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荒野 の商品レビュー

3.9

223件のお客様レビュー

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2011/02/28

心の奥の奥から優しいふんわりとした匂いと共になにかを連れてくる感じの話。ああ…あの頃はそうだったね。 可愛らしい女の子の大人に目覚めていく話かな 

Posted byブクログ

2011/02/03

やはり良い。 女の濃密な匂いの中に育った荒野。 ずっと、むわあっとこゆくて甘ったるい匂いがしているような小説だった。それは「パパの女の人」たちで奈々子さんで蓉子さんで、江利華で麻子。でもあまり荒野の「おんな」の匂いはしなかった。 荒野はおとなと言ったけれど確かに緩やかに変化するけ...

やはり良い。 女の濃密な匂いの中に育った荒野。 ずっと、むわあっとこゆくて甘ったるい匂いがしているような小説だった。それは「パパの女の人」たちで奈々子さんで蓉子さんで、江利華で麻子。でもあまり荒野の「おんな」の匂いはしなかった。 荒野はおとなと言ったけれど確かに緩やかに変化するけれど、確かにおとなにはなったのだけれど、やっぱり変わらないものは変わらなくて、それがたまらなくいじらしくあいらしい。 おんなのにおいがしないのはきっと「おとな」になったばかりだからかなあと思う。 個人的には阿木くんとの一件がすき。砂糖菓子の人魚と男の子の話を思い出した。青春時代の、暗く鬱々と、ある意味おんなと同じようにねっとりとした少年の熱が胸をぐしゃぐしゃにする。

Posted byブクログ

2011/01/24

こどもはまっすぐ育つわけじゃない。 時には痛々しく感じながら、訳のわからない感情に振り回されながら、 気付いたら、大人になってる、そんな感じ。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-390.html

Posted byブクログ

2011/01/17

少女が女性へと変化していく様子が隠すことなく書かれています 子供でもなく大人でもない …そんなもどかしい思いがひしひしと伝わってきました 個人的に悠也と絵里華が気に入ってますwww

Posted byブクログ

2011/01/04

少女漫画のような展開で、キュンとさせられました。 そこに家族の問題を絡ませてくるところが、桜庭さんだなあ、とおもいました。 ほんわかと切ない恋愛小説でした。

Posted byブクログ

2010/11/22

これはきゅんきゅんきた!! 荒野ちゃんかわいい!!桜井さんの書く女の子はみんなかわいい。 変わっていくのも悪くないなあと思うけれど、実際に変化を受け入れることはそう簡単なことじゃない。

Posted byブクログ

2010/11/04

タイトルと装丁の雰囲気から、勝手にハードボイルドな内容の小説だと思っていた…。 内容は蜻蛉のような色男小説家を父に持つ荒野が、12歳から16歳まで、様々なことを学びながら女になっていく、ほわっとした牛皮に包まれた餡子と食べるラー油みたいな味わいの内容。 登場人物のキャラがわかりや...

タイトルと装丁の雰囲気から、勝手にハードボイルドな内容の小説だと思っていた…。 内容は蜻蛉のような色男小説家を父に持つ荒野が、12歳から16歳まで、様々なことを学びながら女になっていく、ほわっとした牛皮に包まれた餡子と食べるラー油みたいな味わいの内容。 登場人物のキャラがわかりやすくて、すぐ脳内でイメージできた。 時折荒野の台詞がかわいくて面白かったが、全体的にはぼやっとした内容で、変なリアルさはあるけど、後半少し飽きた。文章がさらっと読めすぎて。

Posted byブクログ

2010/10/26

かわいい! この一言につきる! 恋愛小説、というよりもっとふわふわしたかわいいくて残酷なもの

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2010/10/18

山野内荒野、十二歳。恋愛小説家の父と暮らす少女に、新しい家族がやってきた。“恋”とは、“好き”とは? 感動の直木賞受賞第一作(アマゾンより) 新しい制服に身を包み、中学校生活を始めんとする、黒髪の眼鏡少女・荒野。 通学電車の中で彼女を救った少年・悠也。 ボーイ・ミーツ・...

山野内荒野、十二歳。恋愛小説家の父と暮らす少女に、新しい家族がやってきた。“恋”とは、“好き”とは? 感動の直木賞受賞第一作(アマゾンより) 新しい制服に身を包み、中学校生活を始めんとする、黒髪の眼鏡少女・荒野。 通学電車の中で彼女を救った少年・悠也。 ボーイ・ミーツ・ガールとくれば、もう恋愛街道まっしぐら!な話になりそうなものですが、そこで「恋ってなに!?」と立ち止まっちゃうのが山之内荒野という少女なのです。 恋愛体質な小説家(私すんごく某恋愛小説家Wさんをイメージしちゃうんですけどー!)を父に持ち、父の愛人からいわれのない敵視を受け続けた荒野。 恋に少し臆病なのかな?と思ったりしましたが、そういうわけではなさそうでしたね。 ただただ恋というものを、真面目に真正面から考えているみたい。 ハーフブラザーとなった悠也への想いも、ひとつひとつゆっくりと階段を上って行くように、人に慣れない猫が、だんだんと手を差し伸べる人に近づいてゆくように、自然に自然に積み重なってゆく流れが大変好ましかったです。 12歳、大人以前から、16歳、「おかえり」と人を迎える〈女〉というものになった荒野。 彼女が幼き日々に別れを告げるまでの、これは長い道のりの物語です。 前作「私の男」とはがらりと変わった、けれどやはり桜庭さんらしい一冊になっています。 同年代の子はドキドキしながら、ちょっと年上の方はうふふと微笑みながら、ページをめくる事になるでしょう。

Posted byブクログ

2010/10/02

荒野がとにかく可愛い。鈍すぎるところも可愛い。 みんな子どもから大人になっていくんだなぁ。私もそうなんだろうなぁ。悠也も凄く好き。とにかく美しい少年少女だちばかり。作家のお父さんも好き。私の中の作家さんのイメージってこんな感じ。

Posted byブクログ