先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! の商品レビュー
あいかわらずイモリとかヘビとネズミの話が多いが 最後は普通に飼い犬、飼い猫の話。 作者のうちは、本人&妻&子供 全員動物好き。 私のようなあらゆる動物に怖気づく人間は ご近所さんが飼っている犬に苦労したもんだが、 回覧板をおとなりにまわしに行くだけで、飼い犬を服従させるとは。
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学生たちと一緒に“冬季湛水不耕起栽培”で稲を作る小林先生。 “冬季湛水不耕起栽培”とは何か? 通常の稲作りでは、夏の終わりに田んぼの水を落として、水のない田んぼで稲刈りをし、翌年の春、田植えの時に再び田んぼに水を入れる。 しかし“冬季湛水不耕起栽培”にすると、一年中田んぼに水が...
学生たちと一緒に“冬季湛水不耕起栽培”で稲を作る小林先生。 “冬季湛水不耕起栽培”とは何か? 通常の稲作りでは、夏の終わりに田んぼの水を落として、水のない田んぼで稲刈りをし、翌年の春、田植えの時に再び田んぼに水を入れる。 しかし“冬季湛水不耕起栽培”にすると、一年中田んぼに水があるため、水中に藻が繁殖し、そこから多様な食物連鎖が展開される。 食物連鎖は害虫の増加を抑え、動植物の死組織は肥料になる。 化石燃料と重機を使って田んぼを耕す必要もなく、農薬や化学肥料の散布も必要ない。 耕されない田んぼに根を張るため、稲の根が力強く野生化し、冷害や強風に強くなる。 というような利点があるらしいです。 さらにヤギ部のヤギに、稲刈り後のあぜや田んぼの中の草を食べてもらい、糞という有機肥料も散布してもらうという、“ヤギ利用冬季湛水不耕起栽培”を行っていた小林先生たち。 そこに、イノシシが現れた。 イノシシだって、生態系の中にいるのだから、よいことなのでは? いや、田んぼのためにならない害獣だろう。 そんなやり取りのあと、やっぱりイノシシは捕獲しようということになる。 イノシシを捕獲するために、イノシシの行動や習性を調査する。 これも教育なのですね。 でも、愉快。愉快。 今回のもくじ ・イノシシ捕獲大作戦 ・駅前広場にヤギを放しませんか? ・駅前に残された“ニオイづけ”はタヌキの溜め糞? ・餌は目で、ヘビはニオイで察知するヤギ部のヤギコ ・飼育箱を脱走して90日間生きぬいたヘビの話 ・シマリスは、ヘビの頭をかじる ・イモリ、1500メートルの高山を行く ・ナガレホトケドジョウを求めて谷を登る懲りない狩猟採集人 ・1万円札をプレゼントしてくれたアカネズミ ・野外実習の学生たちを“串刺し”に走りぬけていった雌雄のテン ・自分で主人を選んだイヌとネコ 1万円をプレゼントしたアカネズミというのは、先生の研究室の飼育箱から脱走したアカネズミが、巣材に使っていた紙切れのなかに、古い封筒があり、中には無傷の1万円札が入っていたという話。 元々先生のお金だと思うのだが(忘れていた研究費の残りらしい)、記念に使わずに取っておく、と。 いつかどこかでビリビリにされて、巣の一部になるのでは?(笑) それでも先生は怒らないんだろうなあ、きっと。
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<目次> 第1章 イノシシ捕獲大作戦 第2章 駅前広場にヤギを放しませんか? 第3章 駅前に残された”ニオイづけ”はタヌキの溜め糞? 第4章 餌は目で、ヘビはニオイで察知するヤギ部のヤギコ 第5章 飼育箱を脱走して90日間生きぬいたヘビの話 第6章 シマリスは、ヘビの...
