ハローサマー、グッドバイ の商品レビュー
ジュブナイルな話しだな〜と、今の私の年齢からのズレを感じながら読み進めていたら、終盤の展開にびっくり! 終わりについてもいろいろ想像を掻き立てられます。 あと、SF弱者な私でも世界観が割と自由にイメージできて楽しかったですね。 想像したロリンやアイスデビルを絵に描いてみたり(笑...
ジュブナイルな話しだな〜と、今の私の年齢からのズレを感じながら読み進めていたら、終盤の展開にびっくり! 終わりについてもいろいろ想像を掻き立てられます。 あと、SF弱者な私でも世界観が割と自由にイメージできて楽しかったですね。 想像したロリンやアイスデビルを絵に描いてみたり(笑)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最初に戻って少しだけ読み返した結果、気になったところ: 1)第3章で初めてホーロックス-メストラーに出会った時、主人公は《一瞬、僕はこの名前を知っている気がするのはなぜだろうと思ったが…》と言っている。これは結末と関係あるのか? 2)同じく第3章、母親と連れだって〈黄金のグルームワタリ鳥亭〉そばを通りかかった主人公は、ブラウンアイズの母親アンリーが《あまり毛深いので、最初はロリンかと思った》男と話しているのを見かける。その後主人公は、〈黄金のグルームワタリ鳥亭〉の地下酒蔵に毛深いシルヴァージャックがこっそりやって来て、誰か女性と密会し(おそらく密輸の打合せをし)ているのを目撃するが、この女性はアンリーだったのか?そしてあの時の男はシルヴァージャックだったのか?この2人の関係は結局言及されることがなかった気がする。 などなど…
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どこか遠い宇宙で起こる、少年たちのひと夏のできごと。読者は彼らの甘いラブストーリーに気を取られて、異星と異国の文化に慣れていく。どうしようもない絶望感とともに突入するラスト数ページ、とにかく展開の妙を感じた。◆「そしてこの夏のあと、ぼくたちはだれひとり、前と同じじゃなくなってるだ...
どこか遠い宇宙で起こる、少年たちのひと夏のできごと。読者は彼らの甘いラブストーリーに気を取られて、異星と異国の文化に慣れていく。どうしようもない絶望感とともに突入するラスト数ページ、とにかく展開の妙を感じた。◆「そしてこの夏のあと、ぼくたちはだれひとり、前と同じじゃなくなってるだろう……それがこわいって思うところもある。すごくたくさんのものを、すごい早さで失ってるような感じがして。」
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面白かった! ピュアな恋愛ストーリーと繰り出されるSFの世界観。そして絡み合う思惑や情勢。 バランスよく練り上げられていて、良い。 題名も素敵
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最初から何となく肌に合わず、何度か中断しつつやっと読み終えた。 作者が「青春小説であり、戦争小説であり、SF小説であり、さらにもっとほかの多くものでもある」と書いているし、実際その通りなんだけど、前半はボーイミーツガールの側面が強すぎて読み進めるのが結構苦痛。 みずみずしい青春物...
最初から何となく肌に合わず、何度か中断しつつやっと読み終えた。 作者が「青春小説であり、戦争小説であり、SF小説であり、さらにもっとほかの多くものでもある」と書いているし、実際その通りなんだけど、前半はボーイミーツガールの側面が強すぎて読み進めるのが結構苦痛。 みずみずしい青春物語は、主人公やそれを取り巻くヒロインに魅力を感じられないとその時点で躓いてしまいがちなので、ドローヴもブラウンアイズも好きになれなかった私が二人の恋愛模様に興味を持てるはずもなく、なかなか物語に没入できなかった。 ただ、惑星の細かい設定やユニークな生態系は好き。ロリンかわいい。 戦争によって不穏な空気が漂い始め、緊迫感が増していく後半以降は楽しめた。予測不能な展開にもワクワクしたし、あの結末にも驚いた。 最後までグローヴは好きになれなかったなぁ。ラストの勝利宣言で、何だコイツ度は更に上昇してしまった。反発している父親の言った「いまのこの世界には二種類の人間がいる──勝者と敗者だ」に対する意趣返しなんだろうか。シェルターで育つであろう子供世代にまで言及するのは過剰だし悪辣すぎるよ〜。そもそも、そこまでざまぁみろと思うほど嫌な人いた?
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SF恋愛小説。忽然と消えた野営者達。もしドローブがブラウンアイズの恋人じゃなかったら,大衆切捨の政府方針に反発せず,地下シェルターで過ごし,最後,氷河期を乗超える"秘策"とらず死んでいたかも。
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イマイチ乗れなかった。 予想がつかないオチではあったけど、衝撃を受けるほどでは無かった。 やっぱりオチが凄いという前情報を仕入れてしまうとダメだ。 Fワードの代わりみたいな造語は面白かった。
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ロリンは星を耕す使命でも与えられているのかしら。 この星の事はロリンやアイスデビルに任された感がある。 ロリンの知能が高いのかよく分からないけど、他の異星人達がこだわるものには関心は無く、従順で純粋な存在に思える。心を通わせる事には長けていて、劣悪な環境や変化にも対応出来る不思...
