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荒野 の商品レビュー

3.9

223件のお客様レビュー

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2009/10/04

もうすうごく!いいとおもいます!!今まで読んだ桜庭さんの中で砂糖菓子と同列くらい気に入ってます*荒野の成長していく心理描写みたいなものがとってもと透明で...はじめての人でも入りやすいかんじかなって。

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2009/10/04

「恋なんてしらなかった。わからなかった。これまでは。子供でいるあいだは。」 恋愛小説家の父をもつ山野内荒野は入学式の日、父の結婚相手である息子の、裕也に出会った。 荒野が子供から大人になるための、切なくどうしようもない、わずかな時間を桜庭氏が描く。 陽気な黒猫は何を見...

「恋なんてしらなかった。わからなかった。これまでは。子供でいるあいだは。」 恋愛小説家の父をもつ山野内荒野は入学式の日、父の結婚相手である息子の、裕也に出会った。 荒野が子供から大人になるための、切なくどうしようもない、わずかな時間を桜庭氏が描く。 陽気な黒猫は何を見て、何を失っていくのか。

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2009/10/04

2008.9/23  小説家の父と、娘の荒野。父の再婚、クラスメイトの悠也がきょうだいになる。12歳から16歳までのこどもが大人にうつりかわる時期。けっこうよかった。

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2009/10/04

大人の愛憎のなかで、ゆったりと静かに育まれる荒野と悠也が可愛くてたまりません。 思春期特有のもがきと不安、甘い砂糖菓子のようでいて、ときに弾ける炭酸のようでいて、珈琲のようにほろ苦い。 そして、大人も――大人であるようでいて、どこか子供なのかもしれません。 そう思うと、そういう大...

大人の愛憎のなかで、ゆったりと静かに育まれる荒野と悠也が可愛くてたまりません。 思春期特有のもがきと不安、甘い砂糖菓子のようでいて、ときに弾ける炭酸のようでいて、珈琲のようにほろ苦い。 そして、大人も――大人であるようでいて、どこか子供なのかもしれません。 そう思うと、そういう大人をみて育っている荒野と悠也のほうが、ずっと大人なのかもしれませんね。 二人の密やかな恋は、確実に地に根付いてる。 桜庭作品の狂気と甘さの絡みあった独特の世界観が好きです。 今回は、甘い部分が多いかなぁと思っていると、しっかりと湿気を孕んだ陰の部分が見え隠れして、爽やかなのにどこか影がある。 初夏の水辺近くの木陰の空気に似ているかも。

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2009/10/04

ゆっくりと丁寧に綴られた少女の成長。桜庭作品の少女らしい、ヒリヒリとした痛みを時々感じるけれど、それでも今回は落ち着いた話だったのではないかと思います。読了後はどこか穏やかな気持ちになれました。荒野にも小さく可憐な花がそっと咲くように…。(2008.08.19読了)

Posted byブクログ

2009/10/04

なんで荒野と悠也の恋の部分が全く書かれていないの? 気づいたらなぁなぁで付き合ってました、なんて父親似にも程がある。 その甘酸っぱい過程が少女時代の醍醐味なのに。 砂糖菓子より水気が無く、私の男より軽く。 なんとも中途半端な一作でした。

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2009/10/04

「荒野(こうや)」という名前の少女を主人公にしたラブストーリー。こんな純愛ものが書けるのに、なんで「私の男」みたいな低俗な話を書くのか理解に苦しみます。

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2009/10/04

少女の中学〜高校までの恋と成長と変化。 悪くは無いけど、やっぱり桜庭さんの中では 少女七竈と〜が一番好き(赤×ピンクも好き)

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2009/10/04

鎌倉に暮す恋愛小説家を父に持つ少女・荒野の中学入学から高校3年生までの物語。小説だけではなく実生活でも恋愛小説のように「女」との関係を持ち続け、達観したかのように暮らす父。幼い頃に母を亡くした荒野は、家政婦に来た女に育てられる。家政婦が出て行った後に来たのは、同級生の男の子を持っ...

鎌倉に暮す恋愛小説家を父に持つ少女・荒野の中学入学から高校3年生までの物語。小説だけではなく実生活でも恋愛小説のように「女」との関係を持ち続け、達観したかのように暮らす父。幼い頃に母を亡くした荒野は、家政婦に来た女に育てられる。家政婦が出て行った後に来たのは、同級生の男の子を持った義母。職業を持って「女」という性を消しえいるはずの女たちが、父と交わることによって全てが「女」という強烈な匂いを持ち、荒野に影響を与えていた。 子供だった頃の荒野にはわからなかったことが、成長するに従って理解するようになってくる。 荒野の抽象的で客観的な描写がいい。少女が女を感じて成長するとき、恋をする時ってこんな感じかとドキドキしながら読んでしまった。ウマい でも、この著者は男なんだよなー

Posted byブクログ

2009/10/07

8.10読了。中学生から高校生までの少女の大人になっていく姿を描いている。読み始めは赤朽葉家のような一代記のような印象も受けたが青春の一瞬のキラメキを切り取ったような作品。

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