マイナス・ゼロ 改訂新版 の商品レビュー
この手のタイムマシンものに期待するのは、最後にいろんなつじつまがビシッと合うところ。その点で、もうひとつ足りない。 啓子の父だった異人さんは誰なのか?タイムマシンはどこから来たのか?消化不良。 また、最後に分かる啓子と美子の関係は・・・どうかと思う。 ただ、タイムマシンにより...
この手のタイムマシンものに期待するのは、最後にいろんなつじつまがビシッと合うところ。その点で、もうひとつ足りない。 啓子の父だった異人さんは誰なのか?タイムマシンはどこから来たのか?消化不良。 また、最後に分かる啓子と美子の関係は・・・どうかと思う。 ただ、タイムマシンにより過去・未来を少し変えてしまうことを肯定しているのは、思い切っている。「歴史を変えてはいけない!」が、今まで読んだタイムマシンものだった。
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ちょっと前から気になっていた広瀬 正の小説全集が文庫化ということで、読んでみました。 時間SFです。 時間SFは、実は、頭があんまり良くないので、何回か読まないと理解できないという……。あっちにも、こっちにも自分がいたり、完全に閉じた系を時間のなかに作ったりというのは、けっこう...
ちょっと前から気になっていた広瀬 正の小説全集が文庫化ということで、読んでみました。 時間SFです。 時間SFは、実は、頭があんまり良くないので、何回か読まないと理解できないという……。あっちにも、こっちにも自分がいたり、完全に閉じた系を時間のなかに作ったりというのは、けっこうおもしろかったですけども……。それが、知的ななにかの発見に繋がっているかというと、あんまり繋がっていない。 どっちかというと、まあ、ある人の不思議な人生という感じです。 けっこう、飛躍したことをかいているのですが、表現とか描写は、ものすごく地に足が付いています。よくいうと、リアル。感じた印象をそのまま言葉にすると、「地味」でした。 多分、過去の描写とかは、ものすごくその時代の人には、感じるところがあるんだろうなぁと思います。でも、わたしは、あんまりノスタルジィってわからないのです。 地味で、真面目で、あっけらかん。 おもしろくないことはないけれど。 そんな感じの1冊でした。
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広瀬正のマイナス・ゼロを読みました。タイムマシンを題材にしたSFでした。広瀬正のこの小説は昔読んだときにとても気に入っていたので、再販されたので再度買って読み直したのでしたが、以前どおり面白く読むことができました。タイムマシンのパラドクスが縦糸になっていますが、横糸に第二次大戦前...
広瀬正のマイナス・ゼロを読みました。タイムマシンを題材にしたSFでした。広瀬正のこの小説は昔読んだときにとても気に入っていたので、再販されたので再度買って読み直したのでしたが、以前どおり面白く読むことができました。タイムマシンのパラドクスが縦糸になっていますが、横糸に第二次大戦前後の日本の庶民の風俗が描かれていて興味深く読みました。私が生まれたのが昭和30年なので、そこから20年位前を舞台にした物語に引き込まれてしまいます。また、タイムマシンのパラドクスも2重3重にトリックが仕掛けてあって、読み応えがあります。そう言えば、この本の中でフレドリックブラウンのショートショートが引用されていました。ひょっとしたら私はこの本が縁でフレドリックブラウンのSFを読み始めたのかもしれないなあ、と思ってしまいました。先日本屋で見かけたときに、復刊されたこのシリーズ6冊組を全部買おうと思ったのですが、文庫本なのに全部で5000円になってしまうことがわかったので、マイナス・ゼロだけを買いました。他の5冊は自分の家の物置に積んである文庫本の山の中から発掘して読み直そうと思いました。
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ほぼ30年ぶりに読み返してみたが、全く色褪せることなく、最後まで読めた。 広瀬正、といっても、ほとんどの方はご存じないであろう。 日本SF界の最高峰といっても過言ではない作品なので、日本人の常識として、読んでおくことをお薦めする。
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めちゃくちゃすばらしい。 ジャズマンの経緯を持ち、直木賞候補3回なってるのに受賞してないとか、若くしてなくなっていることとか、いろいろ「ふーん」がいっぱい。 広瀬正さん、お名前しか存じ上げていませんでした。復刻されてるのも知らなくて、見つけた瞬間レジへ。急いで帰ってダーッと読...
めちゃくちゃすばらしい。 ジャズマンの経緯を持ち、直木賞候補3回なってるのに受賞してないとか、若くしてなくなっていることとか、いろいろ「ふーん」がいっぱい。 広瀬正さん、お名前しか存じ上げていませんでした。復刻されてるのも知らなくて、見つけた瞬間レジへ。急いで帰ってダーッと読みました。 昭和7年から昭和38年が舞台。 戦争時の幼い俊夫。 女の子が結構好きな30代独身男性の俊夫。 及川。 やばいー!内容はもったいないから割愛。 文章がとっても読みやすく、テンポがよく、さくさく読めます。そして、だんだんハマってごはんも食べられませんでしたw タイムトラベルものって多くの作家の方が書いているけれど、これはやばい。中学校のときに、「ターン」って本にはまったけど、それ以上でした。 タイムトラベルものって時代遅れっちゃそうなのだけれど、だからこそ粋なかんじがします。
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特にそんなに盛り上がりとかは なかった気がしますが 全体的に昭和っぽい雰囲気だったのが素敵でした ぽいというか昭和の話なんですけどね H21.1.9読了
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この小説は タイムトラベル小説として、かなり秀逸! 戦前の日本の雰囲気。そしてそれを裏づけする風俗・値段。 トリップの仕掛けと、2度読み返してみたくなる味。 読んで損の無い作品だと思います。
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タイムスリップというか タイムトラベルというか。。 時空を旅してます。 改訂新版になる前に文庫本で読んだので 字が小さくて読みにくかったな〜。
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最近復刊されたのを知り、おそらく数10年ぶりの再読です。 広瀬正を知った時(当時から知名度は低く、発見と言う感じでした)、この人の作品は面白いと、次々に購入した覚えがあります。今は1冊も残っていませんし、内容はすっかり忘れてしまっていましたが。 久しぶりの再読の感想は。。。。 ...
最近復刊されたのを知り、おそらく数10年ぶりの再読です。 広瀬正を知った時(当時から知名度は低く、発見と言う感じでした)、この人の作品は面白いと、次々に購入した覚えがあります。今は1冊も残っていませんし、内容はすっかり忘れてしまっていましたが。 久しぶりの再読の感想は。。。。 どうもハードSFの見方になってしまい(私の方が変ったのでしょうね)「タイムパラドックスをああいい加減に処理しちゃアカンやろ」 やや期待が大きすぎましたかね。 ただ、どこか「夏への扉」に似た、ノスタルジーやファンタジックな印象があり、その面では良い作品だと思います。
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まさしく日本のタイムマシン小説の金字塔だなぁ。SFとしてのアイディアもいいが、普通小説としての完成度が素晴らしい。カシラ、オヤブンなど脇を固めるキャラの描き方も素晴らしい。
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