ハローサマー、グッドバイ の商品レビュー
こんな終わりかたって、、、と呆然となりました。 でも、情景は手に取るように思い浮かんだので別の世界にいる気持ちを味わえたところはよかったです。 人間の欲はこわいものだと改めて感じました。
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SF小説の中でも有名な作品を一通り読んでみようキャンペーンの7作品目。 SFと言えるのか大いに疑問だが、ストーリー自体は良いです。 あらすじは 夏休暇をすごすため、政府高官の息子トローヴは港町パラークシを訪れ、宿屋の少女ブラウンアイズと念願の再開を果たす。 粘海(グルーム)が...
SF小説の中でも有名な作品を一通り読んでみようキャンペーンの7作品目。 SFと言えるのか大いに疑問だが、ストーリー自体は良いです。 あらすじは 夏休暇をすごすため、政府高官の息子トローヴは港町パラークシを訪れ、宿屋の少女ブラウンアイズと念願の再開を果たす。 粘海(グルーム)が到来し、戦争の影が次第に町を覆いゆくなか、愛を深める少年と少女。 だが、壮大な機密計画がふたりを分かつ…少年の忘れられないひと夏を描いた、SF小説であり戦争小説であり、恋愛小説。 舞台は太陽系外の異星人が住む惑星で人類ではない。 そのため、独自の自然現象や生物については理解が追いつかない。 だだ便宜上、登場人物は人型(ヒューマノイド)ということになっている。 タコ型生物の恋愛模様でないのでご安心を。 SFじゃなくてもいいじゃん!と思ったけど結末を読んで、しぶしぶ納得。 作者がSFだって言ってるんだからしゃーない。
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バーナード嬢曰く。に影響されて買った本。 訳はちょっと読みにくい(直訳調)ところもあったが、丁寧に訳してくれているという印象。あとがきを見て訳者さんの苦労を知って、素直に尊敬した。 途中までは☆3.5くらいの評価だったのだが、終盤で一気に☆5に。 最初はこれジャンルSF? 異星設定以外、ファンタジーと言われた方がしっくりくるなあと首を捻って読んでいたのだが、うん、まぎれもなくSFでした。 ……どうでもいいが、表紙の女の子ってブラウンアイズ? 彼女は海辺の町に育った健康的に日焼けした女の子ってイメージなのだが。本文中にも褐色の肌、みたいな表現があったような。 この星に住む人間が寒さに発狂するほどの恐怖を抱いていて、フリーザー、フリージング(凍るほど~だ)という言葉が汚い言葉(英語でいうfu〇k)になっているという設定には目を瞠った。変った動植物の存在よりもこういう文化の設定が、この小説が異星の物語であり主人公たちが地球人ではないということを印象付けてくれたように思う。 主人公は思春期反抗期少年って感じでひねくれている。自分の親を筆頭に、周囲の人たち(主に大人)を見下している。それは終盤まで変わらないのだけれど、読者目線で見ると、そんなに酷い人たちかなあ、と同情したくなる。特に主人公の父親とか。そりゃ権威主義的なところはあるけど、彼は彼なりに必死で、間違いなく家族を愛していたと思う。両親の愛情が最後まで主人公に伝わらなかったのは残念。 全体的に、善悪がはっきり分かれているタイプの物語ではないのでいろいろ考えさせられる。たとえば主人公はパラークシの人々側に立っていて、議会・役人側を敵視している。頼んでもいないのに勝手に戦争を始めて自分たちに不自由を強いる議会を憎悪するのは当然なのだが、議会(国全体)から見ると申し訳ないとは思うが国を守るためには仕方ないんだ受け入れてくれ、と言うのは当然だろう。このあたり、パラークシが海辺の町だということも相まって日本の某問題と重なった。解決しようのない溝だ。 (……まあ、終盤に差し掛かるまでは、の話だが) 最後に。ロリンに会ってみたい。ロリンは主人公たちと人種が違うが人間で、毛が多いという見た目と文明を持たないことから蔑まれ使役されている、心優しい被差別者……という妄想を抱いてしまった。
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序盤はやや読むのに時間がかかってしまった(異星の設定になじめなくて)が、途中からどんどんテンポがよくなり、最後の急展開は一気に読んでしまった。読後感がすばらしい。
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新しい出会いがあって、恋をして、親の考え方疑問を持って、子どもが子どもじゃなくなっていく。そのなかで国が傾いていく波にのまれていく。主人公たちの恋も想像していたかたちじゃなくて、新しかった。
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<忘れえぬ,ひと夏―> 読み終わって,「あぁ読み終わってしまった」と思ってしまったということは,知らぬ間に物語に引き込まれていたからに違いない. 初めはSFだと身構えていたものが,するすると氷解して,べたべたするほど甘すぎる二人を思うようになり,かとすると不穏な空気にまた体を固...
<忘れえぬ,ひと夏―> 読み終わって,「あぁ読み終わってしまった」と思ってしまったということは,知らぬ間に物語に引き込まれていたからに違いない. 初めはSFだと身構えていたものが,するすると氷解して,べたべたするほど甘すぎる二人を思うようになり,かとすると不穏な空気にまた体を固くする. いわゆるどんでん返しも、最初は?だったがみるみるうちに意味が分かってきて,なんとも言えない気持ちになった.
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【読み終えた時】 ラックス!フリージングな小説じゃないか(・ω・) 【これから読む人へ】 色々な要素がしっかりとした設定でまとまっています。 原作が古いだけあって新鮮味はないですが、雰囲気がとても良い作品ですので、SF初心者でも読めるのではないでしょうか。 作中に出てくる独特な...
【読み終えた時】 ラックス!フリージングな小説じゃないか(・ω・) 【これから読む人へ】 色々な要素がしっかりとした設定でまとまっています。 原作が古いだけあって新鮮味はないですが、雰囲気がとても良い作品ですので、SF初心者でも読めるのではないでしょうか。 作中に出てくる独特な単語を思わず日常使いしたくなりますよ。
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神林に会いたい!そして話したい!ラストの大大大どんでん返しの事。微妙な三角関係の事。メストラーさんの事。忘れられない小説になった。
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ナイスSF! とってもストレートで無駄がない青春小説。ロリンの正体だけちょっとよくわからないけど… でもいい話だった。簡潔なハッピーエンドではないところが特に。 ブラウンアイズがただのいい子ちゃんな女の子じゃなくて、独占欲と嫉妬心があって、適度に積極的なところが可愛い。シェルターの前で暮らしていた期間は幸せだったろうな。こんなにも愛されてるってことを実感できて、そのうえ皆に知らしめることができたんだもん。 政府側のキャラが味気ないのがもったいなかった。でも二つの恒星間で衛生軌道を変える惑星ってネタが面白かったからノーカン。しかもそれを宇宙飛行士の冒険ものとかじゃなく青春SFにしちゃうってところが素敵!
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自分の文章読解能力の低さに悔しさを覚えた一作。読み終えて、首を捻って、考察サイトを見て驚愕してしまった。この作品は青春、恋愛、SF(ファンタジー)、戦争の面白い部分が凝縮されており、後半から始まる展開は目が離せない。前半~中盤辺りの少しダレる展開も、このためにあったのかと驚かされ...
自分の文章読解能力の低さに悔しさを覚えた一作。読み終えて、首を捻って、考察サイトを見て驚愕してしまった。この作品は青春、恋愛、SF(ファンタジー)、戦争の面白い部分が凝縮されており、後半から始まる展開は目が離せない。前半~中盤辺りの少しダレる展開も、このためにあったのかと驚かされる。
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