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好き好き大好き超愛してる。 の商品レビュー

3.7

209件のお客様レビュー

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2019/07/20

ニオモが良い。脈絡のないさまざまな世界観の男女の別れだと思ったら。 ぶっ飛んだ愛のようでいて、あるのは悲しさと切なさとやっぱり愛なんだなぁ。舞城さんの本は、好きずき。題名がとても良いと思う。

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2019/06/14

こんな可愛らしい表紙でこの題名、なのにパンチを繰り出すのは今までと同じマイジョーだ。「愛は祈りだ。僕は祈る。」若い人じゃなきゃ伝わらない思いもあるかもしれない。でもいろんな経験をしたからこそ感じ取ることができる思いもある。病気で寝ていた私の懐にすでに小学高学年になっていた娘が潜り...

こんな可愛らしい表紙でこの題名、なのにパンチを繰り出すのは今までと同じマイジョーだ。「愛は祈りだ。僕は祈る。」若い人じゃなきゃ伝わらない思いもあるかもしれない。でもいろんな経験をしたからこそ感じ取ることができる思いもある。病気で寝ていた私の懐にすでに小学高学年になっていた娘が潜り込んできたとき、死んでたまるかと強く思ったのを思い出す。再発したら今度はうんと夫に甘えてやろう。もし自分が看病する立場になったなら、死んじゃ嫌だ、置いていくなとすがってやろう。普通の恋愛小説を読むよりもずっとずっと心が痛い。

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2019/05/07

ロマンチックな情景、情けない感情など、この作品あるいはこの作者ならではのタッチや視点がとても気に入った。表紙や本文のフォントにもこだわりを感じて非常に良い。

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2019/04/27

前から気になっていた作家さんで、今回初めて読んだ。 恋愛をテーマにした短編からなる一冊。 小説家治とその恋人で骨肉腫に冒され死んでいく柿緒の三つの物語の間に、SFチックな設定の短編が挟み込まれている。 例えば、ASMAという虫が体内で繁殖し、食い荒らされていく恋人の智依子を見舞...

前から気になっていた作家さんで、今回初めて読んだ。 恋愛をテーマにした短編からなる一冊。 小説家治とその恋人で骨肉腫に冒され死んでいく柿緒の三つの物語の間に、SFチックな設定の短編が挟み込まれている。 例えば、ASMAという虫が体内で繁殖し、食い荒らされていく恋人の智依子を見舞い続ける「僕」の物語が冒頭にある。 独特な妖しさ、美しさを持つ一編。 一冊読み終わるころには、これは柿緒と治の物語をデフォルメしたものではないかと感じられてくる。 もしかして、これは治の書いた小説なのか?とも思えるけれど、そうだとは書かれていない。 短編間の関係を、いろいろと考えてしまう。 肋骨融合なる技術でペアリングされた男性が、女性を操って「神」と戦う「ニオモ」も、運命を共にするほど強く結びついた二人が、しかし恋愛関係になることからは疎外される、悲しい物語。 いずれも美しい物語なのだけれども、女性の死、または不在が条件になっているということか。 文体は思ったより癖がない――と思ったら、独特のオノマトペが出てくる。 肌の感触が「すへすへ」とか。 なんか説得力があって、面白い。

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2019/03/21

舞城王太郎2冊目。ほとんど抵抗というものを感じずダッシュで読めるけど言葉選びも良くて怒濤のカタルシスがポコポコやってくる。凄い。凄いなぁー。高橋源一郎と何か近い気がする。ゲンちゃんはジェットコースター的なエモーショナルとはちょっと距離があるけど、体裁とかニュアンスに、真似たという...

舞城王太郎2冊目。ほとんど抵抗というものを感じずダッシュで読めるけど言葉選びも良くて怒濤のカタルシスがポコポコやってくる。凄い。凄いなぁー。高橋源一郎と何か近い気がする。ゲンちゃんはジェットコースター的なエモーショナルとはちょっと距離があるけど、体裁とかニュアンスに、真似たといういやらしさがあるのではなく、近いものを感じる。テーマとしては三文的でありながら、読後の温かさがほんとすごいですね。

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2019/09/01

愛は祈りだ。僕は祈る。 純度の高い愛の物語です。語りの物語。 主人公と死んでしまった恋人の物語です。章組が若干の難解さを感じさせるものの、愛を軸に物語ることの意味を強く描いています。そして読後感は心地よく、温かい気持ちになりました。

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2018/06/06

最後の方はエッセイか日記を読んでる気分だった。 虫が動きまわる描写は、読んでるだけで、鳥肌が立つ。 煙か土か〜の方が好きかな?

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2017/12/03

まずは表紙が可愛すぎる。心がほわーんとなる。 それに比べると内容は重め。ラブラブハッピーワハハハーな物語でなくて、愛することの定義を追求しているように感じた。メインストーリーは、癌で亡くなった女の子と残された彼氏の話だけど、記憶になった二人の関係が超愛してるという思いで、良し、死...

まずは表紙が可愛すぎる。心がほわーんとなる。 それに比べると内容は重め。ラブラブハッピーワハハハーな物語でなくて、愛することの定義を追求しているように感じた。メインストーリーは、癌で亡くなった女の子と残された彼氏の話だけど、記憶になった二人の関係が超愛してるという思いで、良し、死ぬまで愛し続けるといつか裏切るとわかっている決意をする。 文圧はほかの作品より抑えめ。

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2017/10/09

短編なのか長編なのか!?話と話がリンクしてるようなしてないような、なんだか迷路に入ってしまったような感覚でした。話の一つ一つが面白くって、散らばってるようで散らばってないような雰囲気が楽しかった。 なにより読みやすい。

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2017/10/03

句読点が少なく、独特で勢いのある文章に圧倒されながらも、温かい気持ちになったり、急に寂しくなったり、忙しい。 読後は、身近な人を大事にしたい、優しい気持ちになれる

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