1,800円以上の注文で送料無料

不連続の世界 の商品レビュー

3.5

146件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    59

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/08/28

 短編ミステリーが一本の糸でつながってる感じのイメージを抱きつつ読みすすめた。  最後まで読むと、短編ではあるもののその実大きな一つの話にもなっていて、とても興味深いものであった。  身の回りで起こる不思議なことは、人の心というものが生み出す魔法なのかもしれない(有り体に言...

 短編ミステリーが一本の糸でつながってる感じのイメージを抱きつつ読みすすめた。  最後まで読むと、短編ではあるもののその実大きな一つの話にもなっていて、とても興味深いものであった。  身の回りで起こる不思議なことは、人の心というものが生み出す魔法なのかもしれない(有り体に言えば、思い込み、である。)。そんな感想を抱いた。  心の有り様で魔法のような現象も生み出せる。本当に人間というものは興味深い生き物である。

Posted byブクログ

2021/09/24

「月の裏側」の塚崎多聞の登場する短編集。 全編を通してうっすらミステリ風の話。月の裏側の続きを期待していたので少し期待外れだったが面白かった。 収録順が初出順では無く、多聞の年齢設定順になっているのが良かった。 老成したキャラクターだか、若者の時と中年の時とは雰囲気が違って、そ...

「月の裏側」の塚崎多聞の登場する短編集。 全編を通してうっすらミステリ風の話。月の裏側の続きを期待していたので少し期待外れだったが面白かった。 収録順が初出順では無く、多聞の年齢設定順になっているのが良かった。 老成したキャラクターだか、若者の時と中年の時とは雰囲気が違って、それが面白かった。

Posted byブクログ

2021/03/20

懐かしさとはほとんど恐怖とイコールなのかもしれない。 はっとさせられた。 好きな表現が多く、蔵書するのも良いと思えた。

Posted byブクログ

2020/12/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

5つの話が入っていて、すべて奇妙だった。 中でも、悪魔を憐れむ歌、が1番怖かった。 多聞の周りは、変なことが起こるなと思っていたら、最後は多聞自身も変な奴やって、ビックリした。 見たことがないような発想で、面白い。

Posted byブクログ

2020/10/31

不思議でちょっと怖い話。楽しんでよめました。主人公の多聞が、不思議な現象も素直に受け止め、動じない。ので、最後の話はガツンときました。

Posted byブクログ

2019/09/15

前作「月の裏側」から引っ掛かっていたのだが主人公が妙に文学作品に詳しい割には、本職の音楽ならびに音楽業界の知識が浅薄なのだ。 イギリス人の友達からヘイジュードが好きと言われてビートルズの?と聞き返す音楽プロデューサーはいない。プロモーションビデオのアーチ本人の撮影に立ち会わないプ...

前作「月の裏側」から引っ掛かっていたのだが主人公が妙に文学作品に詳しい割には、本職の音楽ならびに音楽業界の知識が浅薄なのだ。 イギリス人の友達からヘイジュードが好きと言われてビートルズの?と聞き返す音楽プロデューサーはいない。プロモーションビデオのアーチ本人の撮影に立ち会わないプロデューサーもいない。個人の声を合成するのにラップトップコンピューターのみではできない。音源を作るためには少なくともマイクや収録機材がなければならない。音楽プロデューサーならばそれこそが専門的に一目で分かるものであるはずだ。 どうもリサーチが甘くて、それは物語の雑さにも現れている。 むしろミステリに寄せず、怪談に徹した方が好みだ。一話目の伏線が ちらかしっぱなしの、それこそデビッドりんちのようで、かつ情緒はしっかりとあるものが良い。

Posted byブクログ

2019/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

音楽プロデューサーの多聞さんが各地で、いろんな人と関わる中で起きる謎を個人的見解で語っていくようなお話。連作短編集5話。 ミステリというよりかはホラーにちかくて、ホラーというより奇妙な、不気味でじゃあ結局あれはなんだったの…?って想像力を働かせられるようなそんなお話。 1つ目の短編に出てくる、夢の話が好きでした。SFチックででも現実の何かを指し示すようなあの悪夢…。すごく好きです。場所が記憶を持つようになり、人間に干渉して夢を見せる…「風車の色を確認していたのでは?」の部分がまだ落とし込めてないので、再読したいです。 2つめは聴くと死んでしまう音楽、山の音の話、3つめが映画のロケを目撃すると人が死ぬと怯える男の人の話、4つめが砂丘、5つ目が夜行列車…個人的に3つめの幻影キネマも、尾道の情景や海の匂いが思い出されて好きでした。 でも癖は強いかなー!と感じた一冊。恩田陸何冊か読んでなれてから読んだほうがって勧めたくはなるかも。

Posted byブクログ

2018/09/30

SFやホラーの要素を含んだ作品『月の裏側』の続編。 五編が収録された連作短編集で、あとがきによると、恩田さん流のトラベルミステリとのことです。 でも、旅情感はあまり無くどちらかと言えば、都市伝説系のミステリやホラーに近いものを感じました。 前作と同様に、じわじわと押し寄せて...

SFやホラーの要素を含んだ作品『月の裏側』の続編。 五編が収録された連作短編集で、あとがきによると、恩田さん流のトラベルミステリとのことです。 でも、旅情感はあまり無くどちらかと言えば、都市伝説系のミステリやホラーに近いものを感じました。 前作と同様に、じわじわと押し寄せてくる恐怖感の演出が巧みで、それぞれの作品が持つ、不気味さや不思議さが際立ちます。

Posted byブクログ

2017/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

清濁併せ飲むしたたかさ 10倍拡大した図 拡大、縮小の概念 校庭→女の子は点に→町→6回目でオランダがはいる→8回目で地球がはいる→ 20億光年として26回でたどり着く 梶井基次郎 医者 セイレン ギリシャ神話 サイレンの語源 伽藍 瞬きしてももとには戻らない 単語自体、セピア色の響き 風紋 フォトジェニック 写真向きの、という意味。砂丘は、風によって運搬された砂が堆積して丘などの地形を作ったものです。鳥取砂丘は、中国山脈から千代川によって日本海まで運搬される土砂がやがて砂となり、北よりの風により海岸に吹き上げられ堆積してできた海岸砂丘です。(鳥取砂丘センターより引用)

Posted byブクログ

2016/02/26

「夜明けのガスパール」 舞台は一つ、皆が告白をする、現実が裏返って夜が明ける。 恩田さんのこういう話は好き。 あと「幻想キネマ」。 最後まで、読み終わってぱらぱらと適当にめくっていたら、P42の多聞の台詞が妙に引っかかって、なんだか納得するような気持ちになった。

Posted byブクログ