1,800円以上の注文で送料無料

荒野 の商品レビュー

3.9

223件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    85

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2011/05/07

2011/5/5 県立図書館より 2011/5/6 読了 飽きることなく読めた作品。桜庭さんの本を読んだのは初めて。前から読みたいと思ってた著者だった。 内容、作風的にはじめじめとした、青春!爽やか!からかけ離れた作品。 そのかわり、登場人物の性格、思考、感情が冷静に読み取...

2011/5/5 県立図書館より 2011/5/6 読了 飽きることなく読めた作品。桜庭さんの本を読んだのは初めて。前から読みたいと思ってた著者だった。 内容、作風的にはじめじめとした、青春!爽やか!からかけ離れた作品。 そのかわり、登場人物の性格、思考、感情が冷静に読み取れる文章を綴っていた。 どの人物もある意味特徴的な個性を持っていて、まぁ現実にはいないだろうなという人たちばかりだった。 でも、それは文章がかなり誇張して書いてあったから?この個性を薄めたら、意外にその辺りにいるような人たちなのだろうか。 これは、この本あるいは桜庭さんの文章に限らず小説に共通することなのだろうか…。本にでてくる人物に私は憧れや尊敬という感情を良く持つ。これは、その個性的な人間であるという事実に何かしらのコンプレックスを抱いてるのかもしれない。 しかし、文章のなかで登場人物の考え、感情が文字として現れている『小説』という媒体では、個性が見えるのは当然ではないだろうか。 さらに、それを私は客観的に見ることで彼、あるいは彼女がどのような人間であるのかを理解しようとする。これにより、彼らに個性が産み出されるのは当然のことなのかもしれない。 と、まぁ本題からはずれたわけだか、この本は盛り上がりに欠ける。しかし、終始荒野について描かれた作品であり、彼女の心の機微が深く捕らえられるいい作品であると思う。 ある人間を知ることのできる小説。

Posted byブクログ

2011/05/06

荒野という少女の、中一から高三までの多感な時期を綴る。 直木賞第一作ということで期待してたんだけど期待しすぎたかなあ。 ああいうノリはライトノベルなんだろうか。途中で飽きる。オタ乙女的なところで冷めてしまう。 赤朽葉家のように濃く凝縮されたものを次はいつ書いてくれるのかなあ。

Posted byブクログ

2011/05/02

とてもおもしろかった 明るいのか暗いのかよくわからんかったけど みずみずしい若さ おとことおんな 成長 かわりゆく景色 ハングリーアート

Posted byブクログ

2011/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これは、とある少女の成長の記録。 もういない母と、作家の父、優しくてカッコイイ家政婦さん。 そんな、少し寂しいけれど穏やかな日常は、突然の父の再婚で音をたてて崩れていく。 新しい家族、義母は女としての色を持った儚くて強い未亡人。そしてその連れ子は、同級生……それも、好意を寄せていた少年だった。 変わっていく環境の中で戸惑いながらも主人公、荒野は少しづつ大人になっていく--そんなお話です。 家族が再婚したとき、新しい母に対して抱く"本当のお母さんじゃないくせに!"という反発や、実父と義母の間にできた赤ちゃんを見て、半分しか血の繋がっていない妹に抱く荒野の感情がすごくすごく心に沁みる。 自分で経験したことのないエピソードなのになぜかとても共感できて、痛い。 また主人公の荒野だけではなく、義母の連れ子の少年の感情の表現もとても良い。 大人になりかけている少年少女の話ってどうしてこんなに胸が痛くなるんだろうってくらい笑 一つ一つのエピソードはあまり普通の人は経験したことはないことかもしれないけれど、それによって感じる主人公の気持ちはきっと誰にでも共感できる部分があると思うので、本当にお勧めできる作品です!

Posted byブクログ

2011/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文庫本で読んでます。息子と同年代の主人公の話だから読んでみようとタイトルだけで読みだしたら、主人公は女の子!? 途中仕入れた情報で、えっ作者も女性なの!?と2度びっくりしながら2巻まで読了。さて、最終巻でどうなりますやら。 内容は、少女マンガかアニメの世界だね。かなりジブリ的な香りがプンプン。父親、家政婦、義母、男の子、誰もがジブリ作品の誰かっぽい感じがするのは気のせいか。 ==読了== 3巻の展開が急で、既存の1,2巻と違ってて、それはそれで面白かった。登場人物がみな暖かく描かれているのは好感。その分、ずっとゆるゆるのまんまの展開だけど。人に薦めるほどの内容ではないし、続けてこの作者の本を手にしたいとは思えなかった。

Posted byブクログ

2011/03/23

荒野や男の子のまっすぐな気持ちにキュンっときました。 でも、大人が妄想して書いたという感じで、自分を振り返ってしっくりとは来なかったです。 しかも、12歳の体が大人に成長していく様子の書き方がエロくて気持ち悪かったです。

Posted byブクログ

2011/03/22

私にもこんな日々があったのかな?あったよねー。 なんて思いながら、懐かしい感覚で読み進すんでいました。 ガイドブックでしか知らない四季折々の北鎌倉の色を想像し、 素直で純粋な主人公「荒野」の世界に入って、楽しめました。 この物語に登場する男子もカッコイイ!!

Posted byブクログ

2011/03/14

さわやかな青春小説で荒野の恋の物語でもあるが、それよりも義母の容子さんとの関係を育む?(適切な表現が思いつかない)様子の方が桜庭さんが本領発揮しているように思った。

Posted byブクログ

2011/03/07

恋愛小説家の父をもつ山野内荒野。ようやく恋のしっぽをつかまえた。人がやってきては去っていき、またやってくる鎌倉の家。うつろい行く季節の中で、少女は大人になっていく。(amazonより抜粋)

Posted byブクログ

2011/03/01

子どもから大人へ。少女から女へ。 ときどきどろっとしたものが見えそうなんだけど、おおむねその一歩手前まで。面白かったです。 文体も、語り口も、乙女っぽくて面白い。 むかしむかし、私が少女だったときに読んだ「クララ白書」「アグネス白書」あたりを思い出しました。懐かしい雰囲気。

Posted byブクログ