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忌館 ホラー作家の棲む家 の商品レビュー

3.3

78件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2016/02/13

ホラー小説。 前半は普通に読めるんだけど、半分過ぎたあたりから様子がおかしくなり、残り1/3あたりから怖くて一気読みしないと気になって仕方がなくなる。 でも、謎が解決するわけじゃないので、最後まで不気味なまま。

Posted byブクログ

2016/02/01

この作家さんの作品には個人的に今のところ外れがありません。どれも面白いです。勿論これも。作家三部作の一作目に当たるようです。 家を舞台にした同作者さんの本には「禍家」がありますが、あちらが心地悪い化け物が畳み掛けるように出てくる怖さならば、こちらは知らないうちにじわじわと現実を侵...

この作家さんの作品には個人的に今のところ外れがありません。どれも面白いです。勿論これも。作家三部作の一作目に当たるようです。 家を舞台にした同作者さんの本には「禍家」がありますが、あちらが心地悪い化け物が畳み掛けるように出てくる怖さならば、こちらは知らないうちにじわじわと現実を侵食される怖さです。 得意のおそろしい化け物があからさまに現れないかわりに、ゆっくりと、でも確実に日常を染めていくよくわからないものへの恐怖が書かれています。 それと、おそろしい擬音がとにかくすばらしいです。「にちゃり」と笑うなんて誰が思い浮かぶか。そしてそれがいかにも生理的に嫌悪感を及ぼすものかよく現れていました。 日常と異界が程よく混ざりあい、どこからどこまでが実在のものか、実際に体験したものなのか。そしてどこからがフィクションの怪異なのか曖昧になっていく感じも面白くてよかったです。 結局詳しい結末は明かされないまま、なんとも言えない余韻を残して終わります。 他のシリーズも読んでみたいです。

Posted byブクログ

2015/06/13

新書は既読。忌館として文庫本となったものを再読。あいかわらず、禍々しくてよい。国分寺はけっこう知った土地なので、本当に洋館があるんじゃないかと思ったことがある。この虚実が曖昧になる感覚は三津田氏の本でしか味わったことがない。

Posted byブクログ

2015/02/04

刀城シリーズと比べるとホラーの方に比重が置かれたシリーズのようです。 メタ構造とホラーの相性は良いようで、(作中の)現実を侵食していく恐怖は、読んでいるこちらまで背後が気になるようなリアリティでした。 刀城シリーズのような重厚な謎解きはありませんが、これも作者の顔なのでしょう。 ...

刀城シリーズと比べるとホラーの方に比重が置かれたシリーズのようです。 メタ構造とホラーの相性は良いようで、(作中の)現実を侵食していく恐怖は、読んでいるこちらまで背後が気になるようなリアリティでした。 刀城シリーズのような重厚な謎解きはありませんが、これも作者の顔なのでしょう。 続く『作者不詳』も近いうちに読みたいと思います。

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2014/11/24

初めて読む作家さん。 題名、表紙の絵からしていかにも怖そうな作品。 かなり期待して読んだのですが、かなり時間がかかりました。 つまらない訳ではないのですが、何だか惜しい。 今一まとまりがありませんでした。 デビュー作という事もあるのて、他の作品に期待を込めて星二つで。

Posted byブクログ

2014/09/08

シリーズの二番目から読んでしまったので後戻りしたが、やはり一巻目からよむべきだった。 このシリーズはメタものでかつ幻想文学よりらしい。ミステリというかホラーなのか。 メタものは好きなのだが、ちょっとやり過ぎ感…,。作中のミステリやホラー本、作家は調べて読んでみたい。 谷山浩子そっ...

シリーズの二番目から読んでしまったので後戻りしたが、やはり一巻目からよむべきだった。 このシリーズはメタものでかつ幻想文学よりらしい。ミステリというかホラーなのか。 メタものは好きなのだが、ちょっとやり過ぎ感…,。作中のミステリやホラー本、作家は調べて読んでみたい。 谷山浩子そっくりハウスのホラー仕立て。

Posted byブクログ

2014/07/26

ホラー作家が引っ越した先は絵に描いたようなような洋館で、その中には精巧に作られた館のミニチュアがあった……という話。 徐々に現実との境界があやふやになっていく……。

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2014/07/24

三津田信三のデビュー作、『忌館ホラー作家の棲む家』を読了。 この方の作品は、本格ミステリのテイストと、ホラー小説を上手く合わせた作風が特徴。どちらも大好きなオレにとって、まさにうってつけだ。ただし、この作品にはミステリ要素があまりないと言える。 本作の主人公は三津田信三、つま...

三津田信三のデビュー作、『忌館ホラー作家の棲む家』を読了。 この方の作品は、本格ミステリのテイストと、ホラー小説を上手く合わせた作風が特徴。どちらも大好きなオレにとって、まさにうってつけだ。ただし、この作品にはミステリ要素があまりないと言える。 本作の主人公は三津田信三、つまり作家と同名の人物になっている。さらに作品の舞台になる洋館の周辺も、実際の地名のアナグラム(文字の並べ替え)であり、主人公が応募した小説も現実に三津田信三が応募したものだという。 デビュー作からすでにホラーテイストが出ているが、ミステリ要素も少しだけあった。そしてさらにメタフィクション的な要素まで取り入れられている。 読み進むにつれ、現実と虚構が曖昧になっていくところもホラーの恐怖感や不安感を強調している。 また作中には、他の作家の作品やホラー物の映画作品などがいろいろと紹介されたりもしていて、少しばかり知識も深まる。特に江戸川乱歩についてかなり詳しく、相当なファンだったものと推察できる。乱歩は怪奇趣味でも有名だった。 ただ所々で、本筋とは関係ない作者の趣味の説明がなされ、それが長いと感じた。まぁ本作はデビュー作ということもあるし、指摘が多ければこれから改善されていく可能性もあるだろう。改善されなくても物語が面白ければ特に気にもならない。 しかし、なかなか怖い思いができた。ミステリ要素が強い違うシリーズも期待できる。 ……ところで、作中作に出てくる人物の笑い方が「にちゃり」という表現だったのには、なかなかおぞましいものを感じた。

Posted byブクログ

2014/07/21

虚構と現実が入り混じる世界。 じわじわとくる怖さです。 ホラーのような、ミステリのような、不思議な作品です。 一気に読ませます。

Posted byブクログ

2014/02/04

家人の本棚より。描写がすごく怖く、思わずページを閉じてしまったことが何度か。移動時に読み終わったけど、一人で読むことはできなかったかも知れない…。不吉な感じがたまりません

Posted byブクログ