぎの感はあったけど、複数の糸が最後に一本につながる構成は絶妙でした。 さりげなく置かれた伏線の回収が見事で、遊び心の企みに満ちているので、読んでいてすごく楽しかった。 次回作も楽しみ。
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前評など知らず適当に手にとったので、表紙でSFかファンタジーかほのぼの学園モノかと思ったら、児童養護施設を舞台とした学校の七不思議くらい身近なミステリーの物語だった。七不思議と登場人物の境遇などが程よく絡み合って、伏線そこそこ回収されすっきりした。 あと、作者のあるこだわりが気に...
前評など知らず適当に手にとったので、表紙でSFかファンタジーかほのぼの学園モノかと思ったら、児童養護施設を舞台とした学校の七不思議くらい身近なミステリーの物語だった。七不思議と登場人物の境遇などが程よく絡み合って、伏線そこそこ回収されすっきりした。 あと、作者のあるこだわりが気になった。
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七海学園の七不思議を軸に展開していくストーリー。 最後で全体が繋がる展開が良いね。こういうの好きだ。
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児童養護施設の七海学園を舞台とした短編連作ミステリ。 北村薫+海堂尊といった雰囲気かな。 ちょっと海王さん無双が強すぎる気もするけれど、面白い。
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7つの連作だが何か似たような話が続くなーとか思っていたが最終章がああいうことになっていたとは。一気に読んだほうがいいです。
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たいへん結構な作品。海王氏がオールマイティーに謎を解くのが気になったが、物語を展開して最後には主人公の近くの人物に帰着させる手法は流石だと思う。それにしてもよくこんなに回文作れるなあ。
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