21世紀の歴史 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
◆市場の時代に対処する、将来有望な産業2つ 保険業: 国家の社会保障の補完的な役割。 不確実性を削減する手段として 娯楽業: 不安定な現実から逃避するために求められる。 ◆ユビキタス・ノマド 「オブジェ・ノマド」(持ち運び端末)を身に着けたノマドが偏在する様子。 道路・空港と言ったインフラから、高速情報ネットワークなどの デジタル・インフラが、超ノマドの受け入れ条件となるが、 ネットワーク接続の充実が、強力な監視社会体制を生み出す。 ◆超帝国の始まり グローバル化、テクノロジーの発展により、地球規模となった市場の周辺に 国家を超えて誕生する秩序。 公共サービス・民主主義・政府/国家さえも破壊する可能性。 ◆超帝国の支配者 超ノマド サーカス型企業の経営者、クリエイター階級 ◆中産階級 ヴァーチャル・ノマド 就労する定住民であるが、旅行やスポーツで非日常を楽しむ階級。 ◆貧困層 下層ノマド 貧困や乾燥、職、定住を求め移動を余儀なくされる負け組。 ◆サーカス型企業 市場が存在する場所を求めて頻繁に移動しながら上演する。 ノキア・GE・ナイキ・マイクロソフトなど 企業独自の通貨(ポイント)を持つ。 ◆日本の未来 アジア、アメリカ、オセアニア、それぞれの3つの交差点融合地域を目指す。 人口の高齢化を補うために、移民を受け入れる。 http://bushido-cast.jugem.jp/?eid=250
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Wikileaksのニュースを見ていると、この本でアタリ氏が書いている「超帝国」「超紛争」「ハイパーノマド」も現実味をおびてきたように感じる今日このごろ。
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はじめに遊牧民・定住民、宗教・軍事・市場の権力の推移という観点から、中心都市の変遷を軸に歴史を概観する。そこから、前衛のディストピア小説のような「21世紀の歴史」を、超帝国、超紛争、超民主主義といった概念によって描いていく。これらの概念によって既存のシステムの欠陥を暴き、そしてい...
はじめに遊牧民・定住民、宗教・軍事・市場の権力の推移という観点から、中心都市の変遷を軸に歴史を概観する。そこから、前衛のディストピア小説のような「21世紀の歴史」を、超帝国、超紛争、超民主主義といった概念によって描いていく。これらの概念によって既存のシステムの欠陥を暴き、そしていかなる個人が絶望的な未来を防ぎうるかを説く。 個人は歴史から自由にはなれない。それでも「21世紀の歴史」に生きる僕らは、歴史の潮流に対峙し、自らの指針を明確にせねばならない。歴史を超越するほどの力を個人は持たないだろうが、凋落の流れから逃れ、未来を創る組織に属するよう身を処することはできるかもしれない。
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1度目:NHKジャックアタリ緊急インタビューを見た両親が購入、すすめられるままに読みました!あんまり意味が分からず放置・・・(笑) 2度目:落ち着いて、マーカー引いて読みました。 「中心都市」の発展の歴史が書いてある部分が特に面白かった。 ブルージュ(Belgium) ベネツィ...
1度目:NHKジャックアタリ緊急インタビューを見た両親が購入、すすめられるままに読みました!あんまり意味が分からず放置・・・(笑) 2度目:落ち着いて、マーカー引いて読みました。 「中心都市」の発展の歴史が書いてある部分が特に面白かった。 ブルージュ(Belgium) ベネツィア(Italy) アントワープ(Belgium) ジェノヴァ(Italy) アムステルダム(NL) ロンドン(UK) ボストン(US) ニューヨーク(US) ロスアンジェロス(US) これらの都市に共通する要素は、港、海軍、後背地(農地)、工業、金融、基盤としての市場、民主主義、クリエーター階級、伝達・輸送(移動)手段、とのことでした。 ナルホドネ(^^)
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序文 21世紀の歴史を概観する 第1章 人類が、市場を発明するまでの長い歴史 第2章 資本主義は、いかなる歴史を作ってきたのか? 第3章 アメリカ帝国の終焉 第4章 帝国を超える“超帝国”の出現 第5章 戦争・紛争を超える“超紛争”の発生 第6章 民主主義を超える“超民主主義”の...
序文 21世紀の歴史を概観する 第1章 人類が、市場を発明するまでの長い歴史 第2章 資本主義は、いかなる歴史を作ってきたのか? 第3章 アメリカ帝国の終焉 第4章 帝国を超える“超帝国”の出現 第5章 戦争・紛争を超える“超紛争”の発生 第6章 民主主義を超える“超民主主義”の出現 付論 フランスは、21世紀の歴史を生き残れるか?
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フランスを代表する知性ジャック・アタリ。来日した時はNHKでも特集が組まれたため、彼の話を聞いたことがあるという人も少なくないかもしれない。しかしながら彼が2006年に著した本書はえげつないほどに衝撃的な内容となっている。タイトルの通り本書では21世紀が今後どのようになっていくの...
