ティファニーで朝食を の商品レビュー
素敵なお話
映画の、オードリーのイメージが強いのですが、原作も是非!読んでほしい。そして、この流れるような言葉のリズム、美しい文章を堪能してほしい。生き生きとしたホリーと「僕」のやり取りに、魅せられること間違いなし!
yoko
去年も新潮文庫夏の100冊で 読んだけど たまたまブックオフで発見し 今年も単行本バージョンの 装丁に惹かれて購入&読了 ティファニーブルーと にゃんこの組み合わせは反則級! 主の「ティファニーで朝食を」より 他3つの短編の方が好み どれもきゅっと小気味よい感じ 英語で...
去年も新潮文庫夏の100冊で 読んだけど たまたまブックオフで発見し 今年も単行本バージョンの 装丁に惹かれて購入&読了 ティファニーブルーと にゃんこの組み合わせは反則級! 主の「ティファニーで朝食を」より 他3つの短編の方が好み どれもきゅっと小気味よい感じ 英語で読むとより分かるかな?
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タイトルだけ知っている有名作で、図書館でついでに借りただけだったが、思っていたより面白かったし、ティファニーで朝食、の意味もずっと深かった。 どうしても、ヘプバーンのあのイメージが先行してしまい、どんな話か知らずにわかった気になっていた。 人により、この作品のどこが好きかは異なる...
タイトルだけ知っている有名作で、図書館でついでに借りただけだったが、思っていたより面白かったし、ティファニーで朝食、の意味もずっと深かった。 どうしても、ヘプバーンのあのイメージが先行してしまい、どんな話か知らずにわかった気になっていた。 人により、この作品のどこが好きかは異なると思うが、私は主人公とホリーの友情がとても良いと思った。時には喧嘩をして、時には恋(恋愛ではない)をして、主人公の心情にジーンとさせられる。 村上春樹作品は苦手だが、翻訳はとても読みやすくて、後書きによると原著もとてもいいらしいので、いつか英文でも読んでみたい。
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【読みやすいアメリカ文学】 翻訳には「賞味期限」があると、どこかで読んだ。 海外の文学は、発売日が何十年も前だと非常に読みづらかったりするが、さすが村上春樹で、素晴らしく読みやすい。 この作品は普通に読んでも面白いと思うが、 個人的には時代背景や著者の生い立ちなどを知った上で読む...
【読みやすいアメリカ文学】 翻訳には「賞味期限」があると、どこかで読んだ。 海外の文学は、発売日が何十年も前だと非常に読みづらかったりするが、さすが村上春樹で、素晴らしく読みやすい。 この作品は普通に読んでも面白いと思うが、 個人的には時代背景や著者の生い立ちなどを知った上で読むと、より楽しめる作品だと思う。Wikipediaでもなんでも、一度調べて見ることをおすすめする。
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映画と本は中身が結構別物。 結局主人公の男の名前は出てなかった気がするが見落としただけかなー、フレッド。 本編ももちろんですが、村上春樹のあとがきが、とても読み応えあります。 天真爛漫なホリーと、上の階に住む男の友情、愛?を文学的描写でまとめてて良かったです。 芥川賞海外版、みた...
映画と本は中身が結構別物。 結局主人公の男の名前は出てなかった気がするが見落としただけかなー、フレッド。 本編ももちろんですが、村上春樹のあとがきが、とても読み応えあります。 天真爛漫なホリーと、上の階に住む男の友情、愛?を文学的描写でまとめてて良かったです。 芥川賞海外版、みたいな感じでしょうか。(そこには翻訳の努力もあるだろうが)
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村上春樹の翻訳による表題作含めて4編収録。 表題作はタイトルくらいは聞いた事のある映画にもなった作品だけれど、映画は見たことなかったので、ある意味いい形で作品に触れられたのかもしれない。 ヒロインのホリーは、どうしようもないところも多いのに、妙に魅力のある女性だった。 読んでい...
村上春樹の翻訳による表題作含めて4編収録。 表題作はタイトルくらいは聞いた事のある映画にもなった作品だけれど、映画は見たことなかったので、ある意味いい形で作品に触れられたのかもしれない。 ヒロインのホリーは、どうしようもないところも多いのに、妙に魅力のある女性だった。 読んでいて、感情を揺さぶられるのは、やっぱり名作だからなのだと思う。 村上春樹の翻訳のせいなのか、原作の良さなのか、 結末まで読んで、何とも言えない、特に別れで終わるものは、その別れの悲しさというか侘しさというか、何とも言えない印象が残った。
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『ティファニーで朝食を』の最後の方でのホリーの演説?も良かったし、その後の短編も、場面は違えど、その気持ち経験ある気がする…と感じることができる場面があったする。寓話ともいえるのだろうか。 最後のお話、苦しい生活を忘れてしまいそうな温かさがあったのも好きだった。私もフルーツケーキ...
