荒野 の商品レビュー
鎌倉を舞台に、一人の中学生、荒野(こうや)が少女から大人になっていく物語。 思春期の間は、自分の身体・恋愛・家族の中での自分の位置付けなんかが いちいち気になって、いちいち翻弄され騒いでいたなぁと 思い出しました。おとなになるとすっかり忘れてしまうものなんですね。 荒野もそん...
鎌倉を舞台に、一人の中学生、荒野(こうや)が少女から大人になっていく物語。 思春期の間は、自分の身体・恋愛・家族の中での自分の位置付けなんかが いちいち気になって、いちいち翻弄され騒いでいたなぁと 思い出しました。おとなになるとすっかり忘れてしまうものなんですね。 荒野もそんなごく普通の少女ですが、そんないろいろな思春期の「ゆらぎ」に 背伸びもせず、背きもせず、丁寧に、大切におとなの階段をのぼってゆきます。 すでにおとなになってしまった自身にとって、この本は正直、 過ぎ去りし若かりし頃を甘酸っぱくありありと思い出すもの、 これから思春期の女の子がいたらぜひ手渡したいなぁと思うもので、 それ以上でも、それ以下でもありません。 ですがやはり桜庭さんの書く、大人になる前の少女は、誰よりも リアルで、可愛くて、切なくて、危なげで、いいです。 レモンの匂いが香ってくるよう。若返る感じがします(笑) そして荒野の父親の 「日々、ときめくというのは素敵なことなんだ、 大人という生き物は、そう、ときめかないし、そうなってからのほうが 人生は長い」という言葉に、なんとなくハッとさせられました。
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子どものいない私に、娘の成長はまったくわからない。娘から女性へ成長していく「荒野」のものがたり。 女性はわかんないなぁ…って。でも、なにか懐かしさを感じた。
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キュンキュンしました。荒野の成長に頑張れと応援したくなる作品です。思春期の少女の等身大、素敵な作品でした。
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何だか懐かしくなる少女の成長物語。こんなに可愛い10代じゃなかったけど、こんな考えしてたような。 なんていえば分からないけど『私の男』の関係性と表裏になってる?印象を受けた。 おおざっぱなご飯をつくる奈々子さんが好き。
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桜庭一樹は少女を書くのが非常に上手いなぁと改めて。 そして女を描くのが上手。 少女から女へのステップアップの道は、緩慢だが確実だ。 ある日がらりと女になんてなれなくて、時間をかけて確実に女となっていく。
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中学から高校生に成長する女の子「荒野」。息子しかいない小生には女の子が家に一緒に住んでいるなんてきっと落ち着かないだろうな~
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うーん。なんだろうなぁ。 女の子の青春を描いたいい話なんだけど、 いまいち感動に結びつかなかった。 桜庭さんへの期待とかハードルあげすぎちゃった人には、 長いだけって思われても仕方ないかも。
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2011.09.01-2011.09.05 自分の青春時代はこんなに輝いていなかったけど、懐かしさを感じる爽やかさ。北鎌倉や鎌倉にも行きたくなった。
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山野内荒野の12歳から16歳、少女の最も多感な時期を追う物語。 荒野の父は、情操教育には良くないと言われるが、恋愛モノを書く売れっ子小説家。蜻蛉のようにいろんな女性の間をうつろっていた父がある日、再婚すると義母と義兄弟を連れて来た。 変化する、男子女子の関係,身体,友達と...
山野内荒野の12歳から16歳、少女の最も多感な時期を追う物語。 荒野の父は、情操教育には良くないと言われるが、恋愛モノを書く売れっ子小説家。蜻蛉のようにいろんな女性の間をうつろっていた父がある日、再婚すると義母と義兄弟を連れて来た。 変化する、男子女子の関係,身体,友達との会話、そういったものに戸惑いつつも少しずつ馴染んでいく荒野は、あの日の自分だと思った。 桜庭さんは、女性を描くのがうまいんだよなあ。
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少女を描くと絶品だなあ。 少女の親である小説家の奔放さが起伏となり、少女の成長過程を一緒に辿ることによって、小説の世界に浸ることができる。
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