1,800円以上の注文で送料無料

芋虫 の商品レビュー

4.1

75件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/12/20

読む前から妄想膨らんでいたから(笑) 割とあっさりだなと思った(^_^;) でも、他の短編もレベル高い!

Posted byブクログ

2015/06/17

ベストセレクション2。表紙が違うけれど。 手に取ったのは結構直接的なイラストでした。 いくつかの短編集。 解説 三津田信三氏 『ほとんど超常的な現象が扱われず…いわゆるサイコ・ホラーである。』 ソレダ!!ホラー(日常系?)とか、自分の語彙力の無さに凹む…。 だからこそ物語が終...

ベストセレクション2。表紙が違うけれど。 手に取ったのは結構直接的なイラストでした。 いくつかの短編集。 解説 三津田信三氏 『ほとんど超常的な現象が扱われず…いわゆるサイコ・ホラーである。』 ソレダ!!ホラー(日常系?)とか、自分の語彙力の無さに凹む…。 だからこそ物語が終わってもその後を色々考えてしまい、じわじわとしたものが残る。実際起こり得そうな話だからこその怖さがある。

Posted byブクログ

2015/03/27

初めての江戸川乱歩。表題作のどろどろしたえぐみにたじろいで、しばらく続きを読まずに放置していたのだけど、知人の「『芋虫』は乱歩の中でも特別えぐいので仕方ない」との助言(?)を受け、特別えぐいものはもう読み切ったのだから、あとに怖いものは何もない! と読書再開、それから先は割と一気...

初めての江戸川乱歩。表題作のどろどろしたえぐみにたじろいで、しばらく続きを読まずに放置していたのだけど、知人の「『芋虫』は乱歩の中でも特別えぐいので仕方ない」との助言(?)を受け、特別えぐいものはもう読み切ったのだから、あとに怖いものは何もない! と読書再開、それから先は割と一気だった。 文章は小気味よくて気持ちいいのに、映し出す世界はやっぱりえげつない……。しかしその華のある毒に惹きつけられる。物語自体は先の展開の読みやすいもので意外性は無く、寧ろ安心感を覚えるほど。それがまた毒を和らげて、舌がぴりぴりするなあ、なとと笑いながらもぺろりと平らげられるような作品に仕上がっているのかも。 面白かった。江戸川乱歩、これから少しずつ読んでいこう。

Posted byブクログ

2014/10/28

キャタピラーの原作。ユルス、のとこでちょっと泣ける。とても短い話なのに胸が詰まる。短いのに恐ろしく深い。

Posted byブクログ

2014/09/16

ゴシックなホラーっていう印象ですね。 この時代だからこそ書ける作品な気がします。 いまじゃアホみたいに言葉や表現の規制ばかりしてる愚かな人がふえましたから。 このままでは、こんな雰囲気の作品は二度と世に生み出されなくなりますよ。

Posted byブクログ

2014/09/07

【本の内容】 時子の夫は、奇跡的に命が助かった元軍人。 両手両足を失い、聞くことも話すこともできず、風呂敷包みから傷痕だらけの顔だけ出したようないでたちだ。 外では献身的な妻を演じながら、時子は夫を“無力な生きもの”として扱い、弄んでいた。 ある夜、夫を見ているうちに、時子...

【本の内容】 時子の夫は、奇跡的に命が助かった元軍人。 両手両足を失い、聞くことも話すこともできず、風呂敷包みから傷痕だらけの顔だけ出したようないでたちだ。 外では献身的な妻を演じながら、時子は夫を“無力な生きもの”として扱い、弄んでいた。 ある夜、夫を見ているうちに、時子は秘めた暗い感情を爆発させ…。 表題作「芋虫」ほか、怪奇趣味と芸術性を極限まで追求したベストセレクション第2弾。 [ 目次 ] [ POP ] 美しいのか恐いのか、やっぱり…恐い話だと思います。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2014/08/22

江戸川乱歩の小説を読むのは初めてだったけど、思いの外読みやすくて驚いた。もっと難解なのかと完全に思い込んでいた。 ホラーで耽美で哀しくてちょっと皮肉めいていて、人間の根底にある醜さが表されてる物語が多いのに、なぜか美しい。 表題作「芋虫」のじっとり湿った気味の悪さと哀しさ。 ...

江戸川乱歩の小説を読むのは初めてだったけど、思いの外読みやすくて驚いた。もっと難解なのかと完全に思い込んでいた。 ホラーで耽美で哀しくてちょっと皮肉めいていて、人間の根底にある醜さが表されてる物語が多いのに、なぜか美しい。 表題作「芋虫」のじっとり湿った気味の悪さと哀しさ。 たった3ページしかない「指」という物語がものすごく印象に残った。 映像が頭に浮かんでくるような描写が美しくて、その世界に引き込まれる。

Posted byブクログ

2014/04/21

どれも何とも後味の悪い、人間のエグみを前面に絞り出した作品群。何時ものように、経験談を拝聴し、書にしたためた、という、乱歩の描写の仕方は、このような日常から遠くかけ離れた題材では特に際立つ。これを読む人は、不幸と泥沼に喘ぐ人々を、高所から見下ろす、そんな神的な視点を味わうこととな...

どれも何とも後味の悪い、人間のエグみを前面に絞り出した作品群。何時ものように、経験談を拝聴し、書にしたためた、という、乱歩の描写の仕方は、このような日常から遠くかけ離れた題材では特に際立つ。これを読む人は、不幸と泥沼に喘ぐ人々を、高所から見下ろす、そんな神的な視点を味わうこととなる。

Posted byブクログ

2013/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

凄い話。 はっきり言えばグロイ。 グロい話であるのは間違いない。 戦争で四肢と触覚と視覚以外を失った須永中尉とその妻時子。 二人しか存在しない世界・どうしようもない、やるせない世界。 そこから逃げることが出来ないし、逃げようともある意味してない世界。 その窒息しそうな世界で繰り広げられる残虐性を孕んだ快楽。 嗜虐性を誘う夫の姿。それにどんどんのめりこんでいく妻。 相手を滅茶苦茶にしてやりたいと言う時子の歪んだ気持ちは一種の純粋な愛情の現われなのだろうか。 相手を滅茶苦茶にしてやりたいという欲望に駆られて、負けて 夫に唯一残っていた外界に対する直接的な架け橋である視覚をい奪ってしまった時子。 そしてその後我に返り「ユルシテ」と夫の触覚に訴える時子。 夫はどういう気持ちだったのか。 自分のせいで妻が狂っていってしまったことを知って、自分の命を自ら絶つために芋虫のごとく這っていき、古井戸に投身自殺を図る。「ユルス」という言葉を残して。 相手を滅茶苦茶にしてしまいたいと思ってしまうってのは、 「愛」と「憎しみ」が紙一重の状態になっているのだろうか。 「愛」ではなくてただの「欲望」なのだろうか。それとも「執着」なのだろうか。

Posted byブクログ

2013/09/03

乱歩の怪奇幻想小説集。大変おすすめな巻。表題作芋虫が有名ですが人でなしの恋が乱歩では一番好き。それは単なる夫のピグマリオンコンプレックスではなく、妻すらも嫉妬に狂って打ち殺してしまうほど美しい女性であったのである。 「人でなしの恋、この世の外の恋でございます。」

Posted byブクログ