忌館 ホラー作家の棲む家 の商品レビュー
三津田信三氏の本は『厭魅の如き憑くもの』と『首無の如き祟るもの』の刀城言耶シリーズしか読んだ事なかったのだけどこちらも面白かったなー。ミステリとホラーの融合だけどこちらはホラー寄り。色々な蘊蓄も面白い。小説と現実が交差していくどこまでが現実でどこまでが小説なのかわからなくなってい...
三津田信三氏の本は『厭魅の如き憑くもの』と『首無の如き祟るもの』の刀城言耶シリーズしか読んだ事なかったのだけどこちらも面白かったなー。ミステリとホラーの融合だけどこちらはホラー寄り。色々な蘊蓄も面白い。小説と現実が交差していくどこまでが現実でどこまでが小説なのかわからなくなっていくような独特な感じ。たま、らんよね。
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処女作とのことだが、三津田らしい作品だった。 本作のジャンルはホラーだが、後発のホラー作品よりもミステリー(刀城言耶シリーズみたいな)に寄っていると感じた。それでいて刀城言耶シリーズを"裏返し"(; "逆さま"ではない)したような感触も受けた。 刀城言耶シリーズが「オカルトに見える事件を推理・論理でミステリーとして解く」のに対して、家シリーズは「オカルトに見える事件を推理・論理でオカルトとして解いた」ように見える。 本書で物語は完結しているように見えるが、あと2冊ある家シリーズの続編はどんな内容なのだろうか。 また、三津田作品のなかに"逆さま"の「ミステリーに見える事件を推理・論理でオカルトで解く」ようなホラー作品はあるのだろうか。 三津田作品としては刀城言耶シリーズだけでなく「誰かの家」のようなオーソドックス(?)な形のホラーをすでに読んでいたので、著者の文章の書き方の多彩さは知っており、本作を楽しむことができたが、もし、本作から時系列に沿って読んでいたのなら、刀城言耶シリーズの2作目くらいで「幅が狭い」として読むのを止めていたかもしれないと思った。 余談だが、カバー表紙の絵はそれだけでも怖いが、読み終わると意味が分かる。読むまでは不気味な女性だと思っていたが、読み終わると女装のようにも見える。不思議。
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現実世界の話と連載小説の話が交互に展開されていくの私にとって新鮮な展開だった。 一家惨殺のあったと噂のある洋館に住みだしたホラー作家が少しずつおかしくなっていく・・最高でした 1ヶ月以上記憶が飛んでいた三津田信三だが、その間彼はどう生活していたのか。 そして何が真実なのか。 ただ洋館に魅入られ、事件繰り返させる要因にされただけなのか、覚えていないだけで事件を起こしていたのか。 綾子がその結論に至ってしまったのも無理もない そして「西日」で新たに洋館を借りた男はどこにいってしまったのか・・
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名前はよく見てたけど、初めまして、な作家さん。 途中うだうだ長かったので、流し読みして最後もよく分からんうちに終わった…。 なんか解決した? 取りあえず、ハーフティンバーて単語は覚えた
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著者デビュー作。そして、作者が紡ぐ、“実話怪談”の始まりとなる作品。 『百物語という名の物語』という作品が日本ホラー小説大賞に応募されていると友人から聞かされた「私」こと“三津田信三”は、そのころ偶然見つけた館を舞台とした怪奇小説を書き始める。 語り手の“現実”の視点と、作中作の...
著者デビュー作。そして、作者が紡ぐ、“実話怪談”の始まりとなる作品。 『百物語という名の物語』という作品が日本ホラー小説大賞に応募されていると友人から聞かされた「私」こと“三津田信三”は、そのころ偶然見つけた館を舞台とした怪奇小説を書き始める。 語り手の“現実”の視点と、作中作の“虚構”の語りが入り混じり、読者を恐怖の迷宮へと誘う。傑作“メタ”ホラーミステリー。
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刀城幻耶シリーズをついに読もうと思い、その前に手に取った作品。 メタ的な手法を上手く使っており、デビュー作としては非常にレベルが高いように感じる。 あまりホラーを読んだことはないのだが、まさに(?)ホラーといった展開で物語は進み、陵子の正体が明かされるあたりから徐々にミステリ色が強くなってくる。伏線を仕込みながらホラーを描き、そして終わった後にミステリのような解釈を提示しており、ミステリとホラーの融合としてはそこそこ上手くいっているように思う。 だが、正直ホラーの部分はそんなに怖くはなかったし、ミステリ部分だけ見ても弱いし、どうしても勿体ない作品という評価になってしまう。 16年前のイギリスでの事故という伏線はお見事。 途中の乱歩や連城三紀彦に関する談義も楽しめた。
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三津田さんのデビュー作品。冒頭から本人が登場し、まるでドキュメンタリーを読んでいるかのような文体に、どこからが現実でどこまでが虚構なのか。また作中作のなかで更に回想が行われたりなど、夢の中を歩いているかのような浮遊感が憑いて離れない作品でした。デビュー作でこんな構成をとるなんて流...
三津田さんのデビュー作品。冒頭から本人が登場し、まるでドキュメンタリーを読んでいるかのような文体に、どこからが現実でどこまでが虚構なのか。また作中作のなかで更に回想が行われたりなど、夢の中を歩いているかのような浮遊感が憑いて離れない作品でした。デビュー作でこんな構成をとるなんて流石だと思いました。
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家に憑かれる作家。ホラーとミステリーの要素が絡み合っている。話が進むにつれて、混じり合う現実と虚構。終盤の展開は、予想できるながらも面白かった。 主人公が作家なこともあってか、ホラー・ミステリー関係の蘊蓄が多発し、作者自身のミステリ論も語られるため、初心者が読むと中盤で挫ける可能...
家に憑かれる作家。ホラーとミステリーの要素が絡み合っている。話が進むにつれて、混じり合う現実と虚構。終盤の展開は、予想できるながらも面白かった。 主人公が作家なこともあってか、ホラー・ミステリー関係の蘊蓄が多発し、作者自身のミステリ論も語られるため、初心者が読むと中盤で挫ける可能性あり。
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小説マニアではないから途中出てくる江戸川乱歩の執筆方法が〜とかは知らないし共感も出来ないし物語的に全然必要ないんじゃないか、と思いながら半分飛ばしながら読んだけど、それで正解だった。 何かが起こりそうで起こらない、分かりそうで分からない…が物語の最後の最後まで続いて…最後で一気に...
小説マニアではないから途中出てくる江戸川乱歩の執筆方法が〜とかは知らないし共感も出来ないし物語的に全然必要ないんじゃないか、と思いながら半分飛ばしながら読んだけど、それで正解だった。 何かが起こりそうで起こらない、分かりそうで分からない…が物語の最後の最後まで続いて…最後で一気に全てがわかる!という訳でもなく分からないままぬるっと終わる。ホラーミステリーではなくて、ミステリー調のホラーかな?
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間取りを丁寧に想定しないとよく分からん。 隙あらば海外ミステリウンチクを披露したがるのもありやや読みにくい。
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