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家族ゲーム の商品レビュー

2.7

86件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2021/02/01

ドラマを観て、原作に興味を持って購入。 展開がなく、盛り上がりにかける。 ドラマの方が面白かったと感じる。 期待していただけに、少し物足りなかった。

Posted byブクログ

2020/12/11

映画を1月前にみたばかり。おもしろかったので原作も読んでみた。 本は兄の独白形式で進み、映画とは違った淡々としたトーンになっている。すばる文学賞だけあって、情景描写が純文学だなあという感じに気負っている部分もあり、そこが一歩ひいたシニカルな空気が漂う。 映画では兄はかすんでし...

映画を1月前にみたばかり。おもしろかったので原作も読んでみた。 本は兄の独白形式で進み、映画とは違った淡々としたトーンになっている。すばる文学賞だけあって、情景描写が純文学だなあという感じに気負っている部分もあり、そこが一歩ひいたシニカルな空気が漂う。 映画では兄はかすんでしまっているが、父母が常に兄弟を比較し、兄は優秀で褒められてよかったのかと思いきや、兄自身は褒められるためにいい子を演じるのに疲れてしまっている。そこが映画より強く伝わってくる。 映画でも兄がFM雑誌にエアチェックする曲をマーカーで色をつける場面が出て、時代感がなつかしかったが、本でも同様の箇所があった。 家庭教師が去るとまた元通り、家庭教師が最後に持つ虚無感みたいなもの、これも淡々と感じる。映画は最大に原作の空気を増幅できたんだなあ、と感じた。 昭和56年第5回すばる文学賞受賞作品。 著者の本間氏は昭和23年生まれ。受賞時33歳。検索では著作は他には「カタルシス」という1冊しかないようなのだが、どうしたのかな。 読んだのは単行本1982.1.10第1刷 1983.10.25第3刷 図書館

Posted byブクログ

2020/10/21

1981年のすばる文学賞。何かありそうで何もなく、全然理解できなかった。高橋源一郎氏の解説でも全く気付きを得られなかった。リズム?全く感じなかった。気持ち悪い変拍子とは言えなくもないが。でも当時はこれが映画にもなるくらい、熱い「青春小説」と受け止められたのか。この文学性を味わえる...

1981年のすばる文学賞。何かありそうで何もなく、全然理解できなかった。高橋源一郎氏の解説でも全く気付きを得られなかった。リズム?全く感じなかった。気持ち悪い変拍子とは言えなくもないが。でも当時はこれが映画にもなるくらい、熱い「青春小説」と受け止められたのか。この文学性を味わえる読解力が身につく日は自分には来ないだろう。

Posted byブクログ

2020/05/26

できの良い兄と悪い弟、そして弟につけられた破天荒な家庭教師のお話 何度もドラマ化や映画化しているだけあって、僕が子供の頃からの共通の社会的問題が取り扱われている 松田優作、鹿賀丈史、長渕剛、櫻井翔 多少の演出の差こそあれ、「見せかけの家族」という描かれているものは同じ 学校の成績...

できの良い兄と悪い弟、そして弟につけられた破天荒な家庭教師のお話 何度もドラマ化や映画化しているだけあって、僕が子供の頃からの共通の社会的問題が取り扱われている 松田優作、鹿賀丈史、長渕剛、櫻井翔 多少の演出の差こそあれ、「見せかけの家族」という描かれているものは同じ 学校の成績は何のためか?学歴は何のために必要か?親の役割とは? 当時の言葉で言うなら、受験戦争、学歴偏重主義、いじめ問題、家庭内暴力、体罰、核家族化とかかね 「家族ゲーム」というタイトルは、家族はそれぞれが役割を演じているゲームのようなものというメッセージなんだろうなぁ 父親は外で働いて稼ぐ、子供には厳しく 母親は子供の味方で、先回りして子供の代弁者 子供は親に従順で勉学に励むべし というステレオタイプな社会的役割 慎一のバトンタッチの変貌ぶりはそういう事なんだろうね 吉本は茂之に勉強を教えようとしたわけではなく、「生き方」を教えようとした だけど、成績は上がったものの、生き方は変えられなかった そこが両親の認識とのズレ 吉本の言葉で、それを一番表していると思ったのが以下のセリフ 弟が出来が悪いと言った親に対し 「あんまりそんなこと言わないで下さい。とくに本人の前では。それに、学校の勉強なんて、頭の良し悪しとは無関係ですから」 自分が三流大学の3留中というのもあっての言葉なんだろうけど その後の茂之を見て、成績は上がっても本質は変わっていないというのがよくわかる 吉本は慎一にとって、「自由な生き方」を提示した存在 この後の慎一がどうなったのか、気になるな 文章は、最初かなり読みにくかった 読点がやたら多い 吉本の江戸っ子口調と読点の間の多さが人物像とマッチしない でも、解説を読んで、それは各登場人物のリズムなんだと書かれてあって、さもありなんとも思った

