1,800円以上の注文で送料無料

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 の商品レビュー

4.1

127件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    58

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もしエリザベートが姉の会食についていかなければ、マリーアントワネットの姉が生きていれば、「王族なら誰でもよかった」と暗殺されることもなく、民衆の手でギロチンにかけられることもなく、幸せに暮らせたはず…。 -------- 二十世紀オーストリア文学を代表するツヴァイクが、マリーアントワネットの伝記で次のように書いている。 「ときおり芸術家が、世界を包括するような大きな題材のかわりに、一見小さな素材を取り上げて自らの創作力を証明するように、運命もまた、どうでもいいような主人公を探し出してきて、もろい材料からも最高の緊張を生み出せることを、また弱々しく意志薄弱な魂からも偉大な悲劇を展開できることを、わざわざ証明してみせることがある。そのような、はからずも主役を演じさせられることになった悲劇のもっとも美しい例が、マリーアントワネットである。」 -------- 「王でもなく大貴族でもなく、貧しくてもいいから一介の騎士として気楽に生きたかった」というフェリペ2世が晩年に残した言葉が切ない。

Posted byブクログ

2020/04/09

「ハプスブルク家」と聞いたことはあるもののいまいちよくわかっていませんでしたが、絵画と一緒に解説が読めるというコンセプトに惹かれて読んでみました。 絵自体は知っていたもの、本書で初めて見たものとありましたが(肖像画はほとんど知らないものばかりでした)、その人物の解説と合わせて興...

「ハプスブルク家」と聞いたことはあるもののいまいちよくわかっていませんでしたが、絵画と一緒に解説が読めるというコンセプトに惹かれて読んでみました。 絵自体は知っていたもの、本書で初めて見たものとありましたが(肖像画はほとんど知らないものばかりでした)、その人物の解説と合わせて興味深く読めました。 紹介されていた絵の解釈は他の方のものを読んだことがないので良し悪しの判別はつきませんがテンポよく読むことができ、これまで断片的に見たり読んだりした絵画や人物が「ハプスブルク家」という一つの流れで繋がりました。

Posted byブクログ

2020/03/12

だいぶ前に読み終わっていた…。 某ミュージカルでハプスブルク家が出てきたのでもう少し知りたいなと思って読んでみた。絵画を通して歴史を知るのも面白いなと思った。反対に歴史を通して絵画を知るのも面白いなと思った。美的感覚がないのか絵を見ても「ふーん」で終わってしまうのでその絵を描いた...

だいぶ前に読み終わっていた…。 某ミュージカルでハプスブルク家が出てきたのでもう少し知りたいなと思って読んでみた。絵画を通して歴史を知るのも面白いなと思った。反対に歴史を通して絵画を知るのも面白いなと思った。美的感覚がないのか絵を見ても「ふーん」で終わってしまうのでその絵を描いた人がどんな人だったのかとかなんでその絵が描かれたのかとかそういう当時の時代背景を知れば美術鑑賞?も楽しめそう。すごく時間かかりそうだけど。

Posted byブクログ

2020/03/05

世界史関連の本を読むと、ハプスブルク家ってよく出てくる。 マリー・アントワネットもそうだったよなぁ、近親婚を繰り返してるから、「ハプスブルク顔」と呼ばれる特徴ある顔の人が多いんだよな、なんて思ってたので、この本を買ってみました。 ハプスブルク家の始まりから終わりまで、名画と共に...

世界史関連の本を読むと、ハプスブルク家ってよく出てくる。 マリー・アントワネットもそうだったよなぁ、近親婚を繰り返してるから、「ハプスブルク顔」と呼ばれる特徴ある顔の人が多いんだよな、なんて思ってたので、この本を買ってみました。 ハプスブルク家の始まりから終わりまで、名画と共にとてもわかりやすく解説してくれて、おもしろかったです。 確かに特徴ある顔……。 いとこ婚とか叔父姪婚とか普通だったのね……。 学生時代は世界史苦手だったけど、この本読んでたらもっと楽しく勉強できてただろうな。 ブルボン王朝の方も読みたい。

