芋虫 の商品レビュー
江戸川乱歩は小学生の頃少年探偵団シリーズを夢中で読みあさって以来で何となく懐かしく読みました。 イメージ的にはエログロなイメージだったんですが表題作の芋虫には正直心臓をわしづかみにされた位衝撃を受けました。 須永中尉のとてつもない優しさとユルスの文字。 それを書いた時の須永中尉の...
江戸川乱歩は小学生の頃少年探偵団シリーズを夢中で読みあさって以来で何となく懐かしく読みました。 イメージ的にはエログロなイメージだったんですが表題作の芋虫には正直心臓をわしづかみにされた位衝撃を受けました。 須永中尉のとてつもない優しさとユルスの文字。 それを書いた時の須永中尉の気持ちを考えるととてもやりきれない気持ちになりました。 また人でなしの恋はとても切ない悲しい物語でした。 乱歩の懐の深さを伺い知れる短編集だと思います。
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乱歩を初めて読んだのは「人間椅子」。明智小五郎とか推理小説のイメージが強かったので、ん!?思ってたのと違うけどめっちゃ面白い!ってなって、次くらいに読んだのがこの「芋虫」。完全に大ファンになって、そこから乱歩のエログロ系作品を読み漁るようになった。それから10年くらい、「芋虫」は定期的に読み返してる。その度にやっぱ乱歩やべぇ~、となるし、ゾクゾクしちゃう。 「ユルス。。。」 究極だわー。
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読む前から妄想膨らんでいたから(笑) 割とあっさりだなと思った(^_^;) でも、他の短編もレベル高い!
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ベストセレクション2。表紙が違うけれど。 手に取ったのは結構直接的なイラストでした。 いくつかの短編集。 解説 三津田信三氏 『ほとんど超常的な現象が扱われず…いわゆるサイコ・ホラーである。』 ソレダ!!ホラー(日常系?)とか、自分の語彙力の無さに凹む…。 だからこそ物語が終...
ベストセレクション2。表紙が違うけれど。 手に取ったのは結構直接的なイラストでした。 いくつかの短編集。 解説 三津田信三氏 『ほとんど超常的な現象が扱われず…いわゆるサイコ・ホラーである。』 ソレダ!!ホラー(日常系?)とか、自分の語彙力の無さに凹む…。 だからこそ物語が終わってもその後を色々考えてしまい、じわじわとしたものが残る。実際起こり得そうな話だからこその怖さがある。
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初めての江戸川乱歩。表題作のどろどろしたえぐみにたじろいで、しばらく続きを読まずに放置していたのだけど、知人の「『芋虫』は乱歩の中でも特別えぐいので仕方ない」との助言(?)を受け、特別えぐいものはもう読み切ったのだから、あとに怖いものは何もない! と読書再開、それから先は割と一気...
初めての江戸川乱歩。表題作のどろどろしたえぐみにたじろいで、しばらく続きを読まずに放置していたのだけど、知人の「『芋虫』は乱歩の中でも特別えぐいので仕方ない」との助言(?)を受け、特別えぐいものはもう読み切ったのだから、あとに怖いものは何もない! と読書再開、それから先は割と一気だった。 文章は小気味よくて気持ちいいのに、映し出す世界はやっぱりえげつない……。しかしその華のある毒に惹きつけられる。物語自体は先の展開の読みやすいもので意外性は無く、寧ろ安心感を覚えるほど。それがまた毒を和らげて、舌がぴりぴりするなあ、なとと笑いながらもぺろりと平らげられるような作品に仕上がっているのかも。 面白かった。江戸川乱歩、これから少しずつ読んでいこう。
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キャタピラーの原作。ユルス、のとこでちょっと泣ける。とても短い話なのに胸が詰まる。短いのに恐ろしく深い。
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ゴシックなホラーっていう印象ですね。 この時代だからこそ書ける作品な気がします。 いまじゃアホみたいに言葉や表現の規制ばかりしてる愚かな人がふえましたから。 このままでは、こんな雰囲気の作品は二度と世に生み出されなくなりますよ。
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【本の内容】 時子の夫は、奇跡的に命が助かった元軍人。 両手両足を失い、聞くことも話すこともできず、風呂敷包みから傷痕だらけの顔だけ出したようないでたちだ。 外では献身的な妻を演じながら、時子は夫を“無力な生きもの”として扱い、弄んでいた。 ある夜、夫を見ているうちに、時子...
【本の内容】 時子の夫は、奇跡的に命が助かった元軍人。 両手両足を失い、聞くことも話すこともできず、風呂敷包みから傷痕だらけの顔だけ出したようないでたちだ。 外では献身的な妻を演じながら、時子は夫を“無力な生きもの”として扱い、弄んでいた。 ある夜、夫を見ているうちに、時子は秘めた暗い感情を爆発させ…。 表題作「芋虫」ほか、怪奇趣味と芸術性を極限まで追求したベストセレクション第2弾。 [ 目次 ] [ POP ] 美しいのか恐いのか、やっぱり…恐い話だと思います。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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江戸川乱歩の小説を読むのは初めてだったけど、思いの外読みやすくて驚いた。もっと難解なのかと完全に思い込んでいた。 ホラーで耽美で哀しくてちょっと皮肉めいていて、人間の根底にある醜さが表されてる物語が多いのに、なぜか美しい。 表題作「芋虫」のじっとり湿った気味の悪さと哀しさ。 ...
江戸川乱歩の小説を読むのは初めてだったけど、思いの外読みやすくて驚いた。もっと難解なのかと完全に思い込んでいた。 ホラーで耽美で哀しくてちょっと皮肉めいていて、人間の根底にある醜さが表されてる物語が多いのに、なぜか美しい。 表題作「芋虫」のじっとり湿った気味の悪さと哀しさ。 たった3ページしかない「指」という物語がものすごく印象に残った。 映像が頭に浮かんでくるような描写が美しくて、その世界に引き込まれる。
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どれも何とも後味の悪い、人間のエグみを前面に絞り出した作品群。何時ものように、経験談を拝聴し、書にしたためた、という、乱歩の描写の仕方は、このような日常から遠くかけ離れた題材では特に際立つ。これを読む人は、不幸と泥沼に喘ぐ人々を、高所から見下ろす、そんな神的な視点を味わうこととな...
どれも何とも後味の悪い、人間のエグみを前面に絞り出した作品群。何時ものように、経験談を拝聴し、書にしたためた、という、乱歩の描写の仕方は、このような日常から遠くかけ離れた題材では特に際立つ。これを読む人は、不幸と泥沼に喘ぐ人々を、高所から見下ろす、そんな神的な視点を味わうこととなる。
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