荒野 の商品レビュー
2009.05.恋愛小説を書いている父親を持つ女の子の荒野.中学校に入学した時から始まる.女の子の成長、恋などを高校生まで描いていく.悪くはないが、それほどでも.
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ほわほわと地に足がついているような、いないような。その裏に渦巻く陰謀めいた、思春期の少年と少女のやりとりが、その意識を男と女という存在に変えていく。 少年と少女の恋と、男と女の恋。 暖かくて切ない物語でした。 以下蛇足とは思うものの。 荒野の恋というタイトルで2巻まで買っていた...
ほわほわと地に足がついているような、いないような。その裏に渦巻く陰謀めいた、思春期の少年と少女のやりとりが、その意識を男と女という存在に変えていく。 少年と少女の恋と、男と女の恋。 暖かくて切ない物語でした。 以下蛇足とは思うものの。 荒野の恋というタイトルで2巻まで買っていたため、3巻を楽しみにしていたら1部から3部までまとめたものがハードカバーで発売。な、なんなの? 勿論直接小説の内容には関係はないけれど、重複した出費を強制するこのやり方には、金を払いたくないなら読まなくてもいいよと突き放されている気分。読者を馬鹿にしないでほしい。私は本の価値に支払っているのあって、作者だか出版社だかの都合に支払ってるわけじゃない。 買ったけど。せめて3部を別に出版してほしかった。
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この厚さの本を一日で読んだのは久しぶりでした。返却間に合って良かった……。 内容はですね、恋がしたくなりました。神無月くんがツボです。あと荒野もかわいいのですよ。 青春てふらふら不安定だなあ。
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比較的新しい本だと思う。 「荒野の恋」として出てたのが一冊になった…のかと思ってみる。 表紙の鳥が可愛い。 中学生の女の子(後に巨乳)荒野ちゃんの話。 恋とか、性愛とか、家族のめんどくさい色々とか。 読みやすかった。 そうして大人になっていくのな。 当時のみずみずしい感...
比較的新しい本だと思う。 「荒野の恋」として出てたのが一冊になった…のかと思ってみる。 表紙の鳥が可愛い。 中学生の女の子(後に巨乳)荒野ちゃんの話。 恋とか、性愛とか、家族のめんどくさい色々とか。 読みやすかった。 そうして大人になっていくのな。 当時のみずみずしい感覚を思い出す。 ちょびっとだけ。 でもな、昔はそのみずみずしさがわずらわしかった。 早くドライになりたいと思っていた。 でも、将来的にどんどんウエッティーになるんだぜ、と言いたい。 自分に、当時の。 うさまんが食べたい!
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「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」で有名になった桜庭一樹さんの本。 本当はずーっと前から有名なのかもしれないけれど、私が名前を知ったのは「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」だった。 荒野は、こうや、という一人の少女が、中学生一年生から高校生になるまでの一時期を切り取った短編連作。 ...
「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」で有名になった桜庭一樹さんの本。 本当はずーっと前から有名なのかもしれないけれど、私が名前を知ったのは「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」だった。 荒野は、こうや、という一人の少女が、中学生一年生から高校生になるまでの一時期を切り取った短編連作。 荒野の父は恋愛小説家。 作家の父に小柄で綺麗で巨乳の少女。母は居ない。 そこに父の再婚相手の女性と、その連れ子のクラスメイトの男子がやってきた。 記号化されたようなキャラクター配置の中、それを最大限に使いきろうとする作者の気持ちが凄い。 父親のだめっぷりというか業の深さ、荒野のかたくなさ、うまくいかなさに読み応えがある。 面白い。
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「とろりとろりと、あったかくて、まどろむような、でもどっか怖い―――女の気配。日暮れた庭で、あの日、おーい、と呼びかけたときにからだの内でおおきく返事をしようとしたもの。ほんとうはどこにもいない、でもどこにでもいる不思議なこの生き物。」 山之内荒野の思春期記録、といいましょうか...
「とろりとろりと、あったかくて、まどろむような、でもどっか怖い―――女の気配。日暮れた庭で、あの日、おーい、と呼びかけたときにからだの内でおおきく返事をしようとしたもの。ほんとうはどこにもいない、でもどこにでもいる不思議なこの生き物。」 山之内荒野の思春期記録、といいましょうか。 これといってうわっ!とするようなこともないのだけれど、要所要所に荒野が子どもから“おんな”になっていくその過程が淡々と綴られている1冊。 どうしても、発達的な視点というか、そういうので見ちゃうなー。 面白かった。一気読みの70%ぐらい。 【4/10読了・初読・市立図書館】
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この父親と義母は桜庭さんでないと書けないと思いました。少女の成長する姿も、何だか甘酸っぱかったです。中盤から引き込まれていきました。
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「私の男」で初めて知った作者だったので、また救いようのない 話かしら…でも惹かれる(確か書評を読んだ)と思いながら手に とった一冊。 荒野(こうや)という女の子が12歳から16歳になるまでを描いた 物語である。 時々お父さんの恋愛がらみでドロドロしたところは出てくるけれ...
「私の男」で初めて知った作者だったので、また救いようのない 話かしら…でも惹かれる(確か書評を読んだ)と思いながら手に とった一冊。 荒野(こうや)という女の子が12歳から16歳になるまでを描いた 物語である。 時々お父さんの恋愛がらみでドロドロしたところは出てくるけれ ど、あくまでも視点は荒野なのでそのなんたるかは判明せず。 どこまでも透明で健やかな視点から描かれており、「ああ、私に もこんな頃があった」と切ない気持ちになる。 日常に疲れた時、癒されます。 どうしてこんなに少女の気持ちを描けるのだろうか?天才。
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桜庭一樹のなかでは、ふんわりした本。 女性と女の子の差を描いてるどろどろさはありますが。 荒野という名前が音がキレイ。 冒頭の電車のシーンが色鮮やか。 きらきらしてどこか切ない。 朝日でいっぱいの、始まりの日のイメージ。 このシーンを心に残しながら一冊読んだ感じ。 この部分...
桜庭一樹のなかでは、ふんわりした本。 女性と女の子の差を描いてるどろどろさはありますが。 荒野という名前が音がキレイ。 冒頭の電車のシーンが色鮮やか。 きらきらしてどこか切ない。 朝日でいっぱいの、始まりの日のイメージ。 このシーンを心に残しながら一冊読んだ感じ。 この部分を読めただけでも幸せだなぁと。
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2009.03.18. 最近、桜庭さんが好きらしい。この本、半年くらい前に読みかけた時は「なんかちょっと…」と思って、数ページで本を閉じたから。荒野という少女の、キリリとした気持ちや友だちや、まだよくわからない恋というものが、瑞々しい。
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