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陰日向に咲く の商品レビュー

3.5

330件のお客様レビュー

  1. 5つ

    48

  2. 4つ

    89

  3. 3つ

    141

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    2

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2011/08/13

■ホームレスを切望するサラリーマン、老婆を騙そうとする小心ギャンブラーら、落ちこぼれたちの純真を愛と笑いで包み込んだ珠玉の連作小説。お笑い芸人として活躍する著者のデビュー作。 ■■漠然としたイメージで暗い話なんだろうなと思ってたら、暖かいお話ばかりでした。そしてちょっと笑える。...

■ホームレスを切望するサラリーマン、老婆を騙そうとする小心ギャンブラーら、落ちこぼれたちの純真を愛と笑いで包み込んだ珠玉の連作小説。お笑い芸人として活躍する著者のデビュー作。 ■■漠然としたイメージで暗い話なんだろうなと思ってたら、暖かいお話ばかりでした。そしてちょっと笑える。身構えずにさらりと読めてなんかほっとしてしまった。女の子が主人公のお話が一番好き。ありがちな設定なのに、騙された。かわいい。

Posted byブクログ

2011/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

劇団ひとりが著者というところを感じさせる作品。 サラリーマン、ホームレス、ストリップ嬢、お笑い芸人と一見何も接点がなさそうな人々の話がどこかで繋がってるというお話。 話ひとつひとつにしっかり「オチ」があるので、区切って呼んでも一気に読んでも飽きない作品である。 結局このオチありきな作品というところで内容がどうだと言われると評価が悩ましいところでもある。 全体的には読みやすさで薦めたい本です。

Posted byブクログ

2011/07/04

一話ずつは短編だけど、繋がっていて、最後になるほどぉと思う展開。読みやすく、軽い感じでほのぼのします。

Posted byブクログ

2011/11/02

1106 それぞれの話が少しずつ関係している短編集。最後の話は、ここで繋がったか!って感じ。あとがきがひとりの父なのは笑った。

Posted byブクログ

2011/06/27

5つの短編からなっている作品で、それぞれの登場人物が、途中ですこしだけ かすっているのが笑える。なによりも読んでいるうちに自分が、ホームレスに憧れる男、売れないアイドルの追っかけ、頭の弱い女の子、ギャンブル狂の男、浅草のコメディアン…と、普段だったら見向きもしないような人種の人た...

5つの短編からなっている作品で、それぞれの登場人物が、途中ですこしだけ かすっているのが笑える。なによりも読んでいるうちに自分が、ホームレスに憧れる男、売れないアイドルの追っかけ、頭の弱い女の子、ギャンブル狂の男、浅草のコメディアン…と、普段だったら見向きもしないような人種の人たちに すーっと乗り移ったかのような、不思議な感覚が味わえる。

Posted byブクログ

2011/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

5つの話それぞれちょっと古臭い昭和の雰囲気を持っていて、それでいて面白かったですが、最後にはリンクしている緻密さが、お笑い芸人さんが書いているとは驚きでした。侮ってました。

Posted byブクログ

2011/05/08

ある人々の日常を切り取った短編集。 それぞれの短編で、文章の書き方が変わっており、 面白かった。

Posted byブクログ

2011/05/07

『ミャーコのためなら僕は死ねると思う。頭の中でリアルに、ミャーコがテログループに人質に獲られるシミュレーションをしたんだけど、何度やっても僕が身代わりになってミャーコを助けている。』 『お腹を痛めて産んだ母親の愛が絶大だということは知っているが、それでも負ける気がしない。出産の...

『ミャーコのためなら僕は死ねると思う。頭の中でリアルに、ミャーコがテログループに人質に獲られるシミュレーションをしたんだけど、何度やっても僕が身代わりになってミャーコを助けている。』 『お腹を痛めて産んだ母親の愛が絶大だということは知っているが、それでも負ける気がしない。出産の激痛を何度も想像したが、それもミャーコの誕生だと思えば痛くもなんともない。ミャーコなら毎日産める。』 『僕らの愛は一方通行だ。ー しかし、アイドルは僕の愛に応えてはくれないが、逆に僕の愛を拒みもしない。』 『この空腹こそがミャーコへの愛。腹が減れば減るだけ、胸が愛で満たされていく。減った体重こそ、ミャーコへの愛の重みなんだ。』 『デパートで服を買うためには、まずデパートで服を買うための服を買わなくてはならないらしい。』 『人を出血させておいて、よくも「安全ピン」なんて名乗れると思わない? 名前負けもいいところ。』 『いや、もちろん金を借りてるのは業者からなんだけど、これを返すのは未来の自分なんだよ。つまり、今は貧乏で金のない自分が、未来の金持ちの自分から金を借りてるわけだ。魔法のカードで未来の自分とコミュニケーションよ。』 『受験に仕事、人間関係や恋愛だってすべてがギャンブルなんだよ。すべてに勝ち負けがあるんだ。でも、決して悩みは負けじゃない。悩みは、まだ結果じゃなくて過程なんだよ』 『結果は自分の中で決まるんだ。どんな些細な幸せでも、いつか笑顔になれる日が来たら、それが結果なんだ。悩み苦しみ、努力した結果なんだ。俺はまだ…君はまだ、その結果を見ていない。』 『病気を治したければ病院、勉強したかったら学校、まるでそれと同じ。本当の自分を見つけるには東京に行くしかなかったの。』

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2011/05/07

短編集ではあるが、それぞれの話に、前の話に登場してきた人物がまた、また出てきたりする。 奥田英朗の『ららぴぽ』と同じようなつくりだ。違うところは、時代も場所も違う人々がつながっているというところだ。 ホームレスに憧れ、数ヶ月間実際になってしまうサラリーマン、アイドルおたく、...

短編集ではあるが、それぞれの話に、前の話に登場してきた人物がまた、また出てきたりする。 奥田英朗の『ららぴぽ』と同じようなつくりだ。違うところは、時代も場所も違う人々がつながっているというところだ。 ホームレスに憧れ、数ヶ月間実際になってしまうサラリーマン、アイドルおたく、少しピントのずれたフリーターの女の子、ギャンブルで借金まみれになり、首がまわらなくなった男、家出して浅草のストリップ劇場の下働きをしていて、売れないお笑い芸人とコンビを組む女の子が主人公。 人って色んな弱さを持っているんだったと思い出した。 馬鹿にするんじゃなくて、ただただ共感できた作品だった。 これも、サクッと読める本だった。

Posted byブクログ

2011/04/28

どことなく繋がり合う物語。こんな風に私の人生も繋がっていたら素敵だな。どの話も人生において共感できるものがあって、素直に面白い!と言える一冊かと。

Posted byブクログ