家族ゲーム の商品レビュー
◼️所感 自分は禅に関心があるので、目的や結果重視の社会的な大人の生き方と今を感じ取る禅的な子供の生き方の違いに焦点が向かいがち。 この本では高校生の兄(慎一)が大人の世界と子供の世界の狭間を生きる葛藤が感じられる。 兄の慎一は幼少の頃から良い子として優等生として振る舞うこと...
◼️所感 自分は禅に関心があるので、目的や結果重視の社会的な大人の生き方と今を感じ取る禅的な子供の生き方の違いに焦点が向かいがち。 この本では高校生の兄(慎一)が大人の世界と子供の世界の狭間を生きる葛藤が感じられる。 兄の慎一は幼少の頃から良い子として優等生として振る舞うことを暗に強いられており、子供としての感性を抑え込まれて育っていた(わがままを言うことができず、滑り台を思いっきり滑ることさえも出来ないでいた。) そんな調子で進学校まで進んだが、最近覚える違和感から前に進めなくなってしまう。(結局不登校になってしまった。) 以下のフレーズが特に印象的。 "ぼくはその気味悪い色を眺めながら、最近感じている二つの相反する気分を味わっていた。それは、一つことがすめば次のことへ、駆け足で進むよう強いられる生活への消耗感。同時に、それから乗り遅れることへの不安感。" 思うところは、、 禅的に生きるために目的重視の生き方はやめよう、今を大切にしていこう、というほど単純な話ではなかったことを思い出した。そうありたいと思っても現実はそこから乗り遅れることの不安感もついて回るので、この不安感に対しても対処しなければならない。特に子供は自分も周りも日々変化していくので、この不安感から逃れるのは難しく、前に進むしかないと感じるようになる。禅的な生き方はある程度大人になって安定してからじゃないと難しいのかもしれない。
Posted by
ドラマが好きだったので、たまたま本屋さんで見つけて購入 先に原作を読んでいたら感想が違っていたかもしれないが、設定は合っているがドラマと全然別物で驚いた。
Posted by
この本は、大学近くの古本屋で「人生の迷子たちへ」とメッセージがつけられた中身はわからない本の3冊セットのうちの1つだった。 まずこの本はページが少ないし余白も多いのでさらっと読める点が良い。 さて、内容についての感想に入る。 この本を読み終えてまず、私もこの本を、人生に迷っ...
この本は、大学近くの古本屋で「人生の迷子たちへ」とメッセージがつけられた中身はわからない本の3冊セットのうちの1つだった。 まずこの本はページが少ないし余白も多いのでさらっと読める点が良い。 さて、内容についての感想に入る。 この本を読み終えてまず、私もこの本を、人生に迷っている人におすすめしたいと思った。 本についていたポップにはさらに続きがある ー「明日からどう生きよう…」と思った事がある 人はなおさら面白く読める3冊。あったかいのもあるし、ヒェッというやつもある。そりゃ人生様々だしな。ー と。 古本屋でこれを手に取った時期は、なんか色々うまくいかないなと躓いていた頃だった。 この本はそれに似たうまくいかなさがたくさん書かれていた。 面白いほどにうまくいくいっていない家族がテーマだし、悪質すぎるいじめ、今ではあり得ない体罰、優等生が落ちこぼれていく様… 文字にすると驚くほど暗いテーマばかりなのに、(世の中に溢れている悲劇と比べたら)不思議とこの小説はさほど暗い雰囲気はない(後味はあんまり良くない) それはきっとどこの家族もこれに似た暗さや歪みを抱えているからではないかと思う。 表面上ではわからないけど、知ってしまったら思わずツッコミたくなるような、”よくない事“がリアルに書かれていた よくない事は思わず隠したくなるし、できれば自分の人生の中に入れたくない と無意識のうちに思っていたが、それがここまでリアルに、オープンに書かれた小説を読んで、(しかもあのポップ付きの)よくない事、うまくいかない事も含めて人生なんだと。 人生に迷っているわけでも躓いているわけでもなく、ただ人生を進んでいるだけだと 気が楽になった。 きっと別のタイミングで別の形でこの本を読んでいたらこんなに面白いとは思わなかっただろう 良い本に出会えました
Posted by
かなり前に読んだことがありましたが、久しぶりに読み返してみました。 いじめ、体罰、不登校と問題だらけの家族、やっと普通の生活に戻るのかと思いきや、何一つ解決せずに話が進むところに引き込まれました。 ちょっと大袈裟かなとも感じますが、読み応えあります。
Posted by
まあ 面白いオチはないなという感想。 一昔前の 嫌〜な家族や人間のリアル という感じで、人や家族は簡単には変えられないものなのだなと思った。 ただひたすらそれを見せられて、救いのないまま終わってゆく。 そういうダークなじっとりとした雰囲気が好きなら多少は楽しめるかも。
Posted by
なんか色々カオスでした。弟は自閉症スペクトラム?常同行動、吃音、薄笑い。そこに引き込まれました。古い小説なのに、今も全く変わってない不登校問題(うちも例にもれず)、当時は登校拒否。この時代には珍しく、不登校児を無理しゃり登校させないところが時代的に違和感。 この母親は心配症の割に...