フランスを代表する知性ジャック・アタリ。来日した時はNHKでも特集が組まれたため、彼の話を聞いたことがあるという人も少なくないかもしれない。しかしながら彼が2006年に著した本書はえげつないほどに衝撃的な内容となっている。タイトルの通り本書では21世紀が今後どのようになっていくのかを、アタリ氏が歴史的必然性をもとにしてSF小説的に語っていく。前半部では世界の市場の中心がオランダからスペイン、ロンドンを経てアメリカはNY、ロサンゼルスに移動していく過程を説明し、それらが西方へ向かいつづけることの必然と次なる市場の中心がアジアへ移ることを示唆する(ちなみに本書ではそれが日本ではないことも論理的根拠を踏まえつつ説明してある)。後半部では、2025年以降アメリカ中心の市場経済が崩壊した後の世界が描かれる。そこでは「ノマド」(遊牧民)と呼ばれる国家や組織から独立し流動的に世界を行き来する人々がでてくる。所謂、自立した個人だ。彼らはノマドワーカーとなって「オブジェ・ノマド」というわれる遊牧民にはかかせない携帯ツールを持ち運ぶ。そして固定された場所に定住することなく、国境を超えてでも合理的な選択をして自由に世界中を動き回るのだ。21世紀は確実に「個」の時代へと向かう。利己的な価値が世界を多いつくし市場民主主義は崩壊へと向かうであろうと、アタリ氏は人類へ対し強い警鐘を鳴らす(そして本書が書かれた4年後に金融危機が起こる)。ただアタリ氏は一つだけ希望があると言う。それは「トランスヒューマン」の出現である。所謂、「利他的な個人」である。彼らが市場を市場民主主義から解放し世界が進むべき道を示してくれるだろうと。これはまさに「ソーシャルアントレプレナー」のような人々のことを言っているのだ。グローバル化とiPhoneやSNSを彷彿させる記述は非常に興味深く、今から5年前に書かれたものとは到底思えない。ぜひ本書を読んで、これから我々がやっていかなければならないことが何なのかを考えてみるのもいいかもしれない。
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第1章〜第3章までの、歴史の記述と、アメリカについての話題は、とても面白かったです。 未来予想については、何ともわかりませんが…。良い方の未来であって欲しいと思います。
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頭のイイ人には世界はこう見えてるのか~、と興味深い。事象が羅列されてるのだが、なぜかSF小説のように読めてしまう。日本も苦しんでるが、他の国の未来もバラ色ってわけじゃないんだな~と。
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過去の歴史を振り返りつつ21世紀の歴史を予測した本。著者によると21世紀は、国家すら打ち倒す市場主義の主体<超帝国>の誕生、国家の衰退による地域ごと、地域間の争いが過熱する<超紛争>、そしてその混乱の中から人とのつながりを重視し、新しい社会の価値を生み出す主体である<超民主主義>...
過去の歴史を振り返りつつ21世紀の歴史を予測した本。著者によると21世紀は、国家すら打ち倒す市場主義の主体<超帝国>の誕生、国家の衰退による地域ごと、地域間の争いが過熱する<超紛争>、そしてその混乱の中から人とのつながりを重視し、新しい社会の価値を生み出す主体である<超民主主義>の登場を予測している。 著者の卓越した知識から分析された結果を鑑みるに大いに実現する可能性が高いと感じた。この著者の著作やそこで述べられている未来像については今後積極的にチェックすべきと思った。
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21世紀の未来を予想し、21世紀を過去として振り返るもの。未来の予想は興味をそそるが、どんな未来を予想しているのかがこの本の魅力ではない。どうやって未来を予想するかを考える本であり、その方法が書かれている。 歴史には法則があり、その法則が現在でも当てはまるというもの。人類が生ま...
21世紀の未来を予想し、21世紀を過去として振り返るもの。未来の予想は興味をそそるが、どんな未来を予想しているのかがこの本の魅力ではない。どうやって未来を予想するかを考える本であり、その方法が書かれている。 歴史には法則があり、その法則が現在でも当てはまるというもの。人類が生まれた時から現在までの歴史が記されており、たびたびここに法則あり、と書かれている。 例えば『技術を発明したのが誰であるかはさほど重要ではなく、文化的・政治的にこれを活用できる状態にあることが重要である。』という法則がある、 この法則を持ってすれば、私たちが未来を考える際、技術を発明した国よりも、その技術を文化的・政治的に活用できるように試みている国を評価し、その国は今後期待できると予想できるのではないだろうか。もちろん発明した国自身が、文化的・政治的に活用できるようにがんばっているのなら、期待できる気がする。 この本の歴史の見方として良いと思うところが、政治の視点を重視してはいないところである。中心都市と金融と技術を視点に人類の歴史がまとめられている。 そして、現在までの歴史に方向性があると記されており、それは、人類は他のすべての価値観を差し置いて、個人の自由に最大限の価値を見出してきた、という方向性である。
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