人生生涯小僧のこころ の商品レビュー
さまざまな行の中で私が感じた 「人間が生きていく上で一番大事なもの」とは「足るを知ること」と、「人を思いやること」の2つです。
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大峰千日回峰行を達成してつかんだ世界観を、分かりやすい言葉で解説されています。 生きていく上で一番大切なもの、それは「足ることを知ること=与えられた環境をありがたく受け入れること」と「人を思いやること」の二つ。 一つひとつの言葉に重みが感じられ、心に響く一冊です。
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「大峯千日回峰行」という、超人的な修行をクリアしたお坊さんの本。その修行内容がとんでもない。5月から9月上旬までの約4カ月、毎日48キロの山道を歩くというもの。朝は午後(午前じゃないよ)11時半に起床。すぐに滝に入って身を清めて支度をする。そして零時半くらいに出発。夕方戻ってきて...
「大峯千日回峰行」という、超人的な修行をクリアしたお坊さんの本。その修行内容がとんでもない。5月から9月上旬までの約4カ月、毎日48キロの山道を歩くというもの。朝は午後(午前じゃないよ)11時半に起床。すぐに滝に入って身を清めて支度をする。そして零時半くらいに出発。夕方戻ってきて翌日の支度をして午後7時くらいに就寝という生活。しかも行を途中でやめることは許されず、そうなったら、腹を切るか九首を吊るかしなkればならない(そのための短刀と紐を持ち歩く)。 さらに千日行の後には「四無行」を行った。これは、九日間、「食わず、飲まず、寝ず、横にならず」を続ける行。まさに命がけ。九日間も水を飲まないなんて、ゴルゴ13でもきついぜ。 煩悩と欲にまみれて生きている俺は、そんなお坊さんの言葉から「チリーーーン」と響くような波動(バイブス?)を感じた。 いくつか記しておくと、 『調子の良い日、悪い日ではなく、悪いか最悪かのどちらかです。』 『姿勢が悪いと呼吸が乱れます。呼吸が乱れると精神が乱れます。』 『自分の限界を超えようと考えていたのではありません。ただ、その限界を押し上げたいと考えておりました。』 『人生において一回目の失敗は失敗ではなく、よい経験であるととらえて同じことを繰り返さないことが大事です。』 『私は四無業に限らず、苦難に遭うといつも「これが自分の日常なんだ」と考えるようにしております。すると、一種の暗示効果で「あっ、こんなものか」と思えるのです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
このひとは何とすごいことを淡々とこなしているのだろうか?恐れ入る。千日回峰行を達成するだけでもすごいのに四無行まで達成してしまった。ひとは何故生きるのかという悟りまで教えてもらった。今年一番の本だと思う。人には感謝せよ、足るを知れ、すべてを受け入れよ、今生かされていることを意識して精一杯生きよ、苦しみの中から喜びを得よ、我を捨てる、高い高い目標を持て、人から良く思われたくてやるのではなく自らやれ、自分のことは自分で、命は植物でも動物でも
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大峯千日回峰行者である著者がその行を通じて感じたこと、学んだことを仔細に書かれた本です。 本書は、非常に過酷な行の中で、著者がどう考え、どのように行を克服してきたのかがわかり、自分の人生を見つめ直す良いきっかけとなりました。 999日を終えあと1日といったところで達観し、タイトル...
大峯千日回峰行者である著者がその行を通じて感じたこと、学んだことを仔細に書かれた本です。 本書は、非常に過酷な行の中で、著者がどう考え、どのように行を克服してきたのかがわかり、自分の人生を見つめ直す良いきっかけとなりました。 999日を終えあと1日といったところで達観し、タイトルである「生涯小僧」を色紙に記した場面は印象にのこりました。 生涯小僧として行に取り組む姿勢、一つの行が終わっても次なる行にとりくる前向きな姿勢は非常に勉強になりました。 現実を受け入れ愚痴らず精いっぱい生きると、そこに道が開けてくる。 著者が、最終的に行の中で行き着いたのほ、感謝の世界だと述べてます。 また、生きるとは、学問や行の中で得たものを生活の中でよく実践し人格を成長させて行かねばならないものだと、自分が身をもって春夏秋冬の中で暑さ寒さを感じ、あるいは人間関係の中で辛さ苦しさを感じて、こうだったんだ、ああだったんだということをひとつづつ悟り、少しずつ成長させていただくのが人生だと述べている。 その通りだと思います。感銘受けた一冊です。 最後に本書で一番心に残った言葉を記します。 心を込めて生きるから心が変わり、心を込めて語るから相手の心に伝わり、心を込めて行うからみんなが感動してくださる。
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素晴らしい本に出会った。泣き、驚き、そして心震えました。 何度も何度も読みたいと思います。 『どんなに辛いことも、過ぎてしまえばただの思い出』と言う言葉がこれほどの説得力を持つ人は他にはいないと思う。
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NHKのインタビュー番組で大変印象に残ったので更に活字で読んでみた。とてもとても真似ができることではないが、億千万の一でも実践できるような心になれればなぁ。 「不将(おくらず)不迎(むかえず)応而(おうじて)不蔵(ぞうせず)」 過ぎ去ったことをくよくよしない、これから起こりう...
NHKのインタビュー番組で大変印象に残ったので更に活字で読んでみた。とてもとても真似ができることではないが、億千万の一でも実践できるような心になれればなぁ。 「不将(おくらず)不迎(むかえず)応而(おうじて)不蔵(ぞうせず)」 過ぎ去ったことをくよくよしない、これから起こりうることに思い悩まない、そとのきに応じて懸命に努める、今日一日を大切に生きて、恨みや憎しみといった瞋恚の感情を心にしまい込んでおかない。。。
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志のスゴさと周りの環境への感謝 ここまで自分を追い込んで それでも達成しよう!とかが原動力でなく 周りへの感謝が常に原動力となっている なんか変な感じを受けたけど、私利私欲で目的に向かうよりも継続性と気持ちの高さではこのような志と行動への意味に考え方のほうがしっくり来るのかも...
志のスゴさと周りの環境への感謝 ここまで自分を追い込んで それでも達成しよう!とかが原動力でなく 周りへの感謝が常に原動力となっている なんか変な感じを受けたけど、私利私欲で目的に向かうよりも継続性と気持ちの高さではこのような志と行動への意味に考え方のほうがしっくり来るのかもしれない。 さて、書かれているように初心忘れるべからず 原点回帰 見つめ直して、おごりの部分を見つめなおす必要がありそうだ
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著者の実体験による文章が訴えかけてくるメッセージが不思議なほど心に響く。お寺に対しての関心がぐっと高まった。
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お坊さんの本を初めて読んだと思う。 読みやすいわかりやすい言葉で書かれている。 修行中の率直な感想は、共感する。 そして、人間は自分の力だけでは生きているのではないということ。大自然によって生かされ、神様、仏様によって、そのひとにとって、なにか意味なのか使命なのかはわからない...
お坊さんの本を初めて読んだと思う。 読みやすいわかりやすい言葉で書かれている。 修行中の率直な感想は、共感する。 そして、人間は自分の力だけでは生きているのではないということ。大自然によって生かされ、神様、仏様によって、そのひとにとって、なにか意味なのか使命なのかはわからないが、とにかくなにか理由があってすべての出来事があるのではないかと感じられた。 結局は、まわりの環境が問題ではなくて、それに対して自分がどんな気持ちで対することができるかが大切。 生かされていることに感謝。 そして、与えられた環境で真摯に生き、自分に与えられた使命を果たす。 そういう気持ちを大切にしたい。
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