Posted byブクログ

2019/08/21

前に買ってあったが確か途中挫折してしまった気がする‥ 時代の流れか、今の時代ではあり得ない話しかな? 弟くん、多分今の時代であれば施設か病院で相談を受けるのが先だと思う。

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2018/11/17
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感想としてはつまらない、読んだ時間がもったいない、の二言。あと人におすすめできない。 図書館でタイトルとあらすじに惹かれて借りて読んでみたけど、つまらなかった。 文もへんなところで区切ったり、たまに時系列わかりにくいところとかがあってへたくそ。なんで賞を受賞できたのかわからない。 家庭教師が体育会系だっていう設定があまり活かしきれてなくて、ただウジウジする弟に活を入れるために今で言う体罰的指導をするだけでおわり、最終的に弟が高校受かったらそれで家庭教師はおわり。 作者が書かれた時代等を考慮すると、今の体罰等に敏感な世の中とのギャップがあるのは仕方ないと思うのでここらへんはわりとスルーできる。 あとは個人的に弟の描写がとにかく気持ち悪い。 唾をとばす、よだれを垂らす、薄笑いを浮かべる、口元を袖で拭う、奇声を上げる、自分の気持ちの代弁等を母にやらせる。 読んでて気分悪くなった。 生理的に無理だとおもった。 というか、家庭教師がその弟に体罰的指導する前に、弟へ根本的な治療やカウンセリングが必要だったとおもう。 それで成績が良くなるのはよくわからない。 それでも結末がどうなるのか気になって読んだけど、結局語り手のぼくが堕ちきった、とか両親のプレッシャーがかかって非行に走りまくる、とかなくて消化不良なかんじでおわり。 弟は高校受かったのに、結局浪人して別の高校入り直すとか言い出し、それに満足する父。 登場人物全員気持ち悪い。

Posted byブクログ

2018/03/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古本屋で眺めてたら目に入った 連続ドラマを見た事があった 頁数がそんなに多くない という3点から購入 ドラマの記憶はほぼ無い 【読みやすさ】 ここ数年特に活字が苦手ですぐに読まなくなって放置する傾向があったが、スルスルと読めて最後は気づいたら終わっていたと言えるくらい読みやすかった 【お話】 明確な回答が得られるわけではないが「家族って影響し合ってるな」と思う部分が後半に入ってくると多々あって「家族全員お互いに寄り添うつもりが無いんだな、だから家族ではなくてゲームなのかな」と思ってみたり 吉本さんが結局何者なのか、それは物語の中でさほど重要ではないんだろうな 確かに吉本が何者なのか分からないというモヤモヤはそんな残ってない でもそういう後ろの設定隅々まで気になる人は気になるかも ドラマでは、そういった部分をオリジナルで描いていたような記憶があるので、またドラマも借りて原作との違いを楽しみながら見直したいなと思った

Posted byブクログ

2017/11/02

一生懸命家族に向き合おうとする家庭教師の話。ただし、その家族に対する、状況や設定があまり良く説明されておらず、わからないため 今ひとつ感情移入出来なかった。

Posted byブクログ

2017/09/03

家族が録画した櫻井翔主演ドラマをちら見したら、本書が読みたくなった。83年に松田優作主演映画の方が印象深いが、中高生だった自分にはどストライク過ぎて直視できなかったものだ。なので、懐かしさからの読了と言えよう。物語は兄の眼を通して語られる。原作を初めて読んだが、映画・TVの印象か...

家族が録画した櫻井翔主演ドラマをちら見したら、本書が読みたくなった。83年に松田優作主演映画の方が印象深いが、中高生だった自分にはどストライク過ぎて直視できなかったものだ。なので、懐かしさからの読了と言えよう。物語は兄の眼を通して語られる。原作を初めて読んだが、映画・TVの印象からすると、だいぶ大人しい感じがする。原作を基に、あれだけの作品に仕上げた森田監督の腕の凄さを再認識した。

Posted byブクログ

2017/08/19

限りなく星三つに近い二つ。海と老人で嫌というほど痛感したことだが、とにかく情景描写に堪え性がない。すぐ飽きてしまう。脳の回路が文字を映像化しない。これは問題だと分かっていてもどうしようもない。解説が高橋源一郎なのは興味深かった。会話→風景→会話→風景で進む、いわゆるリズムの不明瞭...

限りなく星三つに近い二つ。海と老人で嫌というほど痛感したことだが、とにかく情景描写に堪え性がない。すぐ飽きてしまう。脳の回路が文字を映像化しない。これは問題だと分かっていてもどうしようもない。解説が高橋源一郎なのは興味深かった。会話→風景→会話→風景で進む、いわゆるリズムの不明瞭な小説というか、リズムという観点で話をすれば、不明瞭と言うよりは寧ろポリリズムのような小説だと思う。がしかし、不規則である感じは否めないし、登場人物が家庭教師を除いて全く魅力的ではない。一般的には家庭教師ですら魅力的ではないのだろうけど、粗暴で極端で、なおかつドロップアウト然とした行動パターンが痛快。

Posted byブクログ