いっちばん の商品レビュー

畠中恵【著】

2009/10/04

しゃばけシリーズ第7弾

話がくっついて離れる、展開が楽しい、「いっちばん」。
若者の悩みがかわいい「餡子は甘いか」。

たどってみると、「じゃばけ」と「ぬしさまへ」を読んでるのですね。
少し時間が経って、人間関係が変わってますね。

2009/10/21

しゃばけオールスターズ的な『いっちばん』は、単行本派で『ちんぷんかん』から空いたブランクを埋めるのに丁度いい感じ。
ほどよくゆるくて、且つしゃばけらしさが出てて。
屏風のぞきと寛朝和尚のやり取りも楽しいし。

今回イチバン好きだったのは、『いっぷく』！
妖たちのことが表沙汰になっちゃうのかしら？とか、変な勝負に巻き込まれてどうするんだろう？とか、ちょっと不安になりつつ読んでたら、そんなの吹き飛ばすようなハッピィエンド。
お武家さんと籐兵衛の、「千両箱は必要か？」「いいえ、それほどでは」っていう会話に、してやったり感があって凄く好き。笑

何より、過去のゲストキャラが再登場するのは今までもあったけど、まさかここで冬吉が出てくるとは思わなかった！
でも読んでてやたらと薬湯についての描写や賽の河原へ行ったときのエピソードがチラついてたから、「あ…もしかして」と思ったけど。
でも実際登場したときは、「キタ━━(≧∀≦)━━」と妙に興奮したわ。

それにしても、読んでる最中に仁吉が薬湯を盥で持って来た時は、「盥と書いてはいるけど、桶程度のサイズなんだろうな」と思いつつ、カバーを見たらまじで盥で驚いた。笑
若だんなじゃなくても飲めませんよ！
あと、カバーで盥を持ってる仁吉がカッコイイ。さすが！

栄吉のお話も好き。
読んでて少し苦しくなるけど、最後はじんわりとあったかい気持ちになれるし。

今回収録されていたお話は、今までの既刊の中ではいっちばん安心して読める本かもしれない。

2009/10/04

内容（「BOOK」データベースより）
摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若だんな・一太郎に持ち込まれるは、訳ありの頼み事やらお江戸を騒がす難事件。お馴染みの妖がオールキャストで活躍する「いっちばん」、厚化粧のお雛ちゃんの素顔が明らかになる「ひなのちよがみ」の他三編を収録。大人気「しゃばけ」シリーズ第七弾。

2009.7

2009/10/12

　体が弱くて、寝込んでばかりのお江戸長崎屋の若旦那
『一太郎』と妖怪で、手代の仁吉と佐助と様々な妖怪たちの
ファンタジーミステリー小説のシリーズ代７作目です。
『一太郎』を妖怪たちが、喜ばせるか勝負する話、
いつも厚化粧のお雛ちゃんの素顔がついに明らかになる話、
『一太郎』が、大天狗に拉致られ、狛犬と狐の喧嘩に巻き込まれる話、
全部で5つの話が入っています。
狛犬と狐の喧嘩の理由が面白くありえそうだな~と思ってしまいました。
人間もこんな感じで喧嘩してるんだろうな~と思いました。

2009/10/04

『いっちばん』若だんなの元気がない。妖たちはそれぞれが思う若だんなが元気になる品を求めて町へ出た。一方、一太郎は日限の親分とすりを追う。『いっぷく』近江からきた唐物屋が品比べを長崎屋に持ちかけてきた。その唐物屋に偵察に行っていた家鳴りが一匹捕まってしまった。一太郎は三途の川で一緒に逃げた、冬吉との再会をはたす。『天狗の使い魔』目が覚めたら空を飛んでいた。一太郎はなんと天狗に攫われてしまった。一太郎の兄やたちと狐と狛犬の一太郎を巡る！？戦い。『餡子は甘いか』老舗菓子屋・安野屋で修行中の栄吉の話。なかなか菓子を作らせて貰いない栄吉。泥棒に入った八助が雇われ、器用に菓子を作る様を見て自信を失う栄吉だったが…。『ひなのちよがみ』ある日、一太郎の所にやってきたのは紅白粉問屋一色屋の雛さんだった。先の貰い火で年末の払いが滞るかもしれないと一太郎に相談を持ちかけてきた。錦絵屋を紹介した一太郎だが、それが原因で正三郎が一太郎に文句を言いに押しかけてきた。薄化粧で美しくなったひなと経済危機の一色屋をめくってさまざまな問題が…。ところが兄やは商いの練習問題にして、明確な答えをくれない。一太郎は知恵を絞ることになる。

2009/10/04

あいかわらずの読みやすさ。
でも、若だんなも少しずつ成長してるんだな。
あまり、２人の兄やのインパクトが
なかったような気がします。

表題作が可愛らしくてよかったです。

2009/10/07

ご存知「しゃばけ」シリーズ第…何弾だっけ？＾＾；　いままでにあったお話の続きがけっこう出て来るんですが、元のエピソードを覚えてなくて、え〜そんな話あったっけ？と思うことしばしば（コラ）　

2009/10/07

病気がちで・・・すぐ死にそうになる若だんな
実は、大妖皮衣の孫で、妖怪が見える体質です
その特技（死にそうになる特技？）を生かして
自分の周りに起こるイザコザを解決！？

タイトルは、元気のない若だんなをなぐさめる
妖怪たち・・・ダレのモノが一番効果あるのか

凄く、和む作品です♪

2009/10/04

相変わらずおもしろい。しゃばけシリーズ第７弾。このシリーズで栄吉の成長、お雛ちゃんの変化が楽しめたのがいい。もっと他の人の何か（恋愛とか）があってもいいのになぁ〜

2009/10/04

しゃばけシリーズ第７弾で、普通に無難な面白さ。
最初の頃にくらべると、ずいぶんうまくなったなあと思います。
すらっと１時間程度で読めるので、ちょっとした気分転換にどうぞ。
後味も悪くありませんしね。