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忌館 ホラー作家の棲む家 の商品レビュー

3.3

79件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    1

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2020/08/16

間取りを丁寧に想定しないとよく分からん。 隙あらば海外ミステリウンチクを披露したがるのもありやや読みにくい。

Posted byブクログ

2019/08/15

本格は得意じゃないので、そういう感じの文体になじめずに少し苦労したけど、3分の1ぐらい読んだところでようやく慣れてきた。作中作と混ざっていく辺りはなかなかよかった。でも、本筋とあまり関係なさそうな蘊蓄が多く、ストーリーになかなか集中できない点が残念。

Posted byブクログ

2019/06/24

作者のデビュー作ということで、乱歩趣味や、書誌関係の知識がふんだんに盛り込まれている。個人的にはやや気負いすぎな感じがして、その分、評価が下がった感じ。単体で観れば、決して悪い作品ではないのだけども、作者のその後の作品と比べると、怖さの切れが物足りない。ミステリとホラーとの融合と...

作者のデビュー作ということで、乱歩趣味や、書誌関係の知識がふんだんに盛り込まれている。個人的にはやや気負いすぎな感じがして、その分、評価が下がった感じ。単体で観れば、決して悪い作品ではないのだけども、作者のその後の作品と比べると、怖さの切れが物足りない。ミステリとホラーとの融合という点では、オチまで含めて、及第点だとは思う。

Posted byブクログ

2019/05/13

主人公で編集者の三津田信三(みつた・しんぞう)は、大学時代の友人でホラー小説の下読みを担当している祖父江耕介(そふえ・こうすけ)から、「三津田信三」という登場人物が出てくる小説が送られてきたという連絡を受けます。「津口十六人」(つぐち・いざひと)という作者によって書かれたその小説...

主人公で編集者の三津田信三(みつた・しんぞう)は、大学時代の友人でホラー小説の下読みを担当している祖父江耕介(そふえ・こうすけ)から、「三津田信三」という登場人物が出てくる小説が送られてきたという連絡を受けます。「津口十六人」(つぐち・いざひと)という作者によって書かれたその小説は、『百物語という名の物語』というタイトルをもつものでした。 おなじころに三津田は、武蔵名護池で周囲から隠されたようにたたずむ一軒の洋館を発見します。『迷宮草紙』という同人誌にホラー小説を執筆することになった三津田は、小説の構想のヒントになると考え、洋館を借りて一人でそこに住むことにします。やがて彼は『忌む家』という小説を発表します。ストーリーは、東雲言人(しののめ・ことひと)という少年が家族とともに洋館に引っ越してくることになり、そこで「ぞっ」とする不思議な感覚をあじわうことになるというところからはじまります。やがて少年のもとに津口十六人という青年が現われ、少年たちの住む家に執着するような不気味な態度を見せるようになります。 小説の発表からしばらくして三津田は、『忌む家』を読んだという若い女性の訪問を受けます。信濃目稜子(しなのめ・りょうこ)と名乗るその女性は、たびたび三津田のもとを訪れますが、ある日彼女は三津田が「家に憑かれている」という言葉を発します。その後三津田は、大学教授がイギリスから移築したというこの洋館で、惨殺事件が起こっていたことを知ることになります。 個人的にはメタフィクション的な構成にいまひとつつなじめなかったのですが、こういう仕掛けの好きな人は、作品世界と作中作の世界の境界が溶解していく不気味な感覚が楽しめるのではないかと思います。

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2019/04/17

・燠火(おきび)火勢が盛んで赤く熱した炭火。おこし火。薪が燃えたあとの赤くなったもの。おき。 ・澱(おり)液体の中に沈んで底にたまった滓。 ・嚆矢(こうし)「荘子在宥」より。昔、中国で合戦の初めに、かぶら矢を敵陣に向けて射かけたことから、物事のはじめ。最初。 ・斟酌(しんしゃく)...

・燠火(おきび)火勢が盛んで赤く熱した炭火。おこし火。薪が燃えたあとの赤くなったもの。おき。 ・澱(おり)液体の中に沈んで底にたまった滓。 ・嚆矢(こうし)「荘子在宥」より。昔、中国で合戦の初めに、かぶら矢を敵陣に向けて射かけたことから、物事のはじめ。最初。 ・斟酌(しんしゃく)相手の事情・心情などをくみとること。 ・窃視(せっし)こっそりとのぞき見ること。

Posted byブクログ

2018/06/04

2018年、13冊目は、完全初読みの三津田信三。 今回、あらすじは割愛いたします。 独自のミステリ論や、マニアックな(ホラー中心の)映画の引用は付いていくのにやっと。 その辺りを削ぎ落とすと、物語の骨格は、虚実織り混ぜた、ホラー>ミステリな内容と言えるでしょう。ただ、そのホ...

