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芋虫 の商品レビュー

4.1

75件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

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2022/12/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

気持ち悪いという感情以上の吐き気がする。 いやだ!いやだ!って叫びたくなる。なんなんだろうこれは。。 怒りとか残虐性とか自分の一番醜い部分が引っ張り出された気分。時子に共感なんかしたくないのに、ちょっと気持ちがわかってしまうこの感じはなんなんだろう。。 どこまでが人間でとこまでが芋虫なんだろう。「ユルス」って書いた須永中尉は確かに人間にみえたけど、最後に草むらで這いずり回るアレは芋虫にしかみえない。中身は変わってないはずなのに。。中身もかわってるのかな?分からない。。

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2022/11/28

「芋虫」、大好きです。何度も何度も読み返している私にとって、このお話は、至高のラブストーリーなのです。

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2022/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【ネタバレ】ドグラマグラへの抗体獲得2作目!このヤバい妻の行動、恐怖でしかない。須永中尉は戦争で大活躍するが、その代償はあまりにも酷い。両手両足、感覚機能を失っている。全身には包帯を巻き、容姿としてはまるで「芋虫」だった。そんな須永中尉の世話をしていたのは妻の時子。性欲だけは激しい須永中尉に対し、時子は、彼を虐めることで快感を得ていた。ある夜、須永中尉が刺すような視線を時子に向け、時子は怒りのあまり彼の目を潰してしまう。須永は芋虫のように這い出し井戸へ「ドボン」。人間の怖いもの見たさという欲情、怖~い!⑤

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2022/06/02

★3.5。 現在ではアウトな設定・描写が幾つかあることは否定できない事実ではありますが、書かれた時代を考えると、むしろこの作家の反逆性が際立つというもの。 また、こういう作品の扱いには「品」が問われるという気がする。例えばこの作家の作品の映像化の幾つかは、それを物語っているかなと...

★3.5。 現在ではアウトな設定・描写が幾つかあることは否定できない事実ではありますが、書かれた時代を考えると、むしろこの作家の反逆性が際立つというもの。 また、こういう作品の扱いには「品」が問われるという気がする。例えばこの作家の作品の映像化の幾つかは、それを物語っているかなと。裏返して言えば、作家の上品さが作品をぎりぎりのところで止めているかと。

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2022/03/18

初めての江戸川乱歩小説。 って、最初からレベル高すぎた…?コワイコワイ(∩´﹏`∩) ご飯時にふと思い出してウッ…となる。 でも中毒性ある。。長編にも手をだしたい!

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2021/11/11

小説でこんなに恐ろしい体験をできるのか。 戦争で手足を失った夫を介抱する妻。芋虫みたいになり、植物状態の夫を称えろという周りの人間。戦果中の同調圧力が気味が悪かったのと、芋虫みたいになった夫に対する妻の心情変化が最も恐ろしい。人間の根源的傲慢さ、ドス黒さをこれでもかと感じられる。...

小説でこんなに恐ろしい体験をできるのか。 戦争で手足を失った夫を介抱する妻。芋虫みたいになり、植物状態の夫を称えろという周りの人間。戦果中の同調圧力が気味が悪かったのと、芋虫みたいになった夫に対する妻の心情変化が最も恐ろしい。人間の根源的傲慢さ、ドス黒さをこれでもかと感じられる。戦争だけでなく、その中にいる人間が恐ろしい。

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2021/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今まで江戸川乱歩の作品だったら指か芋虫が1番グロいと思ってたけど、踊る一寸法師が1番かも 人を殺す過程もそうだけどみんなよってたかって弱いものいじめをする、みたいな人間の悪い所・グロさが出ててなんとも言えん

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2021/04/03

なんと奇怪な物語なのだろう、なんでこんな描写ができるのか…ゾワっとする心理的描写ごとても恐ろしい。人間椅子もそうだが、江戸川乱歩はやっぱりすごい!是非読んでほしい物語です。

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2021/02/06

江戸川乱歩の作品の中でも、ミステリ色ではなくホラー色の強い作品が詰まった一冊。 乱歩の描くホラーには、体の内側を這うようなねっとりとした気味の悪さがある。それでも読み進めてしまうのは、どこか共感してしまうからではないだろうか。読んでいると、平生では片鱗さえみせない感情が刺激され...

江戸川乱歩の作品の中でも、ミステリ色ではなくホラー色の強い作品が詰まった一冊。 乱歩の描くホラーには、体の内側を這うようなねっとりとした気味の悪さがある。それでも読み進めてしまうのは、どこか共感してしまうからではないだろうか。読んでいると、平生では片鱗さえみせない感情が刺激され、顔をむくりむくりとだしてくるのである。そして芽生えてきた、共感できてしまう自分にもまた恐ろしさを感じるのである。しかし私はその恐ろしさすらも愛おしく思ってしまうのだ。 私は、『赤い部屋』が1番のお気に入りである。 偶然を操り人を殺めていく語り手。自分にもできてしまいそうな、そして自分も同じように殺されてしまいそうな、そんな身近さを感じる。

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2021/01/11

江戸川乱歩の入りとしては最適だった…気がする。 江戸川乱歩に持っていたイメージがそのまま文章になっていた。 短編全てが面白いわけではないけど、気にいるものは必ずあるはず。

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