陰日向に咲く の商品レビュー
サクサク読めましたー! 力まないで本読みたい時には良いかもですね。 最後の解説、劇団ひとりの父なんですねー! 笑った!
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「ホームレスを夢見る会社員。売れないアイドルを一途に応援する青年。合コンで知り合った男に遊ばれる女子大学生。老婆に詐欺を働く借金まみれのギャンブラー。場末の舞台に立つお笑いコンビ…」 以上はこの本のカバーに書かれた物語の概要の一部。なんだか面白そうだし、友達もこの本が読みやすいと...
「ホームレスを夢見る会社員。売れないアイドルを一途に応援する青年。合コンで知り合った男に遊ばれる女子大学生。老婆に詐欺を働く借金まみれのギャンブラー。場末の舞台に立つお笑いコンビ…」 以上はこの本のカバーに書かれた物語の概要の一部。なんだか面白そうだし、友達もこの本が読みやすいと言ってたので、読んでみたの。 3ページ目ぐらいから、その面白さがどんどん感じて、7ページ目の「ホームレスを夢見る」といういけない夢を宣言する主人公の一言で、もう物語がどうなるかを、気になって仕方なかった。 五つの短い物語があり、一番目の物語を読み終わったその時のショック、今でも鮮明に覚えている。 各主人公は無関係のように見えるが、実際にどっかで繋がっている。主人公の「妄想力」について、ものすごく細かく書かれている。本当に”馬鹿な人間ドラマ”のような作品だな。 何というか、現実にはこういう人が存在しないだろうと思ったし、もし存在したら、怖くて近づけないと思うけどなぁ…。と思う一方、「現実の中の人並み」から脱出し、馬鹿みたいに頑張って生きる姿が、時々かっこういいと、錯覚してしまう時もある…。 もし、うつ病になってしまったら、うつうつよりも、こんな風に馬鹿のような生き方がいいかもしれないなぁ。
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滑り出しは文章力が足りなくて空まわり気味。 途中からテンポの良さで文章のまずさが緩和されて印象が変わってきます。 いくつかの場面でクスリと笑ってしまいました。 それぞれの話が破綻なく繋がっていて(関連の薄いところもありますが)、 なかなかここまで書けないと思います。 こういった話...
滑り出しは文章力が足りなくて空まわり気味。 途中からテンポの良さで文章のまずさが緩和されて印象が変わってきます。 いくつかの場面でクスリと笑ってしまいました。 それぞれの話が破綻なく繋がっていて(関連の薄いところもありますが)、 なかなかここまで書けないと思います。 こういった話の組み立て方はお笑いの脚本と重なる部分があるのだと思います。 コントだと思えば面白い。 ただし本格小説ではない。 賞賛するレベルではありませんが、最後には楽しく読めました。 ちなみに私はお笑いは好んでは観ません。 劇団ひとりさんに興味があるわけでもないです。 そういったスタンスで読んでます。 それでも読んでいて劇団ひとりのドヤ顔が頭に浮かんで離れませんでした。。 読者の著者に対する印象が作品評価に大きく影響しそうな作品です。
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人の価値は変わり続ける。 時間が存在し続ける限り・・・つまり生きている限り。 その価値の変容が有るから、 その価値が種となり、 また新たな「花」を咲かすから、 人は生きていていいんだと思う。 例えば「一本の花を見る」にしても 誰かにとっては、それはきれいで また違う人にと...
