名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 の商品レビュー
中野京子さんの本はわりと好きで時々読んでますが、これはハプスブルク家の関係者12名を肖像画などで紹介していこうというもの。もちろん12人程度で話の終わるハプスブルク家ではないのでいいとこ取りですが、どの方もキャラが立っているというかアクが強いというか……。こういう人物に対すると中...
中野京子さんの本はわりと好きで時々読んでますが、これはハプスブルク家の関係者12名を肖像画などで紹介していこうというもの。もちろん12人程度で話の終わるハプスブルク家ではないのでいいとこ取りですが、どの方もキャラが立っているというかアクが強いというか……。こういう人物に対すると中野さんの筆がさえますな。 とはいえ、やはり12人ではハプスブルク家を語るには足りないので、スペインとオーストリアを分けて24人くらい紹介してほしいなぁと(要するに続刊希望です)
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ハプスブルク家の 隆盛してきたのか 語られている 謎である部分があるだろう 勃興から衰退 までの中で特に注目するべきは マリーアントワネット そして マリアテレジアのオーストリア ハプスブルク家 晩年 マクシミリアン 波瀾万丈の時代背景とともに自身もその潮流に翻弄されている...
ハプスブルク家の 隆盛してきたのか 語られている 謎である部分があるだろう 勃興から衰退 までの中で特に注目するべきは マリーアントワネット そして マリアテレジアのオーストリア ハプスブルク家 晩年 マクシミリアン 波瀾万丈の時代背景とともに自身もその潮流に翻弄されている 絵画で見る限り とても美しい その悲劇と共に 私たちの 印象に残るのではないか 軍服姿のフェリペ皇太子 黒衣のフェリペ四世
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ブルボン王朝に続いてハプスブルク家12の物語。 ハプスブルクといえば、マリア・テレジアとマリー・アントワネット。マリア・テレジアは「少女時代のマリア・テレジアの肖像画」がすぐに思い浮かびます。美人さんだという印象。今回肖像画のタイトル改めて調べて「少女時代」ということに驚く。でも...
ブルボン王朝に続いてハプスブルク家12の物語。 ハプスブルクといえば、マリア・テレジアとマリー・アントワネット。マリア・テレジアは「少女時代のマリア・テレジアの肖像画」がすぐに思い浮かびます。美人さんだという印象。今回肖像画のタイトル改めて調べて「少女時代」ということに驚く。でも、マリア・テレジアの肖像画の中で一番綺麗だな、と思うのです。でも少女時代ということだとロリコンみたいなことになりそうだ。 違いますよ。 ブルボン王朝で書いた婚姻関係の複雑さの原因は、ほとんどハプスブルクにあるのではないでしょうか。それがあってこその650年という王朝の長さになったとはいえ。 ただ、ルイ14世のような世界を謳歌したという印象はないです。マリー・アントワネットやエリザベート、マクシミリアンの最期のせいではなく、歴史の表舞台に颯爽と現れた英雄という印象がないせいかもしれません。 いや、マリア・テレジアは英雄ではあるのだろうけど、隣のフリードリヒ大王の方が色濃く写ってしまいます。 ま、それも知ってゆくにつれて変化してゆくことですね。その感情の変化を楽しむことができるのも歴史の楽しみ方だと思います。 「ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ二世」のインパクトの強烈さ。この1枚の強烈さに勝る絵画はないでしょう。表紙のエリザベートの美しさもすばらしいですが、野菜や果物で描いたという衝撃には敵わない。
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ハプスブルク家の長い歴史を学ぶ最初の書物として推薦したい。王家の皆様にあまり魅力を感じなかったが、純潔を守ろうとして結局途絶えたのは皮肉だと感じる。残念ながらオーストリア、ウィーンにある絵画の紹介は少ないが、エリザベス皇后の肖像画は、ぜひ実物をみたい。
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ヨーロッパ史において外せない名門家の1つ。 血族に執着した結果の系図… 遺伝上の問題からの病気など、まさに歴史ホラーです。 フランスとスペイン、プロテスタントとカトリックを巡る複雑な絡み合い… 歴史の授業では理解しきれなかったのは当然です。 大人になって学び直す楽しさ!
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私が借りてきたのは、ごく普通の光文社新書の表紙(アランちゃんがポツンと立ってるやつ)でしたー。 「はじめに」の「ドイツ語圏にはロクな画家いねーし」みたいな記述には面食らった。 トップバッターは《マクシミリアン1世》。先日読んだ『ミケランジェロとメディチ家の真実』に、デューラーは...
私が借りてきたのは、ごく普通の光文社新書の表紙(アランちゃんがポツンと立ってるやつ)でしたー。 「はじめに」の「ドイツ語圏にはロクな画家いねーし」みたいな記述には面食らった。 トップバッターは《マクシミリアン1世》。先日読んだ『ミケランジェロとメディチ家の真実』に、デューラーはザクセン選帝侯フリードリヒ3世に(ルター共々)擁護されたみたいな記述があったけど、ここではマクシミリアン1世の贔屓にも預かっている。 絵画だけで、かくもスムーズに「ハプスブルク家650年の歴史」を語るとは、お見事です。
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親族間での結婚を繰り返した結果としての『ハプスブルク家顔』という、突き出たアゴと膨れた下唇の組合せが並ぶ絵にウケた。 表紙のエリザベート皇后は美しいとの一言。 マリーアントワネットを評したツヴァイクの言葉が残酷だ。 “ときおり芸術家が、世界を包括するような大きな題材のかわりに...
親族間での結婚を繰り返した結果としての『ハプスブルク家顔』という、突き出たアゴと膨れた下唇の組合せが並ぶ絵にウケた。 表紙のエリザベート皇后は美しいとの一言。 マリーアントワネットを評したツヴァイクの言葉が残酷だ。 “ときおり芸術家が、世界を包括するような大きな題材のかわりに、一見小さな素材を取り上げて自らの創作力を証明するように、運命もまた、どうでもいいような主人公を探し出してきて、もろい材料からも最高の緊張を生み出せることを、また弱々しく意志薄弱な魂からも偉大な悲劇を展開できることを、わざわざ証明してみせることがある。そのような、はからずも主役を演じさせられることになった悲劇のもっとも美しい例が、マリーアントワネットである。”
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習った世界史はほんの少しだったので、少し名前が難しかったですが、読んでいて楽しい解説でした。筆者のツッコミが秀逸なのもおすすめです。
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西洋史の学びとして面白い。帝国・王国の現代の感覚からかけ離れた戦略(主に結婚)が刺激的だった。こういうストーリーがあると歴史にも深みが感じられますね。
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シリーズ第一弾。絵画を切り口に王室の歴史を辿る。 ●画家を輩出しないドイツ語圏 錚々たる画家を輩出して引き寄せたスペインに対し、あくまで「耳の人」(=音楽の人)で「目の人」(=絵画の人)ではないドイツ語圏内には、近・現代以前の美術史に残る画家といえば、デューラーとクラナッハ...
シリーズ第一弾。絵画を切り口に王室の歴史を辿る。 ●画家を輩出しないドイツ語圏 錚々たる画家を輩出して引き寄せたスペインに対し、あくまで「耳の人」(=音楽の人)で「目の人」(=絵画の人)ではないドイツ語圏内には、近・現代以前の美術史に残る画家といえば、デューラーとクラナッハくらいしかいなかったからだ。おかげでオーストリア・ハプスブルク系統には名画と呼べるものが少なく、ハプスブルクを代表する女傑マリア・テレジアでさえ、全く残念なことに価値ある肖像画を一枚も残していない。 5
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