<目次> 第1章 イノシシ捕獲大作戦 第2章 駅前広場にヤギを放しませんか? 第3章 駅前に残された”ニオイづけ”はタヌキの溜め糞? 第4章 餌は目で、ヘビはニオイで察知するヤギ部のヤギコ 第5章 飼育箱を脱走して90日間生きぬいたヘビの話 第6章 シマリスは、ヘビの頭をかじる 第7章 イモリ、1500メートルの高山を行く 第8章 ナガレホトケドジョウを求めて谷を登り懲りない狩猟採集人 第9章 1万円札をプレゼントしてくれたアカネズミ 第10章 野外実習の学生たちを”串刺し”に走り抜けていった雌雄のテン 第11章 自分で主人を選んだイヌとネコ <内容> 鳥取環境大の小林先生シリーズ。順番に読んでいないのでこれが何作目かは微妙だが、他の作品と違って希望的なものやペットの話なども入っている。いつもの面白さはないが、知識的なことや新しい環境政策としての視点があり、そういう意味で興味深かった。逗子市立図書館
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このシリーズ、何冊かたまたま読んで面白かったので探して読みだしたが、実はかなり冊数があるようだ。何冊あるんだろう? となると、一冊ごとにそれぞれテーマを設定して欲しくなる。そうでないと、ページ数の多い一冊の本をいつまでも読んでいるような気分になるのだ。楽しいから文句はないが、も...
このシリーズ、何冊かたまたま読んで面白かったので探して読みだしたが、実はかなり冊数があるようだ。何冊あるんだろう? となると、一冊ごとにそれぞれテーマを設定して欲しくなる。そうでないと、ページ数の多い一冊の本をいつまでも読んでいるような気分になるのだ。楽しいから文句はないが、もうひとひねりしてくれたらもっと面白い。
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ユーモアたっぷりの文章に、はっとひきつけられるエピソード。中にはかなり深い考察もあったりして、軽く読めるけれどもためになる。 何より、著者の「若者好き」に大いに共感。 このへん、僕と共通するところあるんだよな。
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鳥取環境大学の森の人間動物行動学~ヤギ利用冬期湛水不耕起栽培を邪魔するイノシシ退治で学生の尊敬を集める。尊敬とは大人集団の新参者が知識や技能を受け継ぐモチベーションだ。鳥取駅前広場にヤギを放さないかと提案したいのは,だだっ広い平地に小高い丘とのんびりした草食動物の見える景色が人類...
鳥取環境大学の森の人間動物行動学~ヤギ利用冬期湛水不耕起栽培を邪魔するイノシシ退治で学生の尊敬を集める。尊敬とは大人集団の新参者が知識や技能を受け継ぐモチベーションだ。鳥取駅前広場にヤギを放さないかと提案したいのは,だだっ広い平地に小高い丘とのんびりした草食動物の見える景色が人類の好む原風景だから。駅前に残された落書きは狸の溜め糞,ニューカマーが自分の存在を知らせるサインだ。ヤギは目で餌を確認し,蛇は臭いで危険を察知する。アオダイショウは1月半,机上の箱里庭の下で乾燥から逃れて生存した。シマリスは蛇の臭いを付けることで蛇から襲われにくくなるので,冬眠中の蛇の尻尾を囓って臭い付けすることもある。イモリが1500メートルの高地にいてびっくり。ナガレホトケドジョウは岡山のふるさとでずいぶん見てきて,鳥取でも発見できた。鳥取の湖山池の中の幅100m長さ200mの津生島にいるアカネズミは遺伝的差異が小さい。どの雄はけなげである。犬も猫も主人を選ぶものがいる~シリーズ化されているが,これは何作目なのかは分からない
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著者の研究室すごいことになってるなー。私の知ってる研究室はだいたい本とレポートっぽいのでいっぱいだったな。 身体に天敵の匂いつけるってすごい発想。いつからこんな習性持つようになったんだろう。
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読みやすくて面白い文章な上に話題選びも軽妙で楽しく読めました。なお、書名はシマリスが攻撃してこないヘビを対象に行う、ヘビに見付からないようにするための行動の一部だそうです。
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久しぶりの「先生・・」シリーズ。今回は(も?)鳥取のいろいろな地名が出てきて、鳥取在住およそ1年の息子に勧めたいと思った。 前に読んだのと同様、リアルな動物が苦手な人でも楽しめる一冊となっている。名称や写真だけでもダメ・・という人にはさすがにお勧めしないけど・・・。 面白いのは、鳥取駅に生息するホモサピエンスの生態。ある行動を狸のある行動になぞらえて推測するところは、まあ、そういう若者への完全な皮肉でもあるかと・・(^_^;)
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先生シリーズ第2弾。今回も鳥取環境大学を舞台に様々な動物たちが出てきます。個人的にはイモリとテン、そして犬と猫の話がおもしろかった。イモリはその生態系が確かに特異さ(高山に住んでいる)に興味が持てたし、テンは先生の『雄』に抱く感情に同感。犬・猫は身近にいるだけに、もっと深く知りたいという探究心が出てきた。 色々な刺激をもらえるシリーズで大好きです。次にも期待。
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