『ティファニーで朝食を』の最後の方でのホリーの演説?も良かったし、その後の短編も、場面は違えど、その気持ち経験ある気がする…と感じることができる場面があったする。寓話ともいえるのだろうか。 最後のお話、苦しい生活を忘れてしまいそうな温かさがあったのも好きだった。私もフルーツケーキ作りたくなる。 村上春樹のあとがきも良かった。
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「ティファニーで朝食を」は映画と小説がまるで違うことはご存知だろうか。トルーマン・カポーティはオードリーヘップバーンの起用に反対で、彼のイメージではマリリンモンローだったそうだ。それくらいヒロインが違う人間でストーリーも違う。小説ではティファニーへ行って指輪を作ることもないし、お...
「ティファニーで朝食を」は映画と小説がまるで違うことはご存知だろうか。トルーマン・カポーティはオードリーヘップバーンの起用に反対で、彼のイメージではマリリンモンローだったそうだ。それくらいヒロインが違う人間でストーリーも違う。小説ではティファニーへ行って指輪を作ることもないし、お店を眺めながらクロワッサンを食べることもない。私なんざあのラブコメディー映画のヘップバーンの神々しいほどの愛らしさに参ってしまったので、この小説を読むと戸惑う。でもよく咀嚼するとこっちはこっちで傑作なのだ。 映画のホリー・ゴライトリーと違って、小説のホリーはパーティガールなのだ。パーティに顔を出してはお金持ちの男たちと付き合い、生活している。セックスという言葉もさらりと口にする。そんなのヘップバーンではありえない!しかし小説のホリーは小悪魔で天衣無縫で、無邪気で美しく魅力的なのだ。とらえどころのない魅力。 同じアパートの上に住む作家の卵だった僕はホリーに恋をする。でもホリーは僕にはつかまえられない。ホリーにとって僕は良い友だちでしかない。「野生のものを好きになっては駄目よ」ホリーは言う「翼に傷を負った鷹、足を骨折した山猫。心を注げば注ぐほど相手は回復していくの。そしてすっかり元気になって森の中に逃げ込んでしまう。あるいは空に向けて飛び去ってしまう」「あなたは空を見上げて人生を送ることになる」 そして手の届かないところへ飛び去ってしまったホリー。確かにホリーはピュアな野生の魅力なのだ。その後ホリーがどうなったのかはわからない。でもホリーが魅力的であるためには消息はわかってはいけないのだ。僕はホリーが捨ててしまった猫を探し続けるが、なかなか見つからない。ある日、清潔で温かそうな家の窓辺に何事もなかったかのように鎮座しているのを見つける。その猫もまたホリーを象徴する。永遠に手に入らないものへの憧れ、失われた過去への郷愁。それがこの小説のあるべきラストなのだ。ホリーは連絡ひとつくれず、たぶん僕のことも忘れてしまっているだろうけど、僕はいつまでも彼女に恋してる。彼女のうしろ姿を永遠に探している。切ない!しかし一方でそのうしろ姿を見つけたら、魔法が解けてしまうこともわかっているのである。 更に、3つの短編。どれもホリーと同じく無垢なる魂が描かれる。「花盛りの家」のオティリー、「ダイヤモンドのギター」のミスタ・シェーファー。「クリスマスの思い出」のいとこ。誰もが、いわゆるハッピーなラストにはならない。でも無垢なる魂が行き着くものは汚れた我々が想像できる幸福とは違うものなのだ。だからオードリーヘップバーンではないのである。
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映画版を観たあとで読んだ。 これはオードリーが演じたから魅力的な主人公になったのだと思う。 作者はマリリン・モンローに演じてほしかったそうだけど、彼女ではホリー・ゴライトリーはよくあるオツムゆるふわ娼婦で終わってしまっただろう。 マリリン・モンローは好きだけど、この役に関しては...
映画版を観たあとで読んだ。 これはオードリーが演じたから魅力的な主人公になったのだと思う。 作者はマリリン・モンローに演じてほしかったそうだけど、彼女ではホリー・ゴライトリーはよくあるオツムゆるふわ娼婦で終わってしまっただろう。 マリリン・モンローは好きだけど、この役に関してはあきらかにオードリー・ヘプバーンがアタリだ。 この小説が世に出たときに「ホリーは私のこと」とのたまった女性が数多くいたらしいが、それはホリーに失礼だ。ホリーは男の脳内でしか誕生し得ない空想の女性そのものだし、だからこそ魅力的なのだ。この映画でホリーが女性にとっても魅力的に見えるのは、ひとえにオードリー・ヘップバーンの力によるものに過ぎない。
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村上春樹がトルーマン・カポーティの文章を褒めていたので、そこから興味を持って、彼が翻訳したこの本を読んでみた。 ある程度予想はしていたが、やはり外国の文芸作品は文化や感性の違いから作品世界に没入しにくい。 悪女に振り回される男の話は好きなジャンルだが、『痴人の愛』の方がいい。そ...
村上春樹がトルーマン・カポーティの文章を褒めていたので、そこから興味を持って、彼が翻訳したこの本を読んでみた。 ある程度予想はしていたが、やはり外国の文芸作品は文化や感性の違いから作品世界に没入しにくい。 悪女に振り回される男の話は好きなジャンルだが、『痴人の愛』の方がいい。そう思うのは自分が日本人だからか。 文章表現については、確かに「うまい」と思わせる比喩が多々あった。 まあ、それだけの小説だった。
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