なんか色々カオスでした。弟は自閉症スペクトラム?常同行動、吃音、薄笑い。そこに引き込まれました。古い小説なのに、今も全く変わってない不登校問題(うちも例にもれず)、当時は登校拒否。この時代には珍しく、不登校児を無理しゃり登校させないところが時代的に違和感。 この母親は心配症の割に諦めの中にも他力本願な所がある所がそうさせているように思いました。夫がダメなら家庭教師に依存。。。夫も酒に溺れてどうかしてるし母親がそうなるのも必然といえば必然。家庭教師の暴力を容認してるのはそれでも藁をも縋る思いなのでしょうかね。 弟の成績があがれば不登校になる兄に態度を変える。『私のために学校行って』は本性みたり。子育ても自分の不安や自分の見栄など全部自分の為。毒親もいいとこだと思います。 家庭教師は、荒療治でしたが若いのに一家の家族ゲームを見抜いてましたね。 おとうとがやられている様子を窓の外から冷静に観察しているとこなんか初めから闇でしたしね。。。兄として気持ちが欠如してるし母と同じで自分本位ですよね。 弟が最後に自分で考えて自分で答えを出して 父に言えたところは鳥肌、感動でした。 子どもを急かさずに待ちに待って子どもに決断させることは大切だなと思いました。子の決断に対し責任を負わせる勇気を母が持つことが大切。 (私の課題でもあるかな) 色々書いてしまいましたけど、自分自身不登校の子を持つ母ということもあり感じるところが多々あり、この母親と自分の悲しい共通点も見せられ今後の思春期の子育てにいきたい、反面教師として活かせていけたらと思うのでありました。
Posted by
81年の作品。初読。あんなに映像化されていたのに映画もドラマも一度も観ていない。 物語は、成績が悪くいじめられっ子の弟に破天荒な家庭教師がつくことから始まる。一家は団地住まいの4人家族(父、母、ぼく、弟)。ぼくは優等生だが心に闇を抱える。 何故こんなに映像化されたのだろう? ...
81年の作品。初読。あんなに映像化されていたのに映画もドラマも一度も観ていない。 物語は、成績が悪くいじめられっ子の弟に破天荒な家庭教師がつくことから始まる。一家は団地住まいの4人家族(父、母、ぼく、弟)。ぼくは優等生だが心に闇を抱える。 何故こんなに映像化されたのだろう? 81年当時は受験戦争と言われる一方で、中高が荒れていた時代。「なめ猫」ステッカーが売れ、金八先生で「腐ったミカン」問題があり、まだまだ「不良」にスポットライトが当たっていた。イジメもそれほど社会問題化していなかったし、引きこもりが注目されるのはもっと後だ。そんな中、弟、母、ぼくの切り取り方が斬新だったのではないだろうか。 発達障害気味でクラスで虐められる弟と過保護だけど息子の心情等には無関心な母親との関係はリアル、優等生のぼくが陰で万引きや暴力に走る様もこの後テンプレ化した気がする。 3名が繊細に捉えられているのに比べ、学歴コンプレックスを持つ父親は、昼間は仕事に明け暮れ、帰宅後は酒に溺れる。家族の言うことは全く聞く耳持たず、、、といった昔からの下層階級のオヤジといった描写で、おざなり感が強い。中年オヤジは可哀想だなぁ。 読後感は非常に悪い。家庭教師の登場が一時この家庭に変化をもたらすが、結局何も変わらない(むしろ悪くなった)からである。作者はこの家族関係の提示だけが目的で、解決は意図していないからかも知れない。映像作品では(観てないけれども)松田優作や長渕剛、櫻井翔といった家庭教師役が注目を集めていた気がするが(違ってたらゴメン)、家庭教師は何もできなかったトリックスター。主役はあくまでも「ぼく」と家族である。
Posted by
図書館で棚眺めてたらたまたま見つけて、10年近く前にドラマで櫻井翔がやっていたなぁと思いながら読んでみた。 なんか結構酷評が多くてびっくりした。 個人的には、その年代の教育方針(暴力容認)とか、父親母親の言動って子どもたちの思考歪めたり可能性狭めたりするよなぁって考えさせられる...
図書館で棚眺めてたらたまたま見つけて、10年近く前にドラマで櫻井翔がやっていたなぁと思いながら読んでみた。 なんか結構酷評が多くてびっくりした。 個人的には、その年代の教育方針(暴力容認)とか、父親母親の言動って子どもたちの思考歪めたり可能性狭めたりするよなぁって考えさせられることが多かったから面白かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古本だったので表紙に長渕剛演じる吉本と茂之のやり取りが載ってる。その劇中画のインパクトが凄い。まぁ自分は櫻井くんのやつしか見てないけど。あのドラマだと吉本という人物が結構掘り下げられてたけど、原作は違うみたい。原作は慎一視点。吉本は改めて慎一の、家族の何とも言えない現状を浮き彫りにする役割。なんだろう。悲しくなってくるというか、つらいというか…なんかそういう読後感。希望は湧いてこない。外は見ず、内へ内へ。高橋源一郎さんの文学的解説が面白い。
Posted by
1980年代に書かれた小説なので、 言葉だけでなく 暴力で従わせようとする教育や、 学力主義なところはとても時代を感じました。 昔のことを知るにはいい機会でした。 特別気付きになる内容ではなかったのと 最後まで何を伝えたかったのかよくわからず...。 あまり好みの作品ではありま...
1980年代に書かれた小説なので、 言葉だけでなく 暴力で従わせようとする教育や、 学力主義なところはとても時代を感じました。 昔のことを知るにはいい機会でした。 特別気付きになる内容ではなかったのと 最後まで何を伝えたかったのかよくわからず...。 あまり好みの作品ではありませんでした。 弟は今でいう発達障害、知的障害があるのかな? 福祉の力を借りて伸び伸びと生きていけるといいなと思いました。
Posted by
