マイナス・ゼロ 改訂新版 の商品レビュー
40年くらい前に読んだ本の再読。 以前ほどの感動はないが、今読んでも50年以上前の作品だが古い感じがせず面白かった。
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広瀬正(1924-1972)のSF小説。石田衣良さんがYouTubeで話題にしている。主人公浜田俊夫がタイムマシンで、戦後から戦前に行き… 令和の読者が、小説を読むことで、古い昭和へタイムスリップできる。それにしても、発想が新しい。
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タイムトラベルとかタイムリープとかタイムスリップとか(違いがよくわからないけど…)、とにかく時空物が好きでネットで検索してこの本にたどり着きました。 この本が書かれたのが昭和40年代。小説の中で過去と未来を行き来して、最新の時代として書かれてるのが昭和38年。その時点ですでに現代...
タイムトラベルとかタイムリープとかタイムスリップとか(違いがよくわからないけど…)、とにかく時空物が好きでネットで検索してこの本にたどり着きました。 この本が書かれたのが昭和40年代。小説の中で過去と未来を行き来して、最新の時代として書かれてるのが昭和38年。その時点ですでに現代からだいぶタイムスリップしてるんですけどね…(笑) 前半は正直、あまり私にとっては面白くなくて全く読み進められず、1冊読み終わるのに数ヶ月かかってしまいました。一時は読み終われないんじゃないかという気もチラホラ… でもタイムスリップの内容としては、これはありなの?そんなことあり?!それは激しいパラドックスでは!?と突っ込みたくなる部分があるものの、特に後半戦は面白くは読めました。 私がすごく好きだな〜と思ったのは昭和初期の銀座とかもちろん昭和38年の日本の描写の部分で、読んでいるとすごくすごく懐かしいようなノスタルジックな気持ちになりました。 うまく説明出来ないのですが、この感じが私が時空物を好む理由なんだなぁ〜としみじみ思いました。
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おー、これはマルチバースのはしりか。 パラレルワールド、マルチバース、 今のような概念は この本のようなタイムパラドクスが 積み上がったんだろうなぁ。
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久しぶりにSFの面白い本に出会えた感がある。時代はこの物語でいう過去も未来も自分が生まれていない時代ではあるのだけれど、なぜだかノスタルジーに駆られてページを捲る手が止まらなかった。 巻末の星新一が昭和52年に書いたという解説があってそれによれば、この著者はその時点では既に亡くな...
久しぶりにSFの面白い本に出会えた感がある。時代はこの物語でいう過去も未来も自分が生まれていない時代ではあるのだけれど、なぜだかノスタルジーに駆られてページを捲る手が止まらなかった。 巻末の星新一が昭和52年に書いたという解説があってそれによれば、この著者はその時点では既に亡くなられたようで、つまりはもっと読みたくてもそれが叶わなそうなのが残念だ。 自分が星新一に夢中になったのはこの52年の3,4年後だったから、リアルで知っていたとしても読めなかったのかもなのだけれど、本当にタイムマシンでもあれば、読める時代に遡ってみたかったなと。 もっとも、そんなことよりももっとやりたいことがあるだろうけど…
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最後のオチが気になったが、それ以外はとにかく早く続きが知りたくなって、つい頁を繰ってしまう。たいへんな書き手だと思う。
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ちょっと複雑なのと タイムマシンものの 複雑さとか昭和初期の描写がわかりづらいところがあったけれど それもまた よかった 評判通り面白かった
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これは面白い。 ある少年が空襲下で隣人の先生に頼まれ事をする。18年後の今日、ここに来てほしい、と。そして約束の日、彼が目にしたのはタイムマシンだった……。 このタイムマシンでもって過去に飛ぶ物語が面白い。失われた風景が眼前、鮮やかに描かれるのは興味深いし、タイムスリップによって...
これは面白い。 ある少年が空襲下で隣人の先生に頼まれ事をする。18年後の今日、ここに来てほしい、と。そして約束の日、彼が目にしたのはタイムマシンだった……。 このタイムマシンでもって過去に飛ぶ物語が面白い。失われた風景が眼前、鮮やかに描かれるのは興味深いし、タイムスリップによって巻き起こるパラドクスも読み応えがあった。
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予測できそうでできない少しできる……ような………という、言うなれば真相の気配が輪郭を帯びないまま漂い続ける。それはレイコが"あの日"の前日に孔雀の本に書き走ったメモに具体化されるひっかかりとして私たちの脳内における。 なーんとなくうまいこと納得しちゃいそう...
予測できそうでできない少しできる……ような………という、言うなれば真相の気配が輪郭を帯びないまま漂い続ける。それはレイコが"あの日"の前日に孔雀の本に書き走ったメモに具体化されるひっかかりとして私たちの脳内における。 なーんとなくうまいこと納得しちゃいそうだなぁという予感を捨て(きれ)ないままに読み進めていくと、最終章にて怒涛の──本当に怒涛の真相解明がある。それは私たちの納得の予感を裏切るわけではなく、むしろ過剰、ほとんどイビツというか、「マジで言ってんの?ヤバ!」と語彙がギャル化してしまうような世界の不思議な話。ほとんどメビウスの輪だ。マジで言ってんの?ヤバである。
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時代を移動するタイムトラベルもののストーリーとしては、想像しておくべき展開だったのかもしれないけれど、最後に明かされる登場人物たちの身上には、怒涛のように押し寄せる時間の交差に頭が混乱して眼を見張るしかなかった。随分昔の作品だけど、まったく色褪せておらず、「これぞタイムトラベル!...
時代を移動するタイムトラベルもののストーリーとしては、想像しておくべき展開だったのかもしれないけれど、最後に明かされる登場人物たちの身上には、怒涛のように押し寄せる時間の交差に頭が混乱して眼を見張るしかなかった。随分昔の作品だけど、まったく色褪せておらず、「これぞタイムトラベル!」と思える小説だった。
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