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ハローサマー、グッドバイ の商品レビュー

3.9

95件のお客様レビュー

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    25

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2009/10/04

夏の別荘を訪れた少年のひと夏の恋物語であり、戦争と惑星をめぐるSF小説でもある。 全体として面白くないわけではないんだけど、読むのにやたら時間がかかった。なんというか、牽引力不足で、区切りがつくたびに本を置いてしまうんだよなぁ。SF古典ということで、読むのに集中力がいるせいかも...

夏の別荘を訪れた少年のひと夏の恋物語であり、戦争と惑星をめぐるSF小説でもある。 全体として面白くないわけではないんだけど、読むのにやたら時間がかかった。なんというか、牽引力不足で、区切りがつくたびに本を置いてしまうんだよなぁ。SF古典ということで、読むのに集中力がいるせいかも。 ひと夏の恋物語として見ると、なんとも描写に欠ける気もするんだけど。

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2009/10/04

夏休み。 きっと、私たちにもこんな、甘酸っぱい恋愛の記憶と冒険のスリルと理不尽な社会に対する反発で胸がいっぱいだった季節があった。 うそ、なかった。

Posted byブクログ

2009/10/04

SFらしいSFだと感じました。普段はあまりSF読まないんですけどね。。 二国間の戦争と少年少女の恋の話だと思いきや、戦争どころじゃ済みませんでした。いやもう、まさかあんなところまでいってしまうとは!後半は意外な展開でした。主人公たちの行き着く先が物悲しかったです。タイトル通り、...

SFらしいSFだと感じました。普段はあまりSF読まないんですけどね。。 二国間の戦争と少年少女の恋の話だと思いきや、戦争どころじゃ済みませんでした。いやもう、まさかあんなところまでいってしまうとは!後半は意外な展開でした。主人公たちの行き着く先が物悲しかったです。タイトル通り、ハローサマーでグッドバイでした。でも、最後は・・・想像の中で無事にブラウンアイズと出会えたら良いなと思っています。

Posted byブクログ

2009/10/04

マイクル・コーニィ 1975年作品。サンリオ文庫でかつて出版されていたが、 このたび待望の復刊・新訳作として話題を集めていた。 14,5 歳くらいだろうか、主人公のドローヴとブラウンアイズの瑞々しい 恋愛譚を中心に、ひと夏の出来事が綴られている......という感じで2/3くら...

マイクル・コーニィ 1975年作品。サンリオ文庫でかつて出版されていたが、 このたび待望の復刊・新訳作として話題を集めていた。 14,5 歳くらいだろうか、主人公のドローヴとブラウンアイズの瑞々しい 恋愛譚を中心に、ひと夏の出来事が綴られている......という感じで2/3くらいまで 読み進めていた。が、しだいに怪しくなる雲行きに惹かれながら、ラストを迎えた。 前半に描かれるような具体的情勢に比べるとラスト間際の描写は曖昧な感じもする。 読者にそのあたりの読み込みをゆだねているようにも思え、 読み終えてもう一度そこだけを読み返さなくてはならなかった。 ただし、読み返す価値はある!!  これは深い。ラストの1行で救われた。鳥肌が立った。 文中で最後まで気になったのが、罵倒語の表記。 たとえば「なんてことだ」のルビに「ラックス」とあったが、これは逆のほうがいいし、 「氷結なたわごと」に「フリージングラックス」というルビもちょっと苦しいかも。 その罵倒語の元になった世界観の描写はとても面白かった。 なぜ異星人の住む惑星を舞台にしなくてはならないのか、 当初は少し変だなと思ったが、読み進めるうち、異なる世界を描くのに、 こんなにぴったりの手法はない。 読後感としては、トーヴェ・ヤンソンの大人向け小説「誠実な詐欺師」や、 バーコヴィチの「野うさぎ」を連想した。見たことも体感したこともない世界を思うとき、 行間を想像力で埋めてゆく。そんな作業がとても楽しい。 ブラウンアイズのかわいらしさや、若い恋人たちのさわやかさが、ちくりと刺すような せつなさ、寂しさ、やりきれなさ(そしてラストのラストでのあの大どんでん返し!!!!) と溶けあっている。そんな小説だった。 続編を期待しています。

Posted byブクログ

2009/10/04

青春SF小説の古典。切ない恋愛の細やかな心理描写、背景である世界設定のハードさ、どれをとっても一級品。何よりも一人の少年が一夏の間に女性との関わり、大人との関わりを通して成長する、教養小説であると思う。

Posted byブクログ