2018年、13冊目は、完全初読みの三津田信三。 今回、あらすじは割愛いたします。 独自のミステリ論や、マニアックな(ホラー中心の)映画の引用は付いていくのにやっと。 その辺りを削ぎ落とすと、物語の骨格は、虚実織り混ぜた、ホラー>ミステリな内容と言えるでしょう。ただ、そのホラー要素が個人的好みとは、微妙に違ってる感覚。 初読み作家。デビュー作。というコト含め、評価★★★☆☆はココが基準という感じ。追いかけて読むかは、微妙だが、判断までにもぅ1、2冊必要かな❔

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2017/04/15

この作者の作品は、初めて読みました。 刀城言耶シリーズの作者ということは知っていましたが、とりあえずデビュー作からということで、本作品に目を通してみました。 現実と作中作の事件及び、過去の事件とが入り混じり、正直頭のなかで整理しきれませんでした。舞台の関係性が理解できれば、もう...

この作者の作品は、初めて読みました。 刀城言耶シリーズの作者ということは知っていましたが、とりあえずデビュー作からということで、本作品に目を通してみました。 現実と作中作の事件及び、過去の事件とが入り混じり、正直頭のなかで整理しきれませんでした。舞台の関係性が理解できれば、もう少し面白さが増したのかなと思います。 作中作での出来事が、現実世界にも反映されたり?と、ホラー感は、しっかり味わえました。

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2016/11/14

三津田氏の作品は何冊か読んでいたけれど、そのなかでもわりと緩めのものを読んでいたのかもなと思った。 あまり読んでいてゾッとするという感覚はなかなか(のぞきめでさえ)なかったのだけど、今回はかなり気味が悪くゾッとしつつも楽しめました。 やっぱり本当にあったような現実と非現実の境の...

三津田氏の作品は何冊か読んでいたけれど、そのなかでもわりと緩めのものを読んでいたのかもなと思った。 あまり読んでいてゾッとするという感覚はなかなか(のぞきめでさえ)なかったのだけど、今回はかなり気味が悪くゾッとしつつも楽しめました。 やっぱり本当にあったような現実と非現実の境のぼかし方がとても上手い。 地方出身者には土地的なことはわからないので、本当にそんな場所があるのか……なんて思わせられることもありそう。 後半は入り乱れに入り乱れ、ちゃんとミステリ要素もあり、何より後日談が君の悪さを醸し出している。 にちゃり、という語感、字形の気持ちの悪さにただたただ脱帽です。

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2016/07/15

自ら小説も書く編集者が、怪奇幻想小説の同人誌から執筆依頼を受け、雰囲気のある環境を探していたところ、偶然竹やぶと住宅に隠されたような洋館を見つけ、そこに住むことになる。 著者自身の不思議体験談?風なのかな。そこに同人誌へ連載する小説が挟まれてる。 とりあえず登場人物がみんな勘...

自ら小説も書く編集者が、怪奇幻想小説の同人誌から執筆依頼を受け、雰囲気のある環境を探していたところ、偶然竹やぶと住宅に隠されたような洋館を見つけ、そこに住むことになる。 著者自身の不思議体験談?風なのかな。そこに同人誌へ連載する小説が挟まれてる。 とりあえず登場人物がみんな勘が鋭くて察しが良すぎる(不動産屋除く)。 ろくに話もしないうちから怪しんだり、察して勝手に話してくれたり。超能力者だらけか!と思う。 あと気になったのが、小説のファンで「漠然とした地名を頼りに探したら偶然」会えたと言ってる女性が手土産に大量の手作り菓子とコーヒー豆を持参してるという…こいつも超能力者か! 意味のない伏字とかやたら「…」を多用してたり、他にも変なとこたくさんあるんだけど、それらがホラー要素として書かれてるわけじゃないので、単に雑な感じがしてしまいました。 余計なこと書かなきゃ良いのにって。 なんだかぼんやりしてて雰囲気説明し過ぎて怖くなくなっちゃったみたいな。 最後に後日談として書かれた短編が一番良かった。古臭いけど怪談らしくて。

Posted byブクログ

2016/06/11

「忌館 ホラー作家の棲む家/三津田信三 著」読了。ホラーは苦手なので、これくらいがちょうどいい。それでも夏じゃないときついね。秋冬に読むもんじゃない(笑)

Posted byブクログ