街場の現代思想 の商品レビュー
内田樹の街場シリーズの始まりの書。シリーズが展開するにつれ、こなれていったんだろうなぁと思う。内田先生の思想の根は一貫している。
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今年の読書における最大の収穫と言っていいかも。難解な(耳慣れない)言葉が随所に用いられており、読んでいると自分が偉くなったような気にさせられる。教養についても再考するきっかけになりました。文化的教養=暇つぶし…。確かにそうかも。だからこそ、大学=モラトリアムでいられる時間にこそ、...
今年の読書における最大の収穫と言っていいかも。難解な(耳慣れない)言葉が随所に用いられており、読んでいると自分が偉くなったような気にさせられる。教養についても再考するきっかけになりました。文化的教養=暇つぶし…。確かにそうかも。だからこそ、大学=モラトリアムでいられる時間にこそ、多くのことが学べると思う。自分が大学生の時にはそんな自覚はなかったけど、今の大学生にそのことに気づいて欲しい。
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また内田樹。 大学生向けらしくわかりやすい。 論じてる対象は大人になるとジワジワ実感するいろいろのことだから、単純ではないと思うけど、とにかくわかりやすい。 もう、人生に迷ったら内田先生かイトイ先生か斉藤先生だ。 とくに内田先生は面白くて、でもクールで切ない。 納得できることばか...
また内田樹。 大学生向けらしくわかりやすい。 論じてる対象は大人になるとジワジワ実感するいろいろのことだから、単純ではないと思うけど、とにかくわかりやすい。 もう、人生に迷ったら内田先生かイトイ先生か斉藤先生だ。 とくに内田先生は面白くて、でもクールで切ない。 納得できることばかりだけど、クールな視点を知りつつ幻想も要所要所、持ちつづけてこそおとな!と信じる。
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またまた、違った考え方を教えて頂きました。教養って?結婚って?バレンタインって?敬語って?自分が単純に捉えていたものに、スパっと鋭いメスを入れられました。 特にフリーターについては、読んでいてフクザツな気分です。(私自身正社員のみですが)祟りが起こる前に、政治家の皆さんに読んで欲...
またまた、違った考え方を教えて頂きました。教養って?結婚って?バレンタインって?敬語って?自分が単純に捉えていたものに、スパっと鋭いメスを入れられました。 特にフリーターについては、読んでいてフクザツな気分です。(私自身正社員のみですが)祟りが起こる前に、政治家の皆さんに読んで欲しいと思った部分です。
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(以下引用) 質の高い仕事をする人間にはいくつかの種類がある。「面白そうだったから」とか「暇だったから」とか「人生意気に感じたから」というような、どうでもいいような理由で仕事をする人間、普通こういう人間が「質のよい仕事」をする。「対価が高いから」という理由で仕事の質を上げることの...
(以下引用) 質の高い仕事をする人間にはいくつかの種類がある。「面白そうだったから」とか「暇だったから」とか「人生意気に感じたから」というような、どうでもいいような理由で仕事をする人間、普通こういう人間が「質のよい仕事」をする。「対価が高いから」という理由で仕事の質を上げることのできる人間もいる。しかし、それは対価が下がれば、同じ比率で品質が下がるということを意味する。(P.113) 決断というのはなるべくしない方がよいと思います。といいますのは、「決断をしなければならない」というのは「すでに選択肢が限定された状況に追い込まれているということを意味するからです。選択肢が限定された状況に追い込まれないこと。それが「正しい決断をすること」より、ずっと大切なことなのです。(P.117) 君がいま「転職か否かの決断のとき」を迎えているとすると、それはすでに「かなり出遅れている」ということである。状況の方が君の「先手」をとっていいるのである。(P.118) 知的努力というものは、ワニかアナコンダのどっちがいいかという不毛な選択において適切な決断を下すためではなく、「そのような選択にいかに直面しないですむか」に向けて集中されなければいけない。右すればワニ、左すればアナコンダというような分岐点までずるずる引っ張られてゆく人間というのは、それ以前における重要な決断において繰り返し間違いを犯しており、その清算を迫られている、というだけである、(P.119) 熟練の「身の上相談人」というのは、「質問者が聞きたがっている答えを、質問者が気づいていない理由に基づいて告げる」のである。