ロリンは星を耕す使命でも与えられているのかしら。 この星の事はロリンやアイスデビルに任された感がある。 ロリンの知能が高いのかよく分からないけど、他の異星人達がこだわるものには関心は無く、従順で純粋な存在に思える。心を通わせる事には長けていて、劣悪な環境や変化にも対応出来る不思議な生き物。その辺の道端で生きることが出来ちゃう生活力の高さ。 彼らのようにちょっと鈍くなる事が、長生きの秘訣なのでしょうか。思いやりを持って、身も心も毛むくじゃらで温かく。シルバージャックはもう少しだったのにな。
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地球ではない架空の世界で起こる、少年少女の青春の一幕を描いた小説だと思って読んでいた。 ところが読み進めるにつれて、物語は思わぬ方向に奥行きを見せていく。 最後に主人公が見つけ出した答えをみて、まるで悪夢から目覚めた時のような、ふわっと身体が軽くなる感覚が押し寄せた。 だけ...
地球ではない架空の世界で起こる、少年少女の青春の一幕を描いた小説だと思って読んでいた。 ところが読み進めるにつれて、物語は思わぬ方向に奥行きを見せていく。 最後に主人公が見つけ出した答えをみて、まるで悪夢から目覚めた時のような、ふわっと身体が軽くなる感覚が押し寄せた。 だけど、本当に自分が悪夢から目覚めることができたのかどうか、読み手側はただ信じることしかできない。"凍えるほど"読後に考えさせられる作品。
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夏に読みたいSFということで選びました。 夏の休暇に訪れた港町。政府高官の息子と宿屋の娘の恋、近づいてくる粘流(グルーム)、戦争、政府と町民たちの対立などなど。 冒頭には「これは恋愛小説であり、戦争小説であり、SF小説であり、さらにもっとほかの多くのものでもある。」とあるよう...
夏に読みたいSFということで選びました。 夏の休暇に訪れた港町。政府高官の息子と宿屋の娘の恋、近づいてくる粘流(グルーム)、戦争、政府と町民たちの対立などなど。 冒頭には「これは恋愛小説であり、戦争小説であり、SF小説であり、さらにもっとほかの多くのものでもある。」とあるように盛り沢山なのですが、正直、恋愛小説としてもSF小説としてもなんとなく微妙な読後感。 まあ最大の難点はヒロインであるブラウンアイズがかわいいだけでまったく魅力的でないところ。少し内気で無垢な少女が主人公に対してだけは積極的って、昔のエロゲーのヒロインかと。他の女の子にあからさまにヤキモチやくとかもうざいわ〜。 SF部分はなかなかおもしろいんですが、世界設定がわかりづらく、前半は夏の田舎の港町みたいな雰囲気で読みました。 後半がちょっとアンナ・カヴァンの『氷』に似ているなと思ったんですが、どちらも元サンリオSF文庫からの復刊。『氷』の原書が1967年、『ハローサマー、グッドバイ』が1975年。冷戦時代なので世界の終わりがストーリーになるのかなと。 恋と政治、戦争などを経て、ひと夏のうちに成長していく主人公というのはおもしろいので、ここがもうちょっと欲しかったところです。 「この夏のあと、ぼくたちはだれひとり、前と同じじゃなくなっているだろう……それがこわいって思うこともある。すごくたくさんのものを、すごい早さで失ってるような感じがして。」 https://chiakih.blogspot.com/2022/08/blog-post_24.html 以下、引用。 36 「だいじなのは、お話の裏にこめられた意味なんだよ、ドローヴ少年。お話ってのはある目的があって語られるもので、その語られかたにもやっぱり目的がある。お話がほんとかそうでないかなんてのは、どうでもいいことなんだ。それを忘れるなよ」 123 きっと人生には、その人の人格が氷魔のように結晶して明確なかたちをとる瞬間があるのだと思う。自信のなさや外からの影響、従属、そして責任からの自由をさんざん経験した子ども時代を経て、人が自ら決断を下す瞬間が。いま、ぼくはその道へ進もうとしていた。 とうとうぼくは、自分が正しいときにはそうとわかるくらいに、他人のことがわかるようになったのだった。 283 「それはぼくたちみんなにいえる。そしてこの夏のあと、ぼくたちはだれひとり、前と同じじゃなくなっているだろう……それがこわいって思うこともある。すごくたくさんのものを、すごい早さで失ってるような感じがして。」
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