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乳と卵 の商品レビュー

3.1

429件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

    92

  3. 3つ

    169

  4. 2つ

    61

  5. 1つ

    28

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2013/03/02

「乳と卵」と「あなたたちの恋愛は溺死」の二部構成 一つ目は芥川賞受賞作品。 登場人物は三人で、出てくる色が白、赤、緑。 非常に少ない素材で、表現をおもしろくしてるし 関西弁なのもよみやすい。 二つ目は、話す主客が二回変わる。 でも、読んでも題名と内容が一致しない。

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2013/02/26

賞をとった作品らしいけど、読みにくい文章で内容も言いたいことが伝わらず、私はもうこの人の作品は読まないだろうな…と思った。 久々に残念な本…。

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2013/02/10

男性はこれを読んでどう思うんだろうかと気になった。 緑子の日記部分の文章の透明感が24歳のわたしにはもはやまぶしい。 卵子の数は限りがあって、毎月一個ずつ減っていくのを感じつつ生きていくくだりの部分とか、女性性を言い当てられているような気がしました。

Posted byブクログ

2013/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わった後、自分の体に丸い胸がついている事・お腹の中に子宮が ある事が奇妙に思えてくる。 今まであまり意識したことは無かったけど、性別って絶対的でも 相対的でもあるんだなとしみじみ考えてしまった。 独特の文体はリズムがあっておもしろい。 前に読んだ「私率イン歯ー、または世界」よりははるかに 読みやすいように感じた。 川上さんの本は装丁も洒落ているのでずるい。

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2013/01/23

第138回芥川賞受賞作。 乳とは乳房。卵とは卵子。 姉と言葉を発しない娘が尋ねてきて、豊胸手術の相談をしてきて、 一緒に銭湯に入って、卵のぶつけ合いをして、帰っていった3日間の話。 何の解決もしないかのような小説。 町田康にも通じる? いや、前2作に比べれば、普通の文体。

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2013/01/18

すごい。なんかすごい。 母、娘、そして女として存在することにまつわる葛藤や苦悩。クライマックスでの緑子の叫びには胸が締めつけられる思いだった。 関西人にとっては頭の中で自然に響く文体だが、普段あまり使わない言い回しもちらほら。でも嫌いじゃないですこの文体。

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2013/01/11

もうなんか最後がどっかーーんという感じ。卵と卵子と乳と胸と。色んな示唆が含まれて、川上未映子さんの語り口はそのままに。最新作の世界クッキーにもそのひな型が語られている個所があるのも面白く読んでた。

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2012/12/30

すごく期待してページをめくった。期待通り、というかもう予想をはるかに上回って秀逸な小説だと思った。 小説ってのは内容を魅せて読者をはっとさせるために書かれるものなのか、それとも脈々と流れゆく写実的な描写を楽しもうとする読者を満足させるものなのか。 読んで。 まさに純文学のお手...

すごく期待してページをめくった。期待通り、というかもう予想をはるかに上回って秀逸な小説だと思った。 小説ってのは内容を魅せて読者をはっとさせるために書かれるものなのか、それとも脈々と流れゆく写実的な描写を楽しもうとする読者を満足させるものなのか。 読んで。 まさに純文学のお手本と言えるような、素敵すぎる書き方だと思った。けれどもこれは今まで読んだどんな本とも違うような匂いもした。独特であるのに一瞬で模範的だと感じさせる説得力のある文体は、偉大だった。 純粋に、すごいなと思った。これが芥川賞をとるような作品なんだな。文学をそういう風に理解しようとするような年頃になった自分が誇らしくも感じられた。 何度読んでもこの作品は飽きることがないんだろうな。そんなに遠くない未来、もう一度読み返してみたい。その時に違うものを感じられたら、それは僕がちゃんと生きてるって証明になりそうだ。 そういう含蓄のある素晴らしい小説なり。 ありがとうございました。

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2012/12/11

川上未映子が芥川賞をとった出世作を、ようやく今ごろ読んだわけですが。 このユルユルしたようでいて、おそろしいほど鋭い言語感覚。す、すごい。 豊胸手術を受けようとする母親と、初潮をむかえた娘と、語り手と。<女>という謎なものをはさんだような3人の関係が絶妙。

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2012/11/27

第二次性徴を迎えつつある緑子のつぶやきに共感した。 そうそう、勝手にそうなっちゃうのに女というものは・・・、命というものは・・・とか言われても困る。ほんとうんざりする。 リアルにその頃を思い出した。 母の巻子に関しては、つらい現実からの逃避が豊胸手術なのかなと 思ったが、緑子の悩...

第二次性徴を迎えつつある緑子のつぶやきに共感した。 そうそう、勝手にそうなっちゃうのに女というものは・・・、命というものは・・・とか言われても困る。ほんとうんざりする。 リアルにその頃を思い出した。 母の巻子に関しては、つらい現実からの逃避が豊胸手術なのかなと 思ったが、緑子の悩みと違って、この部分はネタっぽい気がする。 「アメリッカンチェリー」「オレオ」色の乳首の話が面白いので、そこらへんを引き出すための。 でも女の心情をリズミカルな大阪弁で表現する力はすごい。 十分一読に値する作品だと思う。 「あなたたちの恋愛は瀕死」はイマイチだったが。

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