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忌館 ホラー作家の棲む家 の商品レビュー

3.3

82件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    37

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2026/03/03

今まで刀城言耶シリーズしか読んでなかったが、おもろい長編ホラーやったらこの人で間違いないやろと考え手に取る。 初期の三津田氏でありがちな蘊蓄の羅列や冗長な考察は見られるが、ミステリ的なパズル感と日本ホラーの融合という手法はすでにハイレベル。あくまでホラーなので全てが論理的に解決さ...

今まで刀城言耶シリーズしか読んでなかったが、おもろい長編ホラーやったらこの人で間違いないやろと考え手に取る。 初期の三津田氏でありがちな蘊蓄の羅列や冗長な考察は見られるが、ミステリ的なパズル感と日本ホラーの融合という手法はすでにハイレベル。あくまでホラーなので全てが論理的に解決されることはないが、現実と虚構が渾然一体となった怪奇幻想な世界でありつつも一定の解釈(もちろん衝撃的な)が示唆されるバランス感覚はやはり非凡。 序盤は若干の読みにくさがあったが、舞台が整うにつれ物語が加速しページを繰る手が止まらず。 でもやっぱり厭魅の如きが個人的にはトップ。作家はデビュー作に限る、ということも多いが今回は当てはまらず。

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2025/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

好きな作家さんなのでやっとデビュー作を読めた。最初からこのテイストだったことに驚き。ホラーとミステリーの境界、現実と虚構の虚構を行ったり来たりする展開でこっちがクラクラしてくる。古今東西のホラーやミステリーウンチクの合間にしれっと「東城雅哉」の名前が入ってて著者ファンの自分はニヤリとしました。

Posted byブクログ

2025/09/07

デビュー作。著者の分身のような主人公が、武蔵野の竹林に隠れた洋館を見つけ出し、そこに住んで怪奇小説を書き始めると自らも怪異に巻き込まれていくという話。 ミステリとホラーが融合しているのが著者の作品の魅力だが、これは現実とフィクションの境目が徐々になくなってゆく感覚が素晴らしい。三...

デビュー作。著者の分身のような主人公が、武蔵野の竹林に隠れた洋館を見つけ出し、そこに住んで怪奇小説を書き始めると自らも怪異に巻き込まれていくという話。 ミステリとホラーが融合しているのが著者の作品の魅力だが、これは現実とフィクションの境目が徐々になくなってゆく感覚が素晴らしい。三部作らしいので全部読んでみたい。

Posted byブクログ

2025/03/11

1番オススメ出来る、ホラーミステリ作家のデビュー作。氏はホラー寄りにも、ミステリ寄りのも自由自在に書き分けますが今作は前者。デビュー作から読んでもらいたいという気持ちと、安定して楽しめるミステリ寄りの刀城言耶シリーズからを勧めるべきか迷います。 今作は結構心に重いです。主人公は出...

1番オススメ出来る、ホラーミステリ作家のデビュー作。氏はホラー寄りにも、ミステリ寄りのも自由自在に書き分けますが今作は前者。デビュー作から読んでもらいたいという気持ちと、安定して楽しめるミステリ寄りの刀城言耶シリーズからを勧めるべきか迷います。 今作は結構心に重いです。主人公は出版社でバリバリ働きながら自分でも小説を書いています。当然毎日数多くの人と接するでしょうし、知り合いも多くなります。しかし特に今作では同僚とのやり取りとか仕事で他人と話すシーンは最低限。友人にしても同様で、続編では友人との時間にホッとすることも多いのですが、今作は電話で軽く話す程度です。 では決して少なくないページ数が何に割かれているかというと、自分が体験する怪異とかそれを元に執筆をしている作品の内容。それから趣味の散歩(と言っても昼間から暗い坂道などの描写が多い)とホラー小説やホラー映画のうんちくなどです。 この作品の特長の1つに、主人公にとっての現実と、主人公が書く小説との境界が曖昧になることで何とも言えない不安を感じるという点があるのですが、ここに慌ただしく騒がしく過ごす時間が多いはずの主人公の孤独な時間がクローズアップされるというギャップが加わる事で「賑やかな日常はまやかしなのでは」という不安が加わります。それが文章として直接示されるわけではないのですが、だからこそ染み込んできます。 もちろんそこまで引き込まれてしまうのは、文章の上手さがあってこそです。読んでいて違和感や引っ掛かりがないので、すっと主人公に入り込んでしまいます。

