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名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 の商品レビュー

4.1

130件のお客様レビュー

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    34

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  3. 3つ

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2019/07/15

2019年7月15日読了。 「戦争は他の者に任せておくがいい 幸いなるかなオーストリアよ、汝は結婚すべし」

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2019/07/15

はじめに ハプスブルグ家系図(抄) 序章 第1章 アルブレヒト・デューラー『マクシミリアン一世』 第2章 フランシスコ・プラディーリャ『狂女ファナ』 第3章 ティツィアーノ・ヴィチェリオ『カール五世騎馬像』 第4章 ティツィアーノ・ヴィチェリオ『軍服姿のフェリペ皇太子』 第5章 ...

はじめに ハプスブルグ家系図(抄) 序章 第1章 アルブレヒト・デューラー『マクシミリアン一世』 第2章 フランシスコ・プラディーリャ『狂女ファナ』 第3章 ティツィアーノ・ヴィチェリオ『カール五世騎馬像』 第4章 ティツィアーノ・ヴィチェリオ『軍服姿のフェリペ皇太子』 第5章 エル・グレコ『オルガス伯の埋葬』 第6章 ディエゴ・ベラスケス『ラス・メニーナス』 第7章 ジュゼッペ・アルチンボルト『ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ二世』 第8章 アドルフ・メンツェル『フリードリヒ二世のフルート・コンサート』 第9章 エリザベート・ヴィジェ=ルブラン『マリーアントワネットと子どもたち』 第10章 トーマス・ローレンス『ローマ王(ライヒシュタット公)』 第11章 フランツ・クサーヴァーヴィンターハルター『エリザベート皇后』 第12章 エドゥアール・マネ『マクシミリアンの処刑』 主要参考文献 あとがき 年表(本文に関連した事項のみ) 本書で取り上げた画家(生年順)プロフィール

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2019/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実のところ「ハプスブルク家」がなんたるかをわかっておらず、この本で初めて理解した。 驚いたのが、これまで何度も見たことがあった野菜やら何やらで描かれた人物画(ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ二世)が 皇帝を描いたものだったとは…!バカにしてたわけではなく、いたって真面目…というか皇帝からの依頼だったなんて…!ルドルフ二世がいかに変わり者かって、これだけでよく伝わる。 あと衝撃だったのが、マリア・テレジアのくだり。 ===== 女帝もそうだ。彼女が自分の娘たちを政治のカードとしたやり方には(中略)寒々しいものがあり、母親的な情愛はあまり伝わってこない。間違いなく彼女には、娘たちの幸せよりハプスブルクの繁栄の方が大事だった。 ===== 『ベルバラ』読者ゆえ、娘思いの母として思い込んでいた…。

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2019/01/12

2009/10/13 予約 2009/12/7 読み始め、12/25 読み終える。  『 (読売新聞 - 2011年07月04日 23:05)  オーストリア・ハンガリー帝国最後の皇帝の長男のオットー・フォン・ハプスブルク氏が、4日、ドイツ南部ペッキングの自宅で死去。98歳。  ...

2009/10/13 予約 2009/12/7 読み始め、12/25 読み終える。  『 (読売新聞 - 2011年07月04日 23:05)  オーストリア・ハンガリー帝国最後の皇帝の長男のオットー・フォン・ハプスブルク氏が、4日、ドイツ南部ペッキングの自宅で死去。98歳。  1979年から20年間、欧州議会議員を務めた。89年、オーストリア・ハンガリー国境で東ドイツ市民が西側へ越境を求めて集まると、積極的に支援し、冷戦終結に一役買った。  4歳で父親のカール一世が皇帝に即位したことにより皇太子となった。ハプスブルク氏は第1次大戦後、帝国が崩壊した後は、ベルギーやスペイン、米国などを転々とした後、54年からペッキングに居住した。(ベルリン 三好範英) 』  怖い絵 1,2,3 と 読み進んだので、次はこれ! さすがに、歴史が面白くわかりやすく読める。 偶然からスタートし、強大な帝国を築き維持してきたハプスブルグ家の人々。 ヨーロッパの支配階級の複雑な利害関係・血縁関係。   敵になるか味方になるか? 彼らを描いた画家のことも合わせて、歴史の虚構と真実が絵を通して読み解かれます。 タイミングよく展覧会もやっています。 ● THE ハプスブルク  2009年9月25日(金)〜2009年12月14日(月) 国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木)  2010年1月6日(水)〜3月14日(日) 京都国立博物館(京都・東山七条) ● THE ハプスブルク 記念講演会 「怖い絵―華麗なるハプスブルク家の人々」 中野京子氏(早稲田大学講師) 日時:2009年10月24日(土) 14:00〜15:30 会場:国立新美術館3階講堂 内容 : スイスの一豪族から大出世、偶然転がり込んだ神聖ローマ帝国皇帝の地位をバネに、 以後約650年にわたって王朝として君臨したハプスブルク家。 彼らを描いた名画に寄り添い、その波瀾万丈の物語をつむぐ。 著者 : 北海道生まれ。早稲田大学講師。 専門はドイツ文学・西洋文化史。 著書に「怖い絵」「オペラでたのしむ名作文学」「メンデルスゾーンとアンデルセン」など。

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2018/10/20

1500-1700年のスペイン・ハプスブルク家とそれ以降のオーストリア・ハプスブルク家が描かれた絵画を題材に、その歴史を語る。ヨーロッパの中世はごちゃごちゃしてて好きではなかったが、本書は、対象を一族に焦点を当てる×時にはゴリゴリの主観で情勢を語る×絵画が描かれた背景とその評から...

