ティファニーで朝食を の商品レビュー
昔にも読んだことがあったと思うんだけれど、うーん、そのときも思ったんだけれど、うーん、やっぱりわたしにはよさがいまひとつよくわからず……。スミマセン。ホリーってそんなに魅力的でしょうか? いったいどういう人間なんだか、なにを考えてるんだか、とか思ってしまって。語り手の「僕」もよく...
昔にも読んだことがあったと思うんだけれど、うーん、そのときも思ったんだけれど、うーん、やっぱりわたしにはよさがいまひとつよくわからず……。スミマセン。ホリーってそんなに魅力的でしょうか? いったいどういう人間なんだか、なにを考えてるんだか、とか思ってしまって。語り手の「僕」もよくわかりませぬ……。そもそも、どうもわたしはあのくらいの時代が苦手。すごく大雑把でバカっぽいくくりだけど、「50年代の社交界」みたいな、「酒とパーティと乱痴気騒ぎ」みたいな、自由奔放が美徳、みたいな。 だがしかし、「クリスマスの思い出」はかなりよかったです。
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カポーティの文才なのか、 村上春樹の妙訳のせいなのか、 独特な世界にあっという間に引き込まれた。 映画版(O・ヘップバーン)を見てなかった分、 純粋に楽しめたのかもしれない。 以下、心に刺さったホリーの台詞。 「私は違うな。何にでも慣れたりはしない。そんなのって死んだ...
カポーティの文才なのか、 村上春樹の妙訳のせいなのか、 独特な世界にあっという間に引き込まれた。 映画版(O・ヘップバーン)を見てなかった分、 純粋に楽しめたのかもしれない。 以下、心に刺さったホリーの台詞。 「私は違うな。何にでも慣れたりはしない。そんなのって死んだも同然じゃない」 「人は誰しも、誰かに対して優越感を抱かなくてはならないようにできている」 「空を見上げている方が、空の上で暮らすよりはずっといいのよ。空なんてただからっぽで、だだっ広いだけ。」 【2008年6月10日読了】
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いままで映画も小説も読んだことが無く、ただオードリー・ヘップバーンの有名な肘をついたポーズの写真しか知らなかった。それがよかったのかもしれない。とても情緒的で楽しい体験をすることができた。ホリー・ゴライトリーの小悪魔的で魅力的な主人公をたっぷりと楽しむ。その奔放な私生活は、逆立ち...
いままで映画も小説も読んだことが無く、ただオードリー・ヘップバーンの有名な肘をついたポーズの写真しか知らなかった。それがよかったのかもしれない。とても情緒的で楽しい体験をすることができた。ホリー・ゴライトリーの小悪魔的で魅力的な主人公をたっぷりと楽しむ。その奔放な私生活は、逆立ちしたって勝てっこない僕をホリーはたぶん相手にもしないだろうことに、じりじりと魅了する。 『花盛りの家』は茶目っ気のあるオチを、『ダイアモンドのギター』は取り残されてしまった、でもそれが真実だと考える囚人を、『クリスマスの思い出』は、『バースディ・ストーリー』の中の一篇の再訳だが、おばあさんのクリスマスフルーツケーキがとても牧歌的に綴られている。 装丁は色も綺麗だし、キャットがいてとても愛おしい。
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装丁が上品であのティファニーのイメージに重なる。 映画化され誰もが知っている『ティファニーで朝食を』を含む4作品が収録されている。 実は映画を観たことがないけれど、でもオードリー・ヘップバーンが演じたことは知っている。 だから最初はオードリーとヒロインのホリーを重ねて読んだ。 ...
装丁が上品であのティファニーのイメージに重なる。 映画化され誰もが知っている『ティファニーで朝食を』を含む4作品が収録されている。 実は映画を観たことがないけれど、でもオードリー・ヘップバーンが演じたことは知っている。 だから最初はオードリーとヒロインのホリーを重ねて読んだ。 でも、すぐにオードリーの顔は浮かばなくなる。 ホリーの小悪魔ではちゃめちゃに見えるけど、本当は芯の通った性格を特定の誰かにあてはめるのが難しい。 私が男性ならやっぱりホリーの虜になるだろう。 なんだかこの文章を読んでいると不思議に上ずった気持ちになり、感情移入とも違う、独特の感覚に心を支配される。 カポーティの文章のなせる技なのか、村上春樹の訳がよいのか。 それは他の短編にもいえて、特別おもしろい話ではないのに、なんだか読んでしまう。 読後感が良い訳でもないのに、不思議。
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名前だけは聞いたことがあったのだけど読んだことがなかったし 名作と言われる作品を読むことは感性が磨かれそうだなーと 東京の人ごみから気持ちだけでも逃れようと買った本。 高校時代に村上春樹訳の『ライ麦畑でつかまえて』を読んで 残念ながら私にはそのすばらしさが全く理解できず、 衝動...
