マイナス・ゼロ 改訂新版 の商品レビュー
私が生まれたころの作品とは思えない。 (作者の広瀬さんは大正生まれ!) すごい。 今まで読んできたタイムトラベル物のルーツがここにあるような気がする。 ハインラインの「夏への扉」のように、 もっともっと知られてもいいと思うけどなあ。 ただ、絶対タイトルで損をしているよね! もっと...
私が生まれたころの作品とは思えない。 (作者の広瀬さんは大正生まれ!) すごい。 今まで読んできたタイムトラベル物のルーツがここにあるような気がする。 ハインラインの「夏への扉」のように、 もっともっと知られてもいいと思うけどなあ。 ただ、絶対タイトルで損をしているよね! もっと、作品のイメージを感じさせるもののほうが よかったのになあ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いや,展開は王道だからわかるから,いいんだけどさ,圧倒的なリーダビリティ.読みやすさが段違い.久々に500ページ3時間気が付いたら読破だよ. 広瀬正,あさってみてもいいかもしんない.
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時間軸の使い方が天才的です。 タイムスリップもの。予想より長くタイムスリップしてるしどれが昔でどれが今かとか途中からどうでもよくなってしまう。 親殺しのパラドックス、これは良い解決方法だと思った。
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タイムトラベルものの傑作。 昭和20年、隣家の年上のお姉さんに淡い恋心を抱く いたって普通の少年俊夫。 ある日空襲で燃える隣家に駆けつけると、 そこの親父(伊沢先生)が倒れており、 息絶える前に俊夫にある頼みごとをする。 18年後、中年になった俊夫は 伊沢先生との約束を守るべ...
タイムトラベルものの傑作。 昭和20年、隣家の年上のお姉さんに淡い恋心を抱く いたって普通の少年俊夫。 ある日空襲で燃える隣家に駆けつけると、 そこの親父(伊沢先生)が倒れており、 息絶える前に俊夫にある頼みごとをする。 18年後、中年になった俊夫は 伊沢先生との約束を守るべくある場所に訪れた。 それが数十年にも及ぶ俊夫の旅の始まりとなるとは…という作品。 登場人物が非常に良い味を出しており、 どのレビューにも書かれているけど、 昭和初期の風俗描写がとても活気があって、 その時代に生きていないのに「昔は良かった…」 となぜかせつなくなるんだな。 俊夫が旅路の果てに得たものとは! 読後感もとても良いです! (つっこみどころはありますが)
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タイムトラベル物が好きなかたは 一読の価値がいっぱいあります。 昭和テイスト満載で、味がありました。 ラストも話が上手に一地点に集約して良かったです。
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タイムマシンでも、舞台はかなり遠くの未来や過去ではなく、昭和の30年間くらいの範囲に限定されている。その為か、人の一生を何度も行ったり来たりすることで、リアリティが出ているように思う。SFをキーにしながらも、戦前戦後の生活や東京の街もよう、恋愛がミックスされていて良い。
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言わば日本版Back To The Future、タイムマシンでのタイムスリップもの。 と言っても舞台が昭和とか戦前とかなので、デロリアンのようなSFメカ的なかっこよさは全くなく、全体的にノスタルジックな雰囲気に溢れています。 緻密に張りめぐらされた伏線と、無関係に見える数々の...
言わば日本版Back To The Future、タイムマシンでのタイムスリップもの。 と言っても舞台が昭和とか戦前とかなので、デロリアンのようなSFメカ的なかっこよさは全くなく、全体的にノスタルジックな雰囲気に溢れています。 緻密に張りめぐらされた伏線と、無関係に見える数々の事象がラストでしっかりと一つに収束する完璧さは、読んでいてかなり爽快! 後から伏線だったと判明する部分も多々あるので、 一度読むとまた読み返したくなります。
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紹介を受けてひさしぶりに読んだタイムトラベルもの。この手の作品はタイムパラドックスが矛盾なきように論理展開が大前提である。恋愛とパラドックスをうまく絡めていて大変読みやすいストーリーに仕上がっている。俺とあいつ、彼女と君は‥!?更に魅力がもう一点。昭和初期の銀座の様子がきめ細やか...
紹介を受けてひさしぶりに読んだタイムトラベルもの。この手の作品はタイムパラドックスが矛盾なきように論理展開が大前提である。恋愛とパラドックスをうまく絡めていて大変読みやすいストーリーに仕上がっている。俺とあいつ、彼女と君は‥!?更に魅力がもう一点。昭和初期の銀座の様子がきめ細やかに描写されている。4丁目の交差点の様など目に浮かぶようである。名作です。さて光速を超える‥が発見出来たという事は理論的にいよいよ夢のタイムマシーンの完成がカウントダウンか♪
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小学生以来、読んでいなかったSF小説。 それに再びハマることになったキッカケの作品。 最初の展開にワクワク、ハラハラ。 中盤どうなるんだ?と思いながら、最後には度肝を抜かれた。 おもしろいです。
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時に憑かれた作家 広瀬正氏のSF小説。 終戦間際の昭和20年、東京を空襲が襲う。主人公である14歳の浜田俊夫に、隣人の伊沢先生は18年後の同じ日にこの場所に来るようにと言い息絶える。 伊沢の娘の17歳の啓子は見つからず空襲で死亡したとされる。 18年後、俊夫がその場所に行くと、...
時に憑かれた作家 広瀬正氏のSF小説。 終戦間際の昭和20年、東京を空襲が襲う。主人公である14歳の浜田俊夫に、隣人の伊沢先生は18年後の同じ日にこの場所に来るようにと言い息絶える。 伊沢の娘の17歳の啓子は見つからず空襲で死亡したとされる。 18年後、俊夫がその場所に行くと、タイムマシンが現れ、中には17歳の啓子が... 俊夫は、啓子とともに生活を始めるが、衝動的にタイムマシンで昭和7年へ行ってしまう。 元の昭和38年に戻ろうとするが、アクシデントで、俊夫を残してタイムマシンだけ消えてしまい、俊夫は昭和7年に取り残される。 俊夫は、タイムマシンを所有している伊沢に出会えれば元の時代に戻れると考えるが・・・ 一言で言うと、ミステリーのようなSF小説。 緻密な構成で、いろいろな登場人物や随所にちりばめられた伏線が終盤で見事につながっていき、この点でまさにミステリー。 タイムスリップ、タイムパラドックスをテーマにしている小説、ドラマは現在では多数あるが、この小説が昭和40年に書かれ、この時代にタイムパラドックスをテーマとしていることに驚く。 また、タイムパラドックスについての著者の考えも伺える。 単にSFというだけではなく、俊夫が過ごすことになる昭和初期の風景や人物、当時の技術、銀座の町並み、風俗が詳しく描写されており素晴らしい。 かなりの読み応えあり。
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