好き好き大好き超愛してる。 の商品レビュー
愛は祈りだ。僕は祈る。僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。温かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、それぞれの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。(中略) 僕達はたまたまお互いのことを知らないけれど、知り合ったら...
愛は祈りだ。僕は祈る。僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。温かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、それぞれの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。(中略) 僕達はたまたまお互いのことを知らないけれど、知り合ったら、うまくすれば、もしかすると、さらに深く強く愛し合えるのだ。僕はだから、皆のために祈る。祈りはそのまま、愛なのだ。 ↑ この序文が全て。ストーリーは覚えてない。
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舞城王太郎さんの小説を初めて読んだのですが、鮮烈でした。驚きました。 文字を読んでるというよりは耳元で見知らぬ音楽を大音量で流されてるような体感に近くて、もしくは読んでいる間ぶっ通しで耳元で大声で叫ばれてるような。 でもその絶え間なさをウンザリさせないくらいの端切れのよさ、トリッ...
舞城王太郎さんの小説を初めて読んだのですが、鮮烈でした。驚きました。 文字を読んでるというよりは耳元で見知らぬ音楽を大音量で流されてるような体感に近くて、もしくは読んでいる間ぶっ通しで耳元で大声で叫ばれてるような。 でもその絶え間なさをウンザリさせないくらいの端切れのよさ、トリッキーな文章展開、確かに好きな人と苦手な人にはっきり分かれそうな感じがありますが、誰とも似ていないこの作風は、好き嫌いを超えて、読んだら二度と忘れられないエネルギーがあると思います。 一人称の口語で書かれてるゆえの読み手を力ずくで引っ張るスピード感があるのですが、文章の一つ一つが強いので軽さ・やさしさ・柔らかさのようなものは感じません。 他にも読んでみようと思います。 面白い小説でした。
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僕は読む前からこのタイトルや表紙に惹かれてましたけど、読んだ後の方がしっくりくるな〜 恋愛だからという建前じゃなくてもっと根本的な部分からの言葉に感じました曖昧な表現ですけども
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舞城王太郎のことだから重厚感有りにでも携帯小説のように軽くでも、どちらでも描けるのだろう。そしてどちらの描き方でも、読者に同じ感覚を届けられるのだろう。だろうとは思うが、ちょっと今回はそれを感知できなかった…私の読解力・想像力では難しかった。改行が少ない・ぶっ飛んでるところはいつ...
舞城王太郎のことだから重厚感有りにでも携帯小説のように軽くでも、どちらでも描けるのだろう。そしてどちらの描き方でも、読者に同じ感覚を届けられるのだろう。だろうとは思うが、ちょっと今回はそれを感知できなかった…私の読解力・想像力では難しかった。改行が少ない・ぶっ飛んでるところはいつも通りで好き。あとタイトルもキャッチで好き。でも期待した、愛するとは?の答えは見付けられなかった。考えるな感じろ、か?考えずに読んでみてもやはり私にはいまいち…そもそも描いてるのは愛?何…?何を読んでるんだ今…?って感覚になった。
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確か「阿修羅ガール」以来 (内容は忘れている) 一條次郎さんが話を進めるにつれて加速させるヤツ 小山田浩子さんがじわじわ貯めて最後にゾッとしたものを置いてくような感じとすると、 舞城王太郎さんの作品は、冒頭から飲み物のようにドドドドドドと流れ込んでイメージを連鎖させてくる。 そ...