名前だけは聞いたことがあったのだけど読んだことがなかったし 名作と言われる作品を読むことは感性が磨かれそうだなーと 東京の人ごみから気持ちだけでも逃れようと買った本。 高校時代に村上春樹訳の『ライ麦畑でつかまえて』を読んで 残念ながら私にはそのすばらしさが全く理解できず、 衝動買いした直後にそのことを思い出して また意味不明に私は陥るのだろうかと思った(笑)が、 中々面白く読めましたとさ! 4つの話が入っていてどれも純愛のようなものを描いているんだなと感じました。 (たぶん、あってるはず、、、) 私は一番「花盛りの家」が好きかもしれない。 切なくも、心温まる。 今度は映画で見てみたい。
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村上春樹さんが訳しなおしたということで、映画も観ていなかったし、手にとってみたんだけど。 和書と洋書の違いを改めて感じた作品でした。 別にどっちがいいとかいうわけじゃないけど、あたしには読みにくかったです。ただ、訳はやっぱり上手いなあと感じました。さすが村上春樹って感じなんでしょ...
村上春樹さんが訳しなおしたということで、映画も観ていなかったし、手にとってみたんだけど。 和書と洋書の違いを改めて感じた作品でした。 別にどっちがいいとかいうわけじゃないけど、あたしには読みにくかったです。ただ、訳はやっぱり上手いなあと感じました。さすが村上春樹って感じなんでしょうか。 これが名作と言われる理由がなんとなくわかったような気がします。もうちょっと大人になったら、また読んでみいたいな。 他の短編はあまり好きでなかったです。スラスラッと軽く読める話がほしかった。
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村上春樹による新訳ver 氏のいう、主人公ハリーが映画の世界ではオードリヘップバーン(の存在感)によって、原作者の世界から離れているということがよく理解できた。 確かに、このハリーはオードリヘップバーンが出せるものではないのかなと。 しかし、同時にあの映画がオードリーによって...
村上春樹による新訳ver 氏のいう、主人公ハリーが映画の世界ではオードリヘップバーン(の存在感)によって、原作者の世界から離れているということがよく理解できた。 確かに、このハリーはオードリヘップバーンが出せるものではないのかなと。 しかし、同時にあの映画がオードリーによって演じられたことへの評価もできる。 そんな、同一作品でありながら、本と映画で2つのストーリーが存在する永遠の名作です。 ただ、「ティファニー…」以外の短編の中で、ちょっと好きになれないものも混じってたので、マイナス☆1つってことで。
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カポーティはやはり「冷血」が一番印象深いけれど、この本も捨て難い。なんとも不思議な後味の物語だが、映画のイメージから離れているのがいい。 他の短篇も不思議な空気がある。「カメレオンの音楽」を思い出した。
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もともと村上春樹好きな上に、表紙がティファニー・ブルー&ネコ!発売を知らなかったが、有隣堂横浜ルミネ店に平積みどころか壁一面といったかんじで置いてあって、衝動的に買ってしまった。 村上さんが「ティファニーで朝食を」翻訳か・・・とじんとした。 「ティファニーで朝食を」は以前...
もともと村上春樹好きな上に、表紙がティファニー・ブルー&ネコ!発売を知らなかったが、有隣堂横浜ルミネ店に平積みどころか壁一面といったかんじで置いてあって、衝動的に買ってしまった。 村上さんが「ティファニーで朝食を」翻訳か・・・とじんとした。 「ティファニーで朝食を」は以前村上訳でないのを読んで挫折、映画を観て挫折したので(だから自分がカポーティ好きかどうかよくわからない)不安だったけど、ゴリゴリ読めた。ホリーが主人公でないことも初めて知った。いやー、おもしろかった。 映画とはラストが違うけど、こっちの原作の方が好き・・・というか、村上春樹好きだからロマンチック・ラブストーリーよりこういった話が好きなのでしょう。ハルキストにはマストアイテム。 「花盛りの家」という短編も収録されているのだが、なんじゃこりゃ・・・だった。
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村上春樹訳ということで、衝動買い。 久し振りの小説だったので、時間がかかった。 やはり小説は間を空けずに読むべきだろう。 悲しい。実に悲しい、物語。 でも翻訳って何か読みにくいんだよな。翻訳じゃなくて、外国文学だからかな
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