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乳と卵 の商品レビュー

3.1

429件のお客様レビュー

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    41

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

    61

  5. 1つ

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2014/03/30

表題作の「乳と卵」は女の人生の縮図を見ているような作品だった。巻子を思秋期、その娘緑子は思春期で、主人公はその中間をいっている。 同時収録されている「あなたたちの恋愛は瀕死」は意識の流れを描いており、ラストは残酷で夢から冷めさせられた。

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2014/03/11

川上未映子の文章は不思議だ。長いくせに、区切りがよい。それでいてするすると読める。卵をぶつけながら緑子が発した言葉、彼女を抱きとめる巻子に息が詰まった。

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2014/02/21

『乳と卵』というのは、「おっぱいと卵子」ってことで良いのでしょうか?思春期の少女と精神不安定の母親。そして「わたし」。 女の寄るべなさみたいなものを感じました。 母親を見て、女になりたくないと悩む緑子が切ないですね。ただ、この手のはなしは読み飽きたというか、ありがちというか。表現...

『乳と卵』というのは、「おっぱいと卵子」ってことで良いのでしょうか?思春期の少女と精神不安定の母親。そして「わたし」。 女の寄るべなさみたいなものを感じました。 母親を見て、女になりたくないと悩む緑子が切ないですね。ただ、この手のはなしは読み飽きたというか、ありがちというか。表現手法としては有りかな、というくらいで、深い感動というものはなかったです。

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2014/02/20

川上未映子の作品で初めて読んだ、すべて真夜中の恋人たちがイマイチだったので、こっちはどうかと読んでみた。全然作風が違うんだ、ということにまず驚く。 これが、リアル、なのかなあ。 真夜中の、よりはよかった。

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2014/01/31

わたしのアパートに姉:巻子が来て、巻子が語る‘女性特有の悩み’についての話を聞くことで、女性の悩みについて考えていく事と親子の間の物語。 巻子は、‘自分には胸がない’ことを気にしている。豊胸手術の計画をしており、わたしに相談を持ち掛ける。巻子は、女性として生まれて来たのだから女...

わたしのアパートに姉:巻子が来て、巻子が語る‘女性特有の悩み’についての話を聞くことで、女性の悩みについて考えていく事と親子の間の物語。 巻子は、‘自分には胸がない’ことを気にしている。豊胸手術の計画をしており、わたしに相談を持ち掛ける。巻子は、女性として生まれて来たのだから女性としてあるべきモノ、やるべきコト〈化粧や身だしなみ〉をきちんとしたい意志がある。だから豊胸手術をしたいという。 ある日、わたしと巻子と緑子の3人で、東京にある風呂屋へ行くことになった。巻子は風呂場で胸と周囲の人の胸を比較し始めた。他人の胸を舐めるように見ることで、自分にはない‘女性らしいモノ’が欲しいと巻子が語るたびに伝わってくる。 豊胸のことばかり言う巻子に対し、嫌気が差す娘の緑子。親子の関係も良いとは言えない状況で、ある日、娘の態度が気に入らなかったのをきっかけに親子で喧嘩が始まった。緑子は、豊胸手術をして欲しくないと思っていたことを母親に話す。大好きな母親だからこそ、何故豊胸するか疑問を持ち心配する。しかし、母親の容姿になりたくないと成長するに連れて体か変わることが嫌だと感じることは、幼いながらも母親を見て感じたことがあったと思う。 のちに、巻子と緑子は大阪に帰っていった。見送りが終わった後わたしは、鏡で体を見たときに巻子と同じ体であるを再認識し巻子を思い出していたところで物語は終わる。 誰でもコンプレックスは持っているが、人を巻き込むまで、ましてや実の娘にまで心配を掛けることは、してはならないと考える。また、子どもは親の行動や発言をよく見ていると思う。

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2014/01/13

文体がひたすら読みにくい。改行や句読点がほとんどないため、非常に苦労する。ただ内容自体はそれほど悪くは無いので、個人的には惜しいと思う。後ろに短編があるが、こちらも同様に読みづらいし、内容も意味が分からない。

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2013/12/22

芥川賞ってこういう本おおい? 共食いも意味不明やった。 まぁ嫌いじゃないけど、読みやすくもない。 ですます調が突然変わったり、一文の長さが無尽蔵だったり、まぁ自由な感じ。 綿谷りさに似てる?

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2013/11/17

分かりやすい物語やエッセイばかり読んでる私にとっては初めて読むジャンルだったと思う。なんらかの比喩かと思った乳と卵というタイトルはある意味そのまま。母は豊胸の事ばかり考えていて、娘は思春期。そんな親子が東京の主人公の家に遊びにくる話。すごい事件があるわけでもなく、ストーリーがある...

分かりやすい物語やエッセイばかり読んでる私にとっては初めて読むジャンルだったと思う。なんらかの比喩かと思った乳と卵というタイトルはある意味そのまま。母は豊胸の事ばかり考えていて、娘は思春期。そんな親子が東京の主人公の家に遊びにくる話。すごい事件があるわけでもなく、ストーリーがあるわけではないけど、思考や表現が生々しく、普段感じてはいるけど、それを文章として読む機会はなかなかないもんだと読んでいて思った。物語を追うのではなく、日常を自らで感じる作品だと思う。

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2013/11/04

図書館。 印象には残るけれど、好きな作品ではなかった。 逆に書くべきか。好きではないけど印象には残る。 読点の多いのっぺりした文章。 このテーマにはこの文体がしっくりくるのかも しれないけれど、なかなか頭に入ってこない。

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2013/10/04

緑子の母親に対する、自分の成長に対する心の葛藤は、心身ともに大人になるときの等身大の考えなのかなと考えさせられた。 巻子のほんまのことは、なにもないこともあるって言葉は、「私」のさいごにも通じるものがあるのかなと思った。

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