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乳と卵 の商品レビュー

3.1

426件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    91

  3. 3つ

    169

  4. 2つ

    60

  5. 1つ

    28

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2022/08/08

独特すぎる文体。 自分にはちょっと合わなかった。 話し口調みたいな語りで、とにかく一文が長い。どこで息継ぎしたらいいの。そんで表現が気持ち悪いぐらいに巧み。なんか、得体の知れない粘っこさを感じた。 好きな人は好き、ハマる人は多分ハマる。 自分はダメだった。作品全体に蔓延っている生...

独特すぎる文体。 自分にはちょっと合わなかった。 話し口調みたいな語りで、とにかく一文が長い。どこで息継ぎしたらいいの。そんで表現が気持ち悪いぐらいに巧み。なんか、得体の知れない粘っこさを感じた。 好きな人は好き、ハマる人は多分ハマる。 自分はダメだった。作品全体に蔓延っている生々しい匂いが合わなくて挫折した。

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2022/07/04

文体も内容も非常にクセが強い。 頭に浮かんだことをそのまま文字にしたような文章は最初抵抗があるが、慣れてリズムの乗るとどんどん進んでいく。 女性作家の初期作品にみられる、生理的なドロドロした部分もあるが、感情を爆発させる場面は圧巻。

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2021/06/25

面白いと思ったけれど短編なのにとてもつかれた。不安定そうな巻子がとても不気味で限界を感じる。花火のシーンがラストかと思わせてしてなくて次回にという展開とても好き。英語訳はどんなふうに描かれてるんだろう。ぜひ読んでみたい。

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2021/04/11

高校生くらいの時に読んだという記憶だけはあるものの、全く内容を覚えていなかったので再読。 「乳と卵」も、その後ろの短い「あなたたちの恋愛は瀕死」も文体がすごく読み辛く、とりとめのない感じもなかなかに苦手な感じだった。芥川賞ってとりとめのないものばかり、、、という勝手な印象。うーむ...

高校生くらいの時に読んだという記憶だけはあるものの、全く内容を覚えていなかったので再読。 「乳と卵」も、その後ろの短い「あなたたちの恋愛は瀕死」も文体がすごく読み辛く、とりとめのない感じもなかなかに苦手な感じだった。芥川賞ってとりとめのないものばかり、、、という勝手な印象。うーむ。

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2021/01/17

句読点の使い方や、方言の混ざった語りの口調に癖があって、正直読みづらいと思った。 豊胸手術や生理などのテーマと文体が相まって、読んでいてじわじわと気持ち悪くなってくる。 芥川賞受賞という肩書が無ければ、最後まで読めなかったと思う。 文学も、現代美術と同じように、わかる人にだけわ...

句読点の使い方や、方言の混ざった語りの口調に癖があって、正直読みづらいと思った。 豊胸手術や生理などのテーマと文体が相まって、読んでいてじわじわと気持ち悪くなってくる。 芥川賞受賞という肩書が無ければ、最後まで読めなかったと思う。 文学も、現代美術と同じように、わかる人にだけわかるという閉じた世界なのか、と思った。

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2021/03/07

乳と卵。それは女性を象徴する言葉。 独身の"私"と母である巻子、その娘で、思春期まっただ中の緑子の3人の物語。私自身は、母と巻子がダブり、”あの頃の私"は・・・緑子の気持ちがとてもよく分かる。 ブログにて詳しいレビューしています* https:/...

乳と卵。それは女性を象徴する言葉。 独身の"私"と母である巻子、その娘で、思春期まっただ中の緑子の3人の物語。私自身は、母と巻子がダブり、”あの頃の私"は・・・緑子の気持ちがとてもよく分かる。 ブログにて詳しいレビューしています* https://happybooks.fun/entry/2021/03/07/170000

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2020/12/28

自分の読書傾向と好みは芥川賞より直木賞寄りである自覚があるので、芥川賞受賞作品は気になりながら遠巻きにしつつ、時々読んでみる、感じでおります。この作品については、英訳した方のweb上の記事を読んで俄然興味がわいてきて手に取りました。芥川賞なのでストーリーで読ませるというよりもある...

自分の読書傾向と好みは芥川賞より直木賞寄りである自覚があるので、芥川賞受賞作品は気になりながら遠巻きにしつつ、時々読んでみる、感じでおります。この作品については、英訳した方のweb上の記事を読んで俄然興味がわいてきて手に取りました。芥川賞なのでストーリーで読ませるというよりもあるテーマについていろんな見方を提示したり掘り下げたりする作品。英語に訳した方は男性でしたが、扱われているテーマは女性性であったり、意志と関係なく成熟していく身体と心の解離性であったり、母と娘の愛憎や葛藤であったり、でした。けして読みにくくもなく長くもなく(むしろ短い)、水を飲むようにすいすいと入ってきて、読んでいて不思議な感覚でした。一番印象的だったのは文体です。予備知識なしに読み始めたので驚きました。普段自分が生活している中で何を考えるでもなく頭の中でぼーっとあれこれとりとめもない考えや思いが渦巻いているのですが、それを文字にしたような、ひとつの文章で句点がいくつも連なって、目に入るもの耳に聞こえるものそれらで連想するもの感じることのすべてを網羅していくような、口語とも文語とも違う不思議な文章でした。それでいて読みにくくなくすっと意味も通るし迷走することもなかったのがすごいと思いました。もう一遍収録されていた男女の出会いについての小編は、グッサリくるというか、喉に引っかかった小骨のような、錠剤を飲み込んだけど食道の途中で滞っているような、体験として知っている不快感を思い出させる話でした。他の作品も読んでみたいと思います。

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2020/11/14

思考の流れをそのまま文字に書き起こしたような文体が斬新。 女性性にまつわるモチーフを余すことなく描く設定とストーリー展開も巧み。賞味期限切れの卵を割りながら3人がぶつかり合うクライマックスが象徴的で良かった。 海外でも多く出版されていると聞いて、翻訳の鬼難しさに勝手にいたたまれな...

思考の流れをそのまま文字に書き起こしたような文体が斬新。 女性性にまつわるモチーフを余すことなく描く設定とストーリー展開も巧み。賞味期限切れの卵を割りながら3人がぶつかり合うクライマックスが象徴的で良かった。 海外でも多く出版されていると聞いて、翻訳の鬼難しさに勝手にいたたまれなくなる。

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2020/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とにかく読みにくい…!! けど読み切りました。 この方の書く文章には句点はあっても一文がダラダラと続き、区切りが見えないものだから読むのに苦労します。表題のもの+‪αで150ページ前後という短い小説ながら、芥川賞をとっているという事前情報なしには読み切れなかったと思います。これまでエンタメ系の軽い物語を好んで読んできましたが、純文学って全部こういった感じなのか、果たして川上未映子さんだからなのか。 読み切った感想としては、緑子視点・巻子視点・「わたし」視点それぞれの女性観がぼんやり浮き出してくる感じで、同性の自分としては楽しかったですね。読みにくさは否めませんが合間合間に見える綺麗な表現や緑子の年頃特有の大人に対する気持ち悪いという感情にはトキメキを覚えました。 もう一遍、こちらはさらに短編ですが、「あなたたちの恋は瀕死」。乳と卵より好きでした。どちらもどろどろしてますが、後者の方が暴力的です。

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2020/07/11

母と娘 望むものは逆 それを傍観する女 それぞれの女の体と気持ちの交錯 すごく読みづらいのに一気に読んだ

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