1,800円以上の注文で送料無料

荒野 の商品レビュー

3.9

223件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    85

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2009/10/04

作家の娘・山野内荒野は12歳。中学入学から高校生までの一番多感な数年、数々の出来事が彼女のまわりに現れ、消える。作家という仕事の父を持ったがために起こるさまざまな悩み。しかし荒野は前向きに、まっすぐきれいな道を歩んでゆく。 どこまでが少女でどこからが女性なのか、本当によくわかる...

作家の娘・山野内荒野は12歳。中学入学から高校生までの一番多感な数年、数々の出来事が彼女のまわりに現れ、消える。作家という仕事の父を持ったがために起こるさまざまな悩み。しかし荒野は前向きに、まっすぐきれいな道を歩んでゆく。 どこまでが少女でどこからが女性なのか、本当によくわかる本でした。複雑な家庭環境にいながらとても素直な彼女、もっともっと続きが読みたいし、家政婦で最初に登場した奈々子さんのその後も知りたい。荒野と悠也の静かな恋の行方も。桜庭さんの本は2冊目ですが「父と娘」のテーマが共通だったのは偶然でしょうか。しかもどっちの「父」も魅力的なのです・・・。

Posted byブクログ

2009/10/04

主人公は山野内荒野という女の子で、年齢は12歳。 (話が進むにつれ、年は上がります。) 父親が小説家で、鎌倉の大きな屋敷にそのお父さんと 家政婦の奈々子さんと三人で住んでいます。 中学の入学式の日。(確か。) 荒野は電車のドアに挟まれた制服に困っていたところを 助けてくれた神無...

主人公は山野内荒野という女の子で、年齢は12歳。 (話が進むにつれ、年は上がります。) 父親が小説家で、鎌倉の大きな屋敷にそのお父さんと 家政婦の奈々子さんと三人で住んでいます。 中学の入学式の日。(確か。) 荒野は電車のドアに挟まれた制服に困っていたところを 助けてくれた神無月悠也という人に一目ぼれします。 その他、 父親の女性関係、再婚相手(ネタばれかな・・・)である 新しいお母さんについて。 様々な悩みを抱えて荒野は成長します。 大人ってなんだろな、と考えさせられる話でした。 実際、主人公の荒野は最初は自分より年下でしたが、 途中から同じ年齢になり最終的には追い越され・・・。 自分もこんな風に悩んだりするんだろうかとか 思います。 やっぱりとても面白かったことには変わらず。 私はコレ、おススメです。

Posted byブクログ

2011/07/17

少女が好きなものが詰まってる気がした。モテる父親(でも自分を一番愛している)、早世した母親、優しくて綺麗な継母(でも女としては不幸)、カッコいい義理の兄弟、綺麗な女友達、綺麗な自分。懐かしい少女漫画みたい。

Posted byブクログ

2010/06/11

荒野の中学生から高校生までのとろとろした日常と、日常に溶けているおとなたちのどろどろした関係。時は流れた。

Posted byブクログ

2012/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

甘酸っぱい。 主人公の荒野が何も知らない見えなかった少女から、恋を知って少しずつ大人になっていく物語。 荒野と悠也の、なんと可愛らしい恋模様。あまりにも純真で、くすぐったい。でもすごく素敵だなぁ。うらやましいなぁ。 悠也の大人びているのに、荒野がからむと取り乱してしまうところが非常にかわいい。 奈々子さん(もっと出番が欲しかったな)とか、蓉子さんとか、周りの女性陣もとても魅力的。

Posted byブクログ

2009/10/04

山野内荒野12才、中学入学の日に神無月悠也と出会う。   セーラー服、「青年は荒野をめざす」、離れ、吊り橋効果、ジャズ、エアメイル... 悠也の物語も読みたい。ばあやの奈々子さん、阿木君のその後も気になるところ。

Posted byブクログ

2009/10/04

初桜庭一樹さん。 情熱大陸で桜庭さんを取材してたのをちょうど見てて、そんときから気になってました。 ほんとは「赤朽葉家の伝説」が読みたかったんだけど、予約が多かったので新刊だったこっちを読むことに。 なんとなく出てくる登場人物のしゃべり言葉とかが受け付けなくて、最初はかなりゆ...

初桜庭一樹さん。 情熱大陸で桜庭さんを取材してたのをちょうど見てて、そんときから気になってました。 ほんとは「赤朽葉家の伝説」が読みたかったんだけど、予約が多かったので新刊だったこっちを読むことに。 なんとなく出てくる登場人物のしゃべり言葉とかが受け付けなくて、最初はかなりゆっくりペースで読んでたんだけど、後半じょじょに話がおもしろくなってきてのめり込んでいきました。 荒野が少女から大人になっていく感じが読んでて心地よく。 そして、悠也も大人っぽく。 終わりに近づくにつれ、どんどんよくなっていく小説でした。 舞台が鎌倉っていうのもよかったな〜。 気になったとこ。 ハングリー・アート→この世の大事なものを犠牲にして、つくりだすもののこと。 恋は女の子を子供にする。 阿木くんの表と裏。荒野への熱すぎる想い。 すごく人間らしさを感じた。カッコ悪いけど、こんなもんなんだよね。。って。

Posted byブクログ

2010/03/15

直木賞受賞後第一冊。 とはいえ、 もともとは少年少女向けの文庫になっていたものに、 あらためて加筆訂正したものだそうです。 なるほど、だから、ちょっと易しめの文体なのか。 内容は、少女の成長物語。 12歳の少女・荒野が初めて恋を知り、 最初は戸惑いを覚えながらも、 大事に思いを...

直木賞受賞後第一冊。 とはいえ、 もともとは少年少女向けの文庫になっていたものに、 あらためて加筆訂正したものだそうです。 なるほど、だから、ちょっと易しめの文体なのか。 内容は、少女の成長物語。 12歳の少女・荒野が初めて恋を知り、 最初は戸惑いを覚えながらも、 大事に思いを温めていく様が描かれています。 最終的には16歳まで成長した彼女が、 周囲の大人たちの事情を少しずつ理解し、 (けっこう複雑な家庭事情なので・・・) 大人びた言動をするようになっていくのが 微笑ましいですよ。

Posted byブクログ

2009/10/07

13歳の女の子が大人になっていく話 16歳までの話 すてきだ、と感じた きれいだな、 女友達のお兄ちゃんの部屋にあったえっちビデオを見て 吐いて、絶対こんなことなんかしたくない、きたない、やだやだやだ って感じてた荒野 時があまりにも早く過ぎすぎてくるしんでた 自分の身体...

13歳の女の子が大人になっていく話 16歳までの話 すてきだ、と感じた きれいだな、 女友達のお兄ちゃんの部屋にあったえっちビデオを見て 吐いて、絶対こんなことなんかしたくない、きたない、やだやだやだ って感じてた荒野 時があまりにも早く過ぎすぎてくるしんでた 自分の身体の成長に心がついていけなくなっていた 16歳になって荒野はきめた ぜんぶ見てやる、自分の目で。 悠也を愛し続けていくだろう。ずっと。 ふたりのやりとりがあったかい 悠也の荒野にたいする仕草がきれい 二人でいるときの情景がきれいすぎ で、どきどきどきどきする いいなぁ、

Posted byブクログ

2009/10/07

まあ、なんか個人的色々恥ずかしいと感じるのは 私がまだ子供だからなのかな……? 荒野ちゃんが可愛いのです。 黒猫の愛称があれだけ似合う子は他にいないと思う! もどかしくて、焦って、じれったくて、 でも、その一歩が愛おしい。 少年は荒野を目指し 少女は大人になる

Posted byブクログ