(P.156) 「やり直しがきく」という条件の下では、私たちは、それと知らぬうちに「訂正することを前提にした選択」すなわち「誤った選択」をする傾向にある。(中略)あなたが「結婚してダメだったら離婚してもう一度やり直せばいい」という前提で結婚に立ち向かう場合と、「一度結婚した以上、この人と添い遂げるほかない」という不退転の決意をもって結婚に臨む場合とでは、日常生活における配偶者に対するあなたの言動には毎違いなく有意な差が出る。(P.167) 私たちが自分に課すべき倫理的規範はある意味で簡単なものである。それは社会の全員が「自分みたいな人間」になっても、生きて行けるような人間になることである。そして、「人の身になって」想像力を発揮し、政治的正義を希求する人間の多くは、社会全部が「自分みたいな人間ばかり」になったとき、どんな気分にになるだろうかということを想像したくない。(P.226)
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とてもおもしろい。大学生のなかでも、頭の固い子に、ぜひすすめたい。 敬語を、どうして話すのか。結婚、子育ての何がいいのか…一つ賢くなれる気がします。
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最高に面白い! 日本辺境論が面白かったので、同じ作者で展開したのだけれども、これまた考えさせるところあり、笑わせるところありでのめりこんでしまった。 要は思想論であるが、全く重いところはなく、論は明快。文化資産とは何か、負け犬ってなに?から始まり、その後は一問一答の相談コーナー。...
最高に面白い! 日本辺境論が面白かったので、同じ作者で展開したのだけれども、これまた考えさせるところあり、笑わせるところありでのめりこんでしまった。 要は思想論であるが、全く重いところはなく、論は明快。文化資産とは何か、負け犬ってなに?から始まり、その後は一問一答の相談コーナー。 敬語のありかた、給料が働きよりも安い悩み、結婚について、離婚について、学歴について・・・ これだけ書くと、ただの新聞のお悩み相談コーナーだけど、その切れ味と深さは比較になりません。でも重くならないのがすごい。 タイトルに惑わされす、一読をお勧めします。
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内田本のなかでもかなり秀逸. 下流志向となかなかはります. (僕の理解レベルがこれらの本の対象と近いということやもしれませんが) とにかく何かにつけて当意即妙な答えのできる 内田樹の醍醐味たっぷり. 橋本麻里さんのあとがきも力作でした.
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中村うさぎで「共感と理解の別」を感じた後、「共感も理解も無理やけど、それでもあなたの権利を守る」へ前進。信念なき挑戦は持続しないことを再認識。
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安定の内田樹クォリティ。 わりに一般的な、結婚とか離婚とか育児とか就職と離職とか、そのあたりの話を扱っているのでもあるので、すらっとどうぞな本。 読後2週間くらいたってるので覚えていることをざっくりメモ書きとして。 (間違ってるかも) ・「AかBを選択する」類の決断を追い込ま...
安定の内田樹クォリティ。 わりに一般的な、結婚とか離婚とか育児とか就職と離職とか、そのあたりの話を扱っているのでもあるので、すらっとどうぞな本。 読後2週間くらいたってるので覚えていることをざっくりメモ書きとして。 (間違ってるかも) ・「AかBを選択する」類の決断を追い込まれるということは、 AかB以外の選択肢を失うということ。 「AかB以外」には、その場で選択しないという選択肢も含まれるわけで。 ・最も不快な隣人としての子供。 その不快さに耐える(というか反転して快楽と感じるように自らを騙す)能力こそ。 ・人類史において「葬式」を始めたことの意味。 理解できない他者の声(死者の声までも)を聞き取ってしまう能力こそが ひとを他の生き物から区別する。 但しその「能力」は、 (死者を含むあたりから明らかなように)「他者を理解し得る」ことを意味しない。 ただ一方的に「聞き取る」だけ。(つまり、妄想もとい想像する能力に過ぎない。) ・理解できない他者であることを前提に寄り添い続けることとしての結婚。 (だから、私は彼のことが理解できない、とか、 あいつは俺をわかってくれなかったとか言い出したら何度でも結婚・離婚を繰り返すしかない。 つか育児⇒再生産はできねぇのだという結論) まぁなんて当たり前なことを。さらりっとまとめて、ほぃっと呈示してくる。 安心感。(だけど安心感で先には進めない)
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