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2024/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いわく付きの洋館を舞台に怪奇小説を書き始めた"私"に徐々におこる奇妙な出来事の数々…。現実と小説が入り交じる。 作中作と現実が交互に流れてきて次第にリンクしていく感じが面白かった。 オカルト寄りのミステリホラーって感じでオチも薄め。 途中の乱歩や作家達について語るシーン、作者の趣味なのかな。ほぼ読んでない作品だから気になる。 ちょっと冗長感あったかも。途中で妙に長い気がしてしまった。 にちゃりとした笑いがすごくイメージしやすくて不気味だったな。 気付いたら一月経ってるとか普通に困るだろうなとか思ってしまった笑

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2024/09/05

三津田信三氏の本は『厭魅の如き憑くもの』と『首無の如き祟るもの』の刀城言耶シリーズしか読んだ事なかったのだけどこちらも面白かったなー。ミステリとホラーの融合だけどこちらはホラー寄り。色々な蘊蓄も面白い。小説と現実が交差していくどこまでが現実でどこまでが小説なのかわからなくなってい...

三津田信三氏の本は『厭魅の如き憑くもの』と『首無の如き祟るもの』の刀城言耶シリーズしか読んだ事なかったのだけどこちらも面白かったなー。ミステリとホラーの融合だけどこちらはホラー寄り。色々な蘊蓄も面白い。小説と現実が交差していくどこまでが現実でどこまでが小説なのかわからなくなっていくような独特な感じ。たま、らんよね。

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2024/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

処女作とのことだが、三津田らしい作品だった。 本作のジャンルはホラーだが、後発のホラー作品よりもミステリー(刀城言耶シリーズみたいな)に寄っていると感じた。それでいて刀城言耶シリーズを"裏返し"(; "逆さま"ではない)したような感触も受けた。 刀城言耶シリーズが「オカルトに見える事件を推理・論理でミステリーとして解く」のに対して、家シリーズは「オカルトに見える事件を推理・論理でオカルトとして解いた」ように見える。 本書で物語は完結しているように見えるが、あと2冊ある家シリーズの続編はどんな内容なのだろうか。 また、三津田作品のなかに"逆さま"の「ミステリーに見える事件を推理・論理でオカルトで解く」ようなホラー作品はあるのだろうか。 三津田作品としては刀城言耶シリーズだけでなく「誰かの家」のようなオーソドックス(?)な形のホラーをすでに読んでいたので、著者の文章の書き方の多彩さは知っており、本作を楽しむことができたが、もし、本作から時系列に沿って読んでいたのなら、刀城言耶シリーズの2作目くらいで「幅が狭い」として読むのを止めていたかもしれないと思った。 余談だが、カバー表紙の絵はそれだけでも怖いが、読み終わると意味が分かる。読むまでは不気味な女性だと思っていたが、読み終わると女装のようにも見える。不思議。

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2024/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

現実世界の話と連載小説の話が交互に展開されていくの私にとって新鮮な展開だった。 一家惨殺のあったと噂のある洋館に住みだしたホラー作家が少しずつおかしくなっていく・・最高でした 1ヶ月以上記憶が飛んでいた三津田信三だが、その間彼はどう生活していたのか。 そして何が真実なのか。 ただ洋館に魅入られ、事件繰り返させる要因にされただけなのか、覚えていないだけで事件を起こしていたのか。 綾子がその結論に至ってしまったのも無理もない そして「西日」で新たに洋館を借りた男はどこにいってしまったのか・・

Posted byブクログ

2023/05/19

名前はよく見てたけど、初めまして、な作家さん。 途中うだうだ長かったので、流し読みして最後もよく分からんうちに終わった…。 なんか解決した? 取りあえず、ハーフティンバーて単語は覚えた

Posted byブクログ

2021/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

刀城幻耶シリーズをついに読もうと思い、その前に手に取った作品。 メタ的な手法を上手く使っており、デビュー作としては非常にレベルが高いように感じる。 あまりホラーを読んだことはないのだが、まさに(?)ホラーといった展開で物語は進み、陵子の正体が明かされるあたりから徐々にミステリ色が強くなってくる。伏線を仕込みながらホラーを描き、そして終わった後にミステリのような解釈を提示しており、ミステリとホラーの融合としてはそこそこ上手くいっているように思う。 だが、正直ホラーの部分はそんなに怖くはなかったし、ミステリ部分だけ見ても弱いし、どうしても勿体ない作品という評価になってしまう。 16年前のイギリスでの事故という伏線はお見事。 途中の乱歩や連城三紀彦に関する談義も楽しめた。

Posted byブクログ