街場の現代思想 の商品レビュー
内田樹の出会いの一冊。 「質問に質問をもって返す」 「相談のコツは相談者が既に出している答えを見抜き、(独自の理論によって)動機付けてやること」 が印象に残った。
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この方の本をはじめて読んだ。この方の多種多様な物事の見方や解釈の仕方が面白かった。 WEBで掲載していただけに、カジュアルな文章だけども、だからこそ自分にとっては、読みやすかった。
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メモ ・若い世代に欠けているものは得られた情報や知見をきょう「共有する次元」「自分の知識についての知識」 ・「文化資本」の階層化 ・一億総プチ文化資本家構想 文化資本へのアクセスは文化を資本として利用しようとする発想そのものを懐疑させる。 ・負け犬=文化の担い手 ・敬語という危険...
メモ ・若い世代に欠けているものは得られた情報や知見をきょう「共有する次元」「自分の知識についての知識」 ・「文化資本」の階層化 ・一億総プチ文化資本家構想 文化資本へのアクセスは文化を資本として利用しようとする発想そのものを懐疑させる。 ・負け犬=文化の担い手 ・敬語という危険から「身体をよじり」回避する技術 ・若い世代に欠けているのは生きる意欲ではなく「死への覚悟」 ※物語の構造
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はじめて読んだ内田樹本。 再読すると、今とはちょっと考えが違うなと思うこともありますが、当時は膝を打ちまくり、腑に落ちまくりの内容でした。 今でも内田先生の文章ではそういうことが多いです。
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最初の文化資本の数ページで、「ちょっとびみょうかも・・・」って思ったんだけど、そんな私はアホでした、すみませんでした。今まで内田さんを誤解してきたようです。やっぱり、その人の書いたものにちゃんと触れてから判断しないとだめですね。ちゃんと読んだらなかなか面白いことを言ってるなあと。...
最初の文化資本の数ページで、「ちょっとびみょうかも・・・」って思ったんだけど、そんな私はアホでした、すみませんでした。今まで内田さんを誤解してきたようです。やっぱり、その人の書いたものにちゃんと触れてから判断しないとだめですね。ちゃんと読んだらなかなか面白いことを言ってるなあと。そして、何よりもタイトルどおり「街場の」現代思想なんですよね。つまり日常に立脚した問題意識・質問から出発しているから、決して机上の空論ではない。自分にひきつけて考えることができる。例えば、就職活動、結婚とかね。とっても身近な話題から出発しているんですもん。そこがこの本の魅力なんだと思います。ちなみに私が誤解してたのは、内田さんがアンチ・フェミ系の本を出していて、バックラッシュの一連の流れとして彼を捉えていたからなんですが、きっと、そこには至極真っ当な彼なりの思想があるんでしょうね。ちゃんと、彼のアンチな理由を把握しておかないといけないし、そこから何か掬いとれる箇所があるかもしれないなあと思いました。
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「なんでも鑑定団」 国宝級のお宝を持ってる人には相手にもされないらしい。 ってはなしをこの本を読みながら思い出した。 先天的に得た文化資本と後天的に得たそれとの資質の違い、新たな階層社会ができているという話。 お金持ちはその生まれ育った環境にいれば自然と教養が身について...
「なんでも鑑定団」 国宝級のお宝を持ってる人には相手にもされないらしい。 ってはなしをこの本を読みながら思い出した。 先天的に得た文化資本と後天的に得たそれとの資質の違い、新たな階層社会ができているという話。 お金持ちはその生まれ育った環境にいれば自然と教養が身についてくる。 他方、庶民はそれを身につけようと本を読んだり、美術館へと足しげく通ったりと努力をして頭でっかちになる。 しかし、そこには厳然と埋められない溝がある。 読んでて庶民の私は哀しくなってきたが、ま、しゃーないですな。 なるほど、西欧と違い明確な階層社会ってのがない日本の土壌でこそ、「おたく」が誕生したのが納得できる。 その他にも「結婚」「転職」「お金」等々についての人生相談。 回答はあくまで平温。暑苦しくなく、涼しげに分かり易い。 この体感温度が信じてみようって気になってしまう。
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080508購入。080510読了。 人生相談の形を借りた現代思想本。離婚についての話が特に印象に残った。最初からリセットボタンがある状態ではたしかに判断もいい加減でどこか妥協してしまう。アメリカの離婚率が世界第2位なのも、「契約」を重んじる国柄のせいであり、調停や賠償など、離婚...
080508購入。080510読了。 人生相談の形を借りた現代思想本。離婚についての話が特に印象に残った。最初からリセットボタンがある状態ではたしかに判断もいい加減でどこか妥協してしまう。アメリカの離婚率が世界第2位なのも、「契約」を重んじる国柄のせいであり、調停や賠償など、離婚時のことがこと細かく記載されているからである。また、人の目的の達成する確率は、その人がどれだけ具体的で詳細な道のり(夢までの)を描けたかによる。ブッシュが大統領になれたのは、才覚でもなんでもなく、父親のたどってっきた「道のり」を知っていたからだ。要するに最悪の事態はあまり想像しないほうがいい。
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文化資本(教養)の二極化構造、負け犬・勝ち犬の社会学、結婚・離婚、お金、転職の悩みに対する人生相談など、ラカンやレヴィストロース、手塚治虫などの引用を用いつつ論を展開している。「人間は前未来形で過去を回想する」(ラカン)。今を輝かせようと思うなら、未来の自分を繰り返し想像していな...
文化資本(教養)の二極化構造、負け犬・勝ち犬の社会学、結婚・離婚、お金、転職の悩みに対する人生相談など、ラカンやレヴィストロース、手塚治虫などの引用を用いつつ論を展開している。「人間は前未来形で過去を回想する」(ラカン)。今を輝かせようと思うなら、未来の自分を繰り返し想像していないといけない(らしい)。
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う〜んと、これは単行本で読んだな、って途中で気がついたのだけれども、内田節にのせられて、また、最後まで読んでしまった。
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2度目だ・・・ 例えば,結局結婚した方がいいのか結婚しない方がいいのか・・・って悩んでるのを,「いやだからそうじゃなくてね」ってあっちの観点やそっちの観点から色々喋っていて,結局よくわからなくなるけど,言葉としての喉越しはよいので読むと気持ちよい.
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