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荒野 の商品レビュー

3.9

223件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    85

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    1

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2011/07/17

今まで読んだのとは感じの違う桜庭作品でした。十二歳から十六歳までの荒野の成長を描いた物語。周りが急速に大人になっていく中、少しずつ少しずつ大人になっていく荒野。話自体は大きな事件はないのだが、気持ちよく読み進めることができた。少女漫画のようで、胸がキュンとなる感じかな。きれいで清...

今まで読んだのとは感じの違う桜庭作品でした。十二歳から十六歳までの荒野の成長を描いた物語。周りが急速に大人になっていく中、少しずつ少しずつ大人になっていく荒野。話自体は大きな事件はないのだが、気持ちよく読み進めることができた。少女漫画のようで、胸がキュンとなる感じかな。きれいで清涼感の感じる作品。

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2009/12/18

恋愛小説はあまり読まない私がとても気に入りました。恋愛を軸にして、荒野という少女の女としての成長をゆっくりとしたペースで描いています。思春期特有の純粋さや潔癖さ、悩みが共感できるのは、きっと誰もが通る道だからなのかもしれません。周囲の人のそれぞれの人生や心模様の中で、ゆっくりと悠...

恋愛小説はあまり読まない私がとても気に入りました。恋愛を軸にして、荒野という少女の女としての成長をゆっくりとしたペースで描いています。思春期特有の純粋さや潔癖さ、悩みが共感できるのは、きっと誰もが通る道だからなのかもしれません。周囲の人のそれぞれの人生や心模様の中で、ゆっくりと悠也との恋を育てていく荒野の姿がとても暖かいです。

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2009/12/15

あああこんな恋愛が10代のうちにしたかった… 荒野かわいいなー。ちょっとどんくさい日本人形のような少女と氷のような少年悠也の恋。桜庭さんは少女を描くのがやはりとても上手い。 荒野は成長するその周囲の人々も成長する。時が流れる。 大人になっていく自分に見とれるとともにゾッとする…...

あああこんな恋愛が10代のうちにしたかった… 荒野かわいいなー。ちょっとどんくさい日本人形のような少女と氷のような少年悠也の恋。桜庭さんは少女を描くのがやはりとても上手い。 荒野は成長するその周囲の人々も成長する。時が流れる。 大人になっていく自分に見とれるとともにゾッとする…。 09'12'13

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2009/12/14

一言で言うと主人公「荒野」の成長を描いた作品。 自分好みの話でした。 珍しく買いたいと思う作品でした。

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2011/10/01

この本は絶対に手に入れてやる!っておもった。 主人公・荒野はもちろんその同世代の 女子、男子が凄く共感できる・・・はず。

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2009/11/06

読み進めていくうちに、荒野が可愛くてしょうがない。 こんな可愛らしい恋愛をしてみたいなーって思った。

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2009/10/14

2009.10.14 桜庭一樹さんの本なので読んでみた。 小説家の娘、山野内荒野の中学1年から高校1年までのお話。

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2009/10/04

ささやかな日常っぽいんだけど変化とかキラキラしてるものがある。 なのにどこかうすくらいのは様々な『女』が出てくるからなのかな。

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2009/10/07

桜庭作品一冊目。題名のわりにふんわりとした表紙に違和感を感じてつい手に取ってしまいました。そっか主役の女の子の名前だったのか。オンナのいろんな年齢における感受性をうまく切り取っているので、若者でも熟女でも、読んでいて抵抗なく読めるのでは。着物が着たくてたまらない娘に読ませてみよう...

桜庭作品一冊目。題名のわりにふんわりとした表紙に違和感を感じてつい手に取ってしまいました。そっか主役の女の子の名前だったのか。オンナのいろんな年齢における感受性をうまく切り取っているので、若者でも熟女でも、読んでいて抵抗なく読めるのでは。着物が着たくてたまらない娘に読ませてみようと思います。

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2009/10/04

私は、ジュニアノベル時代の桜庭一樹を知らない。年季の入った読者からしたら、いわばにわか読者ということになるのだろうか。それでも、「少女には向かない〜」「砂糖菓子〜」などは読みおえた。そののち直木賞以降の書き下ろし作品を経て出した桜庭一樹の印象は、「少女の人」だ。繊細で臆病なくせ残...

私は、ジュニアノベル時代の桜庭一樹を知らない。年季の入った読者からしたら、いわばにわか読者ということになるのだろうか。それでも、「少女には向かない〜」「砂糖菓子〜」などは読みおえた。そののち直木賞以降の書き下ろし作品を経て出した桜庭一樹の印象は、「少女の人」だ。繊細で臆病なくせ残酷で傲慢で、確かに遠い昔、自分の中にも生きていた。だから読んでいて、こんなにもごりごりと心身を削られる。当時の自分を思い出して、奥深くに埋めていたつもりのものを掘り返され、あいたたた、と顔をしかめさせられる。 それを踏まえて、この本を手に取った。また磨り減らされるぞ、とも思った。 しかし「荒野」は、読みはじめからふわふわとしているのだ。中学一年生。気になる男の子。恋愛小説家でやもめでモテモテの父の周りは少々不穏であるものの、この父親だって女性は振り回しても大切な僕の「黒猫ちゃん」である荒野に関しては愛情を注ぐ。とにかく私が感じていた、「桜庭少女のぐらぐら揺れる不安定さ、薄暗さ」が、荒野には感じられないのだ。周りの人に愛され、迷い悩みながらも成長していく荒野。読んでいて時折感じるこそばゆさは、元々ジュニアノベルとして発行されていたと知って納得。ほほえましくもあり照れくさくもあり、金魚の帯止めだとか、水たまりをはずんで飛び越えるような少女の姿は、とうに大人になってしまった身には眩しすぎる。だがこの荒野も、他の桜庭一樹の少女の例に漏れず、そっと、だがしっかりと私の身を削っていった。 桜庭一樹は「少女の人」だ。 次はどんな少女が届くのか、そうしてどんなふうに削られるのか。それを楽しみにさえし始めた自分はMであると思う。

Posted byブクログ