1500-1700年のスペイン・ハプスブルク家とそれ以降のオーストリア・ハプスブルク家が描かれた絵画を題材に、その歴史を語る。ヨーロッパの中世はごちゃごちゃしてて好きではなかったが、本書は、対象を一族に焦点を当てる×時にはゴリゴリの主観で情勢を語る×絵画が描かれた背景とその評から状況を読む。の3本柱によって、時代の流れが圧倒的にわかりやすく楽しめるものとなっている。もちろん新書で全てが抑えられているわけではないが、畫かれている内容は、傭兵、暗殺、徴税、反乱、幽閉、政略結婚、近親婚、処刑。センセーショナルでショッキングな歴史を『ベルセルク』や『狼と香辛料』で培った中世のイメージで存分に楽しめる。 歴史の教科書から削ぎ落とされた『ドラマ』はすべからく本書のような副読本で補完すべき。 完全に余談。11歳のマリア・テレジア美しいぃい!!となった数ページ後に晩年のマリア・テレジアが載っててハゲた。そしてググったらギャルゲ風OPがあって日本すごい。http://www.nicovideo.jp/watch/sm1329941

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2018/08/21

中野さんの本を読むのはこれが3作目。 イギリス→ロマノフと続いてこれを読みました。 相変わらず面白い。世界史が苦手だけど、この名前は聞いたことがあるな、という人物も後半になると登場してくるので面白さが増してきます。似たような名前と複雑な縁戚関係がネックですが、別に記憶しなくても十...

中野さんの本を読むのはこれが3作目。 イギリス→ロマノフと続いてこれを読みました。 相変わらず面白い。世界史が苦手だけど、この名前は聞いたことがあるな、という人物も後半になると登場してくるので面白さが増してきます。似たような名前と複雑な縁戚関係がネックですが、別に記憶しなくても十分楽しめます。

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2018/08/17

ウィーンに向かう飛行機の中にて。これを読んでから美術史博物館に行ったおかげで鑑賞のとっかかりになりよかったです。

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2018/07/23

2018.7.23.いくつになっても王家に対して憧れは尽きないもので、特にハプスブルク家には特別な感情を持ってしまう。ハプスブルク家、名画、両方非常にそそられるテーマで構成されたとても面白い作品だった。絵があり、そしてそれに伴うストーリーがあり…大変楽しめた。 マリーアントワネッ...

2018.7.23.いくつになっても王家に対して憧れは尽きないもので、特にハプスブルク家には特別な感情を持ってしまう。ハプスブルク家、名画、両方非常にそそられるテーマで構成されたとても面白い作品だった。絵があり、そしてそれに伴うストーリーがあり…大変楽しめた。 マリーアントワネットに関する逸話は言うまでもなく、第10章の『ローマ王(ライシュタット公)』は最近、須賀しのぶさんの作品をで読んだので、このエピソードをあそこまで膨らませて書かれたのだな…などと大変興味深かった。本が薄いので、どうしても表面的な概要が書かれたという印象が拭えず、マイナス一つ星。

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2018/06/16

面白かったです。複雑で込み入った古いヨーロッパの話も絵画と一緒なのでイメージが掴み易く、名画で読み解くというのは良いアイデアでした。また、取り上げられている絵と解説も素晴らしい。これでまた、ヨーロッパへの興味が深まりました。

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2017/10/09

中野京子さんの本は読みやすく絵画に詳しくない私でも楽しく世界史に触れることができるので、大好きです。650年も続いたハプスブルク家。よそ者の血を混ぜるくらいなら例え短命でも親戚同士の結婚をしたり、息子の婚約者を父親が帰って奪ったりすることも厭わなく、領土拡大のための政略結婚日常茶...

中野京子さんの本は読みやすく絵画に詳しくない私でも楽しく世界史に触れることができるので、大好きです。650年も続いたハプスブルク家。よそ者の血を混ぜるくらいなら例え短命でも親戚同士の結婚をしたり、息子の婚約者を父親が帰って奪ったりすることも厭わなく、領土拡大のための政略結婚日常茶飯事で日本の比じゃない。エリザベートとシシしか知らなかった私には大変勉強になりましたし絵画から歴史を探るのがとても面白かったです。

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