確か「阿修羅ガール」以来 (内容は忘れている) 一條次郎さんが話を進めるにつれて加速させるヤツ 小山田浩子さんがじわじわ貯めて最後にゾッとしたものを置いてくような感じとすると、 舞城王太郎さんの作品は、冒頭から飲み物のようにドドドドドドと流れ込んでイメージを連鎖させてくる。 そしてガムみたいに噛むほど味がなくなってはまた別の味がして来てといった妙な感覚になる。 「死」「愛」を扱った小説に対する怒りなのかな?と感じ、途中から頭の中での配役を映画版の「世界の中心で愛を叫ぶ」の二人に演じて頂いた。 なので、良くある余命○○系に対しての読み方や、小説家自身の私事と小説に表現されることのイメージの差とかについても考えさせられた。 ひたすら軽い表現でスラスラといかれるしそこに「書いたことに対して読者は勝手に記憶と結びつけること」とかについても書かれているため、変に深読みもできないようにしようとしつつ深読みさせたがってるというなんだか終始気まぐれな人と付き合っているような感覚だった。 不健康な時に読むとダメなタイプの話かもしれない。(酔ってる時に読むとしっくりきた。頭の中でぐるぐるやってることをそのまま流し出したような文体だからだろうか) だんだん最後まで来ると怒りを超えてそれら全てすら愛してるようにも見えてくる。
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あらすじというか、この本に何が書かれているのかといわれても、はっきり答えることができない。 「愛ってなんだ?」というあたりなのだが、ぴったりそれということでもなくて。 構成とか改行の少なさは、読みづらい。 文章自体も、口語なのだが独特のリズムで、慣れないと読みづらい。 短編形...
あらすじというか、この本に何が書かれているのかといわれても、はっきり答えることができない。 「愛ってなんだ?」というあたりなのだが、ぴったりそれということでもなくて。 構成とか改行の少なさは、読みづらい。 文章自体も、口語なのだが独特のリズムで、慣れないと読みづらい。 短編形式でいくつかの物語が書かれているが、共通するのは恋人に先立たれた(あるいは先立たれる)男の独白。 語り手は淡々としていて恋人の死を受け入れているようではあるが、諦めたわけではなくて、死と愛についてひたすら考えている。 「きっと愛は永遠ではないけど、今はとにかく好き。」という態度は、割り切っているわけでも、とりあえず今だけを見ているなんていう単純なことではないように感じた。 永遠に彼女を愛していたいけれど、もしかしたらそれが続かないんじゃないかという恐怖を感じていて、将来もしそうなったときのための予防線を張っているように思える。 それでいてきっと、何十年か後もやっぱり彼女のことが好きで、彼が死ぬ間際になって、「結局ずっと好きだったな」って振り返るんだと思う。 はっきり言って難しい。 「ニオモ」なんかはわかりやすいのだが。 衝撃的、感動的な展開がある話ではないのだが、何かやわらかい文章を読んだな、という感想が残る。 冒頭の世界中の人への愛とか、知らない人への愛というのは、作品と結びつかないように気がして、よくわからなかった。 タイトルは批判されがちだが、僕にはこれ以外ないように思える。
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男女間、兄弟間、様々な深い愛のお話。 最後がとてつもなく良かった。 小説家というド文学脳での、ある出来事に対する解釈が素敵すぎた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人を好きになる、人を愛する 文章はライトに、それでいて激しい激しい物語。 柿緒(名前が素敵)の最後の行動に涙。 切ないく、何度でも読みたい作品。
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すごく分かる。 タイトルはバカみたいだし、文章は変だし、改行が少なくて読みにくいけど、絶対に最後まで読んでほしい。人を好きになったり、身近な人を亡くしたりした経験のある人だったら(ほとんどの人はそうでしょう?)、すごく分かると思う。そういう言葉にしきれない気持ちを文章の形にした作...
すごく分かる。 タイトルはバカみたいだし、文章は変だし、改行が少なくて読みにくいけど、絶対に最後まで読んでほしい。人を好きになったり、身近な人を亡くしたりした経験のある人だったら(ほとんどの人はそうでしょう?)、すごく分かると思う。そういう言葉にしきれない気持ちを文章の形にした作品だと思う。 作中の小説家自身がそうだったように、舞城王太郎自身にも同じような経験があったのかもしれない。 また、小説を書くことに対する、舞城王太郎の態度の表明のようにも読める。
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唐突に始まるファンタジーが全く頭に入ってこない。 話が進むにつれて何を言っているのかわかってくるけど、空想と現実を切り替えて読み進めるのが苦痛でした。
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