Posted byブクログ

2020/01/22

ウィーン旅行前にハプスブルク家について学ぶ。作者の語りがうまく何代も続くハプスブルク家のメンバーの運命、悲哀に引き込まれた

Posted byブクログ

2019/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ハプスブルグ家」「ハプスブルグ家の女たち」に次いで本書。そろそろ「ハプスブルグ展」に行ってこよう。

Posted byブクログ

2019/10/13

ハプスブルク展やるじゃん!行きたいな〜でもマリーアントワネットとエリザベートくらいしか知らないな…?と思ったので、取り急ぎ必要な情報が載ってそうな本書を読んでみました。 総論分かりやすく、世界史苦手なわたしでもとっつきやすいです。 絵画自体さらっと見てしまうタチなのですが、一つ...

ハプスブルク展やるじゃん!行きたいな〜でもマリーアントワネットとエリザベートくらいしか知らないな…?と思ったので、取り急ぎ必要な情報が載ってそうな本書を読んでみました。 総論分かりやすく、世界史苦手なわたしでもとっつきやすいです。 絵画自体さらっと見てしまうタチなのですが、一つ一つ丁寧に絵画の解説もされています。(こういう風に見るのか、と勉強になる) ただ絵画ベースで話しているので、もっと深いところや本書に記載されていない人物について知るには詳しい本を読んだ方がいいなと思いました!当たり前ですが、、 全く知らない状態からの入門としてはとても良かったですし、もっと知りたい!と思えました。

Posted byブクログ

2019/07/15

2019年7月15日読了。 「戦争は他の者に任せておくがいい 幸いなるかなオーストリアよ、汝は結婚すべし」

Posted byブクログ

2019/07/15

はじめに ハプスブルグ家系図(抄) 序章 第1章 アルブレヒト・デューラー『マクシミリアン一世』 第2章 フランシスコ・プラディーリャ『狂女ファナ』 第3章 ティツィアーノ・ヴィチェリオ『カール五世騎馬像』 第4章 ティツィアーノ・ヴィチェリオ『軍服姿のフェリペ皇太子』 第5章 ...

はじめに ハプスブルグ家系図(抄) 序章 第1章 アルブレヒト・デューラー『マクシミリアン一世』 第2章 フランシスコ・プラディーリャ『狂女ファナ』 第3章 ティツィアーノ・ヴィチェリオ『カール五世騎馬像』 第4章 ティツィアーノ・ヴィチェリオ『軍服姿のフェリペ皇太子』 第5章 エル・グレコ『オルガス伯の埋葬』 第6章 ディエゴ・ベラスケス『ラス・メニーナス』 第7章 ジュゼッペ・アルチンボルト『ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ二世』 第8章 アドルフ・メンツェル『フリードリヒ二世のフルート・コンサート』 第9章 エリザベート・ヴィジェ=ルブラン『マリーアントワネットと子どもたち』 第10章 トーマス・ローレンス『ローマ王(ライヒシュタット公)』 第11章 フランツ・クサーヴァーヴィンターハルター『エリザベート皇后』 第12章 エドゥアール・マネ『マクシミリアンの処刑』 主要参考文献 あとがき 年表(本文に関連した事項のみ) 本書で取り上げた画家(生年順)プロフィール

Posted byブクログ

2019/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実のところ「ハプスブルク家」がなんたるかをわかっておらず、この本で初めて理解した。 驚いたのが、これまで何度も見たことがあった野菜やら何やらで描かれた人物画(ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ二世)が 皇帝を描いたものだったとは…!バカにしてたわけではなく、いたって真面目…というか皇帝からの依頼だったなんて…!ルドルフ二世がいかに変わり者かって、これだけでよく伝わる。 あと衝撃だったのが、マリア・テレジアのくだり。 ===== 女帝もそうだ。彼女が自分の娘たちを政治のカードとしたやり方には(中略)寒々しいものがあり、母親的な情愛はあまり伝わってこない。間違いなく彼女には、娘たちの幸せよりハプスブルクの繁栄の方が大事だった。 ===== 『ベルバラ』読者ゆえ、娘思いの母として思い込んでいた…。

Posted byブクログ