人の価値は変わり続ける。 時間が存在し続ける限り・・・つまり生きている限り。 その価値の変容が有るから、 その価値が種となり、 また新たな「花」を咲かすから、 人は生きていていいんだと思う。 例えば「一本の花を見る」にしても 誰かにとっては、それはきれいで また違う人にとっては、それは過去を思い出させるもので、 また誰かにとっては、憎しみを思い出すものだったりする。 それはひとそれぞれが、違う「時間」を生きているから、 その「花を見る」ことの価値が違ってきてしまう。 共に何かを感じることは、幸せだと思うけど、 それはいつも「時間」が存在するから とても難しいし、いつもズレばかり。 つらいねぇ。 でもまた、時間が存在するから、ズレが起きる。 善くも悪くも、価値は絶対的に、そのままでいられなくなる。 「人は生きていていいんだ」・・・そんなメッセージを受ける。 どんなクソな自分でも、 たとえ自分が変われなくても、 生きていれば、 時間が経てば、 価値は変わる。 うぅぅぅ。救いだなぁ。。
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劇団ひとりの一人芝居ネタを読んでいるかのようで面白かった。ただ笑い だけじゃなくて、最後に気持ちがほっこりさせられて、話術というか話の展開 のさせ方がうまいなーと思った。 主人公たちは、心中で思っていることと実際の行動とに差があるような 不器用な性格の持ち主。途中でつまずくこと...
劇団ひとりの一人芝居ネタを読んでいるかのようで面白かった。ただ笑い だけじゃなくて、最後に気持ちがほっこりさせられて、話術というか話の展開 のさせ方がうまいなーと思った。 主人公たちは、心中で思っていることと実際の行動とに差があるような 不器用な性格の持ち主。途中でつまずくことはあっても皆、最後には幸せに なれてよかった。 「悩みは、まだ結果じゃなくて過程なんだよ」本書のメッセージはこれに尽きる と思う。
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恩田陸さんの「ビギナーズラックにしてはうますぎる。」という帯を見て購入。 読みやすく、面白く、大好きな小説です。 それぞれのお話がどこかで繋がっているのが好き。 ほろっときたり、ほのぼのしたり。 なんとなーく、柔らかいお話です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
それぞれの短編が絡み合い、思いがけないラストへと テンポよく進んでいく物語。 劇団ひとりさんの人間観察は実に冷静で、緻密だ。 さまざまな人間を演じて笑いをつかむのが仕事だから、 と言われればそれまでだけれど、 登場人物のさまざまな立場を自らが一度「演じ」、 その姿を書き起こしているようにも感じた。 そして、全編を通してこだわりを感じたのは 「自分の立ち位置」。 なぜ、こんな人生になってしまったんだろう、という内なる問い、 どうせ、あんな人生は送れないだろう、というあきらめ、 あんな位置へ行けたなら、という願望。 この小説を執筆していた当時、ひとりさんの 中での大きなテーマだったのかもしれない。
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5編の連作短編集。 短編集は寝る前にひとつずつ読めるので毎日楽しめて好きだ。 ひとりさんは作家さんじゃないのであまり期待してなかったのだけれども、なかなか面白かったと思う。 5編のクオリティはバラバラで所々上手じゃない感じもしたけれど、どれも個性的な話で飽きなかった。 ...
5編の連作短編集。 短編集は寝る前にひとつずつ読めるので毎日楽しめて好きだ。 ひとりさんは作家さんじゃないのであまり期待してなかったのだけれども、なかなか面白かったと思う。 5編のクオリティはバラバラで所々上手じゃない感じもしたけれど、どれも個性的な話で飽きなかった。 人物描写の面白さは彼の芸風を感じさせるもので、ちょっと下品なものもあったけれど、マニアックな掘り下げ方が楽しかった。 この本、100万部も売れたとあって、いつ行っても図書館の棚には置いてなかった。 先日たまたま発見して借りられたのだ。 まだまだ人気あるのかも。 映画化もされているので出来ればそれも観てみたいなと思った。 宮崎あおいとかが出てるし、どんな具合に映像化されているかが楽しみ。 原作つきの映画は大抵は原作を超えられないのだが、映画は原作とは違った楽しみ方ができるので、それはそれで楽しみなのだ。 今月中にはレンタル開始されそうなので注意しておこうっと。
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最後んとこがよかったよ。私はほとんどTV見ないのでどういう芸人さんなのかよく知らないけど、才能豊かな感じですね。
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この手のオムニバス短編小説集は結構あるけど、 お笑い芸人の処女小説としては